師走の嵐と言われた関東地方の朝、
出勤時刻8:00AM前にはおおかたどしゃ降りは過ぎ去り、
西の空が明るくなってきたころ、
通勤電車の中から見えた、
それはそれは見事な「虹」。
車内は通学の高校生が多くて、
下を向いている子ばかりで虹に気づいているのかいないのか・・・。
都会の空に虹がきれいに半円形に見えることは多くはないので、
誰かに虹のことを伝えたくて・・・。
周りを見渡しても虹のきれいさを語り合う人はいないしなぁ。
・・・と思ったら、
すぐ近くに、仕事で外務のときに、
週に1度ほど顔を合わせる青年が偶然立っておりまして・・・。
青年は目を閉じていましたが、
電車の揺れで少し目をあけたので、
「おはようございます。○○会社の者ですが・・・虹がきれいですよ。」
と、言ってしまいました。
青年はこちらの顔を見て、顔はわかってくれたらしく、
「あぁ~、本当にきれいですね(虹が)。」
と答えてくれました。
その会話で周囲の高校生も窓の外に目を向けたようです。
たったこれだけのことですが、
嬉しい朝の出来事でした。
電車が遅れていて少しイラついた車内の空気、
しかし電車の遅れでもって虹のベストビューが見られたのかもしれないしね。
青年とはそれ以外会話をすることはなかったのですが、
自分が先に電車を下りる際に、
「では、今日、よろしくお願いします。」と青年が声を掛けてくれまして、
・・・あぁ、そうだった、今日は青年の勤める職場へ、
外務で行く曜日だったのでした。
仕事で見かける青年はいつもクールで笑顔はほとんどないのですが、
虹を見たせいか電車ではとっても笑顔でございました。