~1989年・夏・北海道~
JR道内周遊券の期限は20日間。
その前半は、友人タケと一緒にまわっていましたが、
タケは所用のため帰宅し、
いよいよ後半、一人旅の始まりです。
北海道をJRでまわるのに欠かせないのが時刻表です。
「道内時刻表」という、確かA5判、厚さ1㎝位のものを、
上野駅で買っていきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0037.gif)
千歳空港の展望デッキでタケを見送りながら、
これから行きたい所をピックアップし、
時刻表とにらめっこし、大まかなプランを立てまして・・・、
この作業は結構好きです。
ただし、混んでいる夏休み、宿泊場所が確保できればよいのですが。
・・・早速、公衆電話から、
その日に行こうと思っている美瑛の民宿に電話してみましたが、
その日は満員で、翌日ならOKとのこと。
とりあえず、翌日の民宿を確保して、
その夜は美瑛からバスで行く、白金温泉のYH(ユースホステル)に
泊まることにしました。
1989年の時点で、美瑛にはYHはありませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
美瑛の丘に行きたいと思っていたきっかけは、
その半年前、初めて北海道に行った時に、
YHで同室だった女の子から薦められていたからです。
写真を見せてもらって(冬景色でしたが)、
とても心惹かれてしまい、自分の目で見たかったのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
さて、石造りの美瑛駅に着くと、
駅には手作り印刷の「びえいマップ」が置いてありましたので、
ありがたくいただきました。
このころは富良野の景色は有名になっていたけれど、
その近くの美瑛の丘は口コミで人気が出る兆しのあたりで、
駅ものんびりした雰囲気が漂っていました。
宿泊地、白金温泉はそこからバスで40分位だったか・・・?
本数が少ないので、乗りはぐれる前に、さっさと移動することにしました。
乗りはぐれて大変な目にあったことがあるもので、
以来、自分の中で、旅の掟です。
バスの中から印象的だったのは、
白樺の林(かな?)を通り過ぎたとき。
「白樺」ってよく聞くけれど、あらためてこんなに多くの白樺を、
見ることって滅多にないよなぁ・・・って。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
一人旅のいいところのひとつに、
景色が写真のように焼きつくことがあります。
友人との旅はもちろん楽しいけれども、
会話に集中したりすると、景色を見ているつもりでも、
あまり思い出せないような気がするのです。
白金温泉に宿泊を決めたのも、友人と一緒だったら、
駅に近いビジネスホテルを探したりするかもしれません。
元来、乗り物は好きなので、
多少不便でも駅から離れたところに泊まるのも、
楽しみと捉えられるのも、一人だからこそです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
さて、白金温泉・・・そういえばこの時北海道に来て、
函館の湯の川温泉、帯広の十勝川温泉(←この名称は不確か)、
そして白金温泉に入ったわけですが、
あまり温泉に詳しくないので、泉質や効能とか気にしないで入ってました。
白金温泉のYHは確か旅館も兼ねていたような・・・、
部屋は和室で、宿泊は自分一人。
ふすまを隔てた和室に4人組くらいの女子学生がいましたが、
全く交流はありませんでした。
談話室のようなところで、男性と話はしましたが、
白金温泉の見所については確か何も話さず・・・、
近年になって、近くにコバルトブルーの川があることを知り、
「そのときに知っていれば見たかった・・・」と思ったしだいです。
YHは今はないようですが、
この時代、トイレのあとに手を洗う水が、
吊り下げられたバケツの底のスイッチのようなものを押して、
水が出てくる仕組みに衝撃を受けたことを覚えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0235.gif)
こうして、白金温泉で静かに眠りにつきました。~つづく~