* 谷根千・その③ *
午後の日差しの中、ゆるゆると谷中方面「三崎(さんさき)坂」を歩きますと、
雰囲気のあるお煎餅屋さんがありまして、
確か、ガイドブックで見かけた、森鴎外も通ったというお店かな。
カメラを構える人もいらっしゃいました。
ここで、袋入りの「こわれせん」を購入。
ちなみに帰宅してから味わいましたが、素朴な味です。
それから和紙のお店に入りました。
三崎坂に同じ系列で2軒あるのかな。知らずに2軒とも入りましたが。
木版画で刷られる和紙の、木版が飾ってあったり、
竹下夢二意匠の千代紙があったり、
見ているだけでも楽しいのですが、
やっぱり何か欲しくなって、商品を選んでおりますと、
どうやら、先ほどまでTVの撮影隊が来ていた様子で、
そのスタッフが買い物のために戻ってきたみたいです。
スタッフはあっという間に一万円位分の商品を選んで購入。
お店の方とも会話が弾んでいる様子です。
撮影用なのかプライベート用なのか分かりませんが、
豪快な買い方に、自分がのろのろと選んでいる姿が対比されるようで、
結局、何も買わずにお店を後にしました。別に自分を卑下することもないのですが。
坂の途中にはおしゃれな雑貨屋
さんも点在していて、
少し覗いては坂の上を目指して歩きました。
また、この辺りはお寺も多いようですね。
坂を上れば、広い谷中霊園です。
時期的にソメイヨシノ
がきれいな時期なので、
ぐるっとまわって霊園の桜並木を通ろうと思ったら、
有名なパティシエのお店がありまして・・・。
入ってみたかったけれど、ホテルのドアマンのような方がいて、
敷居が高かったので、横目で見るだけでスルーしました。
谷中霊園は江戸十五代将軍・徳川慶喜のお墓があるところです。
でも、広くて、歩いて探すには、もうお疲れモードに入っており、
ただ、霊園を通り抜けて行きました。
街歩きをするにあたって、この日は靴のことは深く考えておらず、
先日、見かけ優先で買った春らしいかわいいめの靴を履いて来たので、
足と腰が疲れてきたよ~。あぁ40代・・・無理は禁物。
さてさて、街にある看板マップを見ながら、
次は谷中銀座を目指しました。たまに TVにも出てきますね。
ここの「夕やけだんだん」という階段の上から千駄木方向(西?)を見下ろすと、
高低差がとっても実感できます。
谷中銀座のお店はおいしいお惣菜が有名らしいのですが、
ここで買って帰るには家まで、ちと、遠いかな。
そんなわけで、冒頭の写真の「焼きかりんとう」を買ってみました。
これなら軽いし、ちょっと変り種かなと思って。
この谷中銀座へ来て、観光(街歩き?)らしき女性グループに、
数多く遭遇しました。
自分のように一人でそぞろ歩く人もあまり見かけず(根津神社には少しいたかな)、
グループ陣も見当たらなかったけれど、
さすが、谷中銀座、女性はお店が好きなのです。
谷中銀座を通り、坂を下れば、もうすぐ千代田線の千駄木駅です。
あっという間に夕方に近い時間になっておりました。
この日、1日歩いたのは2万歩近かったです。 ~つづく・・・かな~