寒いということを理由に、自宅マンションのベランダ庭は放ったらかしだ。
洗濯物はもっぱら室内干しだし。
何気なくベランダ庭を見たら、いつの間にか雑草の勢いが良いのに気付いた。
雪がちらついたりしても、植物は春の兆しを感じているのか。
細かい丸みのある葉っぱ・・・なんという雑草なのだろうか。
昨年には生えていなかった種類のようだけれど。
そもそも、この場所はベランダ庭の中でもはじっこで、土が固いところなのだ。
それが、カバープランツのように可愛らしく繁茂していたので、
なんだか幸せな気分になってしまった。
日当たりが悪くて、我が家のベランダ庭には植物が育ちにくい。
5年ほど前、野菜くずをを使って自宅で腐葉土を作って、土壌改良を試みて、
日当たりが悪いなりの、癒されるような空間にしてみたいと思ったけれど、
固い地盤を掘ってみれば石がごろごろで、マンションを建てたときに出たと思われる廃材も・・・。
それらを片付けて、作った腐葉土を混ぜたりしたけれども、
マンションの壁を伝う雨水が落ちてきて土は流れやすく、
せっかく植えた草花はきれいに育たなかった。
そもそも、新築当初は芝生が植わっていたのだが、
どの世帯の芝生も、一シーズンで枯れてしまったようだ。
結局、もとから植物を植える環境には適していないのだ。
とはいえ、数年前から、我が家のベランダ庭には雑草がよく生えるようになった。
ナガミヒナゲシや小判草などなど。
不毛地帯と思っていたところに雑草でも生えてくれると、なんだか嬉しいものだ。
それでも、そのシーズンが終わるとやはり寂しくなってしまうので、
タマリュウという芝生を太く強くしたようなカバープランツを買ってきて植えてみた。
それは、そこそこ枯れずに生き残っている。
こうして、我が家のベランダ庭にはかろうじて緑がある。
今回の雑草はなんという雑草で、どのくらい大きくなったりするのか、
本屋さんやインターネットでも調べてみたけれど、よくわからない。
しばらく、見守ってみるのも楽しいかもしれない。