我が家の末っ子息子がこの春大学進学し、
「今後は自己責任の場が多くなるのだよ」ということはきつく言ってきた。
この時期は、新興宗教、自己開発セミナー、マルチ商法など、
学生がひっかかりやすい、隙のできやすい時期なのではないかと思っている。
そんな中、娘B(大学3年)が「先輩が、会わせたい人がいるっていうから・・・」と出掛けて行った。
就職に関する情報が得られる・・・というふれこみらしいが・・・。
母としては、ちょっと何か 「ピン」 と来てしまった。
「何かのお誘いだったら気を付けてね」と一声かけた。
帰ってきて「どうだった?」と聞くと、何やらあまり浮かない様子だったので、
深く突っ込まず・・・。
真相は数日後に判明した。
結論から言うと、どうやら学生向けの投資(詐欺)のようだった。
詳しいことは割愛するが、
投資(話の内容から先物取引なのかな?)のレクチャーのUSBを58万円のローンで購入し、
投資がうまくいけば儲かる。
なおかつ、知り合いを紹介して会員にさせると5万円が入るという仕組みのようである。
「まさか、契約しなかったでしょうね 」 恐る恐る聞いてみると、
「勿論しないよ。それどころか、すんでのところで友達一人を救ったよ。」というではないか。
娘Bは話を聞いた後、ネット情報ではあるが、投資話は詐欺ではないかと疑いを持ったらしい。
娘Bが断った翌日、娘Bの友人も同じ先輩に会うというのを知って、娘Bは速攻で友人に連絡した。
ローンを組む手続きをしようとしたところで、娘Bの連絡が入ったらしい。
うまく逃げ出してこれたということだった。
それにしても、なぜそんなに容易く、ローンを組んでしまったのであろうか、娘Bの先輩は。
58万円・・・バイトで稼いだら、大変な労働時間のはずだよ
娘Bによると、やはり、「親にはどうせ止められるから相談しないように」とか、
「こうやって会うことは、他の人には言わないように・・・。儲かりにくくなるから。」とか、
よく考えるとおかしなことを言われるらしい。
が、それよりも、自分は人生の勝ち組(投資がうまくいって儲かること)だと信じてしまうらしいのだ。
ちなみに、先輩を誘ったのは娘Bも良く知っている別の先輩で、その先にもまた別の先輩がつながっていたそうで、
とりあえずその3人は、投資話を信じている様子であるという。
「先輩、就職活動中なのに、USBの内容も勉強するって言ってるし・・・。」
娘Bもちょっと心配顔。
娘Bの通う大学はこういう言い方はなんだが、偏差値的には高くない、脳味噌筋肉系が多い大学だ。
そんな所を狙われているとしたら、ちょっと悔しい話ではあるが。
我が家では、「儲かる話は人には教えることはないんだから信用しないように。」と、常々言ってきた。
それでもまだ心配で、「今回、本当に大丈夫?」と念押ししたところ、
「ローン組んじゃってたら、こんな話、親には言えない。」と言われた。 それはそれでショボーン的なわけだが。
あとは、先輩には悪気はないらしいので、その辺の人間関係はこじれないよう願っている。