シルバーウィーク(SW)、1泊2日の小旅行、今回のメインテーマは「天城越え」です。
1日目は河津七滝(カワヅナナダル)をゆっくりそぞろ歩きました。
そして2日目、修善寺駅から前日と同じ路線のバスに乗り、
旧天城トンネルを歩くことにしました。
このプランも東海バスの窓口でもらったプリントがとても役に立ちました。
修善寺駅から約45分、「水生地下」というバス停で降ります。
道路脇にはわさび田がありました。気分を盛り立ててくれます。
国道(バス道)から脇道に入ると、あとは道なりに歩いていけば旧天城トンネルにつくはずです。
この日も歩行者はほとんどいなくて、たまに車が通りすぎるくらい。
ちなみに、道はダートでとっても風情があります。
ゆるやかな登り道ですが、気候もちょうどよくて汗をかくこともなくてくてく歩きました。
そうそう、「天城越え」というと、石川さゆりさんの歌が有名なのはもちろんですが、
自分の中では子どもの頃テレビで見た、鶴見辰吾さんが出ていたドラマが印象的で。
いつか松本清張さんの原作を読みたいと思っているうちにこの歳になってしまった~。
相方(夫)にこの話をしたら、なんと、相方ったら小説の「天城越え」を知らなかったと・・・。
相方は比較的文学には詳しいはずなのですが・・・。
余談はさておき、道から見下ろすと清流が・・・狩野川の源流に近いところなのかしら。
水の音も快く、ホント気持ちの良いお散歩です。
30分くらい歩いて、旧天城トンネルに着きました。
現在の天城トンネルが出来るまではここがメインだったとは思えないほど静かな佇まいです。
ここまで来るのに、出会った歩行者は二組でした。
ほとんどが車で来るみたいです。
車で来ていたファミリーの奥さんに「歩いてきたんですか?」と驚かれたのですが、
歩きが断然気持ちが良いです。
トンネルの中は電灯はありますが、真っ暗に近い場所もあり、雰囲気たっぷり。
トンネルを抜けると、なんだかとっても明るく感じて・・・。
「天城山隧道」河津(下田方面)側です。
あとは、ゆるやかな下り道を進みます。
ちょっと歩くと、しばらく聞こえなかった水の音が聞こえてきました。
トンネルの前は狩野川へつながる水で、トンネルの後は河津川へつながる水なのでしょうか。
分水嶺と言っては大袈裟かもしれませんが、なんかロマンを感じる。
このコースは「道100選」(だったかな?)らしいです。この石は寒天橋付近。
そこからほどなくして、水の音が大きくなってきたところで「二階滝(ニカイダル)」に着きました。
きれいな滝ですが、うまく写真が撮れませんでした。
あまりバスの時間を気にせずにのんびり歩いてきましたが、
後方からせっかちに歩いてきた女子二人組がいて、ハッと気づいた。今何時だっけ?
バスは1時間に1本くらいなので、できれば効率よく乗りたいのです。
幸いなことに、ちょうどよいバスに乗れそうなタイミングでした。
前日はかなりの渋滞でバスが30分くらい遅れたのを考えるとちょっと心配でしたが・・・、
バス停「二階滝」で待っていると、ほぼ時間通りにバスが来て乗れました。
こうして、てくてく天城越え・・・1時間半くらいの散歩のような感じでした。