* 伊豆 稲取 その② *
キンメダイの煮付を食べに、伊豆稲取まで電車で3時間かけて行き、
目的を果たして大いに満足したところで、
せっかくここまできたのだから少し町を歩いてみようと・・・。

稲取は温泉の町です。
駅でもらった案内図によると、無料の「足湯」があるということで、
文化公園という所へ行ってみることにしました。
その途中、キンメダイの煮付を食したお店の近くにも、
お店の系列の足湯の施設がありまして、そこも無料。
ゴールデンウィークだというのに誰もいません。
わくわくしながらおじさんおばさん(つまり、相方と自分)は足を温泉に浸しました。
すぐ前は港の前の道路なので、通りかかる人々にちら見されますが、気にしません。
結構高温のお湯で、湯船の周りの石のところを歩いたりして楽しんでしまいました
。

この日は曇り空で気温があまり上がらなかったのですが、
足湯のおかげか、体がポカポカしてきまして、かつ、満腹で、
少々眠気が襲ってきましたが、・・・町散策に出発
坂道を上がっていくと、「雛のつるし飾り」のお店がありまして・・・、
そう、稲取は「つるし飾り」発祥の地だそうで(今まで知りませんでした)、
町のお店のそこかしこにつるし飾りが飾ってあるのです。
( つるし飾りの詳細はこちら→
)
そのお店には、江戸時代の雛人形なども飾ってありました。
残念ながら相方は工芸などに興味のないお方なので、
ゆっくりとは見られませんでしたが。

さて、とりあえず文化公園をめざして歩いて行きましたが、
人通りが少なく、のんびり歩くのにはよいのですが、
連休の温泉地としてはいかがなものでしょうか
。ちと、寂しいね。
とろとろと20分くらい歩いて、文化公園へ到着。
ここではちょうど、「端午の節句のつるし飾り」展を開催していました。
この文化公園で、またもや「足湯」に入りました。
こちらの足湯は家族連れも多くてほどよい賑わいです。
熱めのお湯でふくらはぎをピンク色にしながら心地よさを味わいました
。

太平洋がぐるっと見える新設のベンチがある公園へ来ました。
水平線が丸く見えます。晴れていればどんなに良かったことか。
時間に追われることなくそぞろ歩くのもよいのですが、
帰路にも3時間かかるということを考え、そろそろ駅へ戻ることにしました。
その途中で「金目鯛最中」と書いてあるお菓子屋さんを見つけ、
相方が「お土産に買って行こう」と、
冒頭の写真のものと、さざえ型の最中を購入。

ちなみに、中にキンメダイやさざえは入っておりません
。
あと、地元で作っているらしいニューサマーサイダー(¥250)を、
酒屋さんで買いました。
こうして、5時間近く、稲取にいたわけですが、
朝市、キンメダイの煮付、足湯、つるし飾り・・・など、充実した休日となりました。
帰りの伊豆急行に乗っていた1時間余りは、ぐっすり寝てしまいました
。

翌日、たまたまNHKで伊豆急行沿線のクイズ番組を放映していて、
ゲストがキンメダイの煮付を食べていましたが、
よほどおいしかったと見えて、
箸をつける程度ではなく、骨が見えるまで食されていたのを見逃しませんでした
。
キンメダイは春先が旬のようです。
ちょうど、我々もおいしい時期に頂くことができてよかったでございます。
時間をかける旅はなかなかできませんが、
こうした「目的ひとつスペシャル」的な旅もいいものですね
。