<続き>
今回は古墳時代の出土遺物を紹介する。
以上、大谷古墳直近の楠見遺跡出土土器を紹介した。以下、展示されていた埴輪である。
力士埴輪は、全国各地の古墳から出土している。実物を見ると程度は良好である。古墳時代に相撲が既に存在していた証である。相撲は日本発祥ではなく、高句麗の古墳壁画に描かれており、やはり渡来文化の一つである。
囲型埴輪:車駕之古址(しゃがのこし)古墳
この車駕之古址古墳出土の囲型埴輪も、それなりに著名である。この囲いの中には殯の宮であろう家形埴輪と導水施設型埴輪のセットであったと考えられる(ココ参照)。
盾持人型埴輪
この埴輪は、器財埴輪と呼び盾や靫(ゆぎ)、甲冑(かっちゅう)などの武器・武具や蓋(きぬがさ)などの権威を象徴するものをかたどった埴輪である。描かれる文様は、直弧文①や鋸歯文②など、邪悪なものを退ける呪術的な文様であり、死者を護る目的があったものと思われる。
家型埴輪
①、弧と直線を幾何学的に組み合わせた文様
②、鋸刃(のこば)のように連続的な三角文様
<続く>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます