2018年3月26日 面河第3ダム
面河第3ダムは愛媛県上浮穴郡久万高原町中津の仁淀川本流上流部にある四国電力が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
水量豊富な仁淀川上流域では昭和初期から伊予電鉄(当時)によって電源開発が進められ、電力管理法や配電統制令による日本発送電及び四国配電の接収ののち、戦後の電気事業再編政令により四国電力が事業を継承しました。
面河第3発電所も戦前伊予電鉄によって建設された発電所ですが、発電能力増強のために1980年(昭和55年)から再開発が行われ1984年(昭和59年)に新生面河第3ダムおよび面河第3発電所が竣工しました。面河第3発電所では最大出力2万2000キロワットのダム式水力発電を行っています。
面河第3ダムは国道33号線にあり、久万高原町の柳谷大橋から高知方面に進むと右手にダム湖が広がってきます。
左岸ダムサイトの四国電力の門扉前に車を止めて見学します。
巨大なローラーゲートが4門、堤高は42メートルありますが基礎地盤が水中に没しているためそれほどの高さには見えません。
ゲートピアのジグザグの階段が目立ちます。
ダム敷地は立ち入り禁止。
対岸左手が面河第3発電所です。
発電所の有効落差は52メートルなので発電所は相当深い場所に作られたようです。
上流から。
インクラインや桟橋はなく巡視艇はクレーンで昇降させます。
下流の橋から
いかにも発電用ダムといった風。
ダム直下の河原へ下りることができました。
すぐ左手が面河第3発電所になります。
それにしても大きなローラーゲートです。
追記
面河第3ダムはは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに390万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
2279 面河第3ダム (1311)
愛媛県上浮穴郡久万高原町中津
仁淀川水系仁淀川
P
G
42メートル
162メートル
6218千㎥/2410千㎥
四国電力
1984年
◎治水協定が締結されたダム