歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

春の宵、桜が咲くと・・・

2009-04-08 23:50:46 | Weblog
花ばかり、さくら横丁
会い見るのときはなかろう
その後どう?
しばらくねって、言ったってはじまらないと
花でも見よう    (加藤周一作詞)         

中田義直先生、別宮貞夫先生のお二人が作曲されている。
どちらも名曲で、とても美しい。
この季節、さくらの散るのを見ると、つい口ずさんでしまう。

さくらの咲くころは、人の心も穏やかでなくなる。さくらは怪しく心を動かすのかもしれない。
「買い物に行くんだ!」と出ようとし、スタッフに付いてこられるのを嫌う人がいる。一人で出かけたら?もちろん、迷子になる。バスに乗ろうとする人だから、どこへ行ってしまうかわからない。
うちの施設は、完全施錠はしていないし狭いので、すぐ玄関なのだ。
車椅子の人を花見散歩に連れて行こうとしていたスタッフが、
「一緒にお連れしますか?」と聞いてくれたが、本人に通じない。
「買い物に行くの?」と聞くので「そうみたいよ。」と答える。
「じゃ、いく。」
別行動をする人なので、私も同行する。
足が痛いといいながらも、しばらく歩いて川沿いへ。
満開の桜が、時にはらはらと散る。車椅子の人の髪についた。
真っ白の髪にもよく似合う。
「綺麗だねえ。」
「きてよかった。」
飲み物を飲み、お煎餅を食べて機嫌も治る。足の痛いのも治る。(?)
帰りは、私と二人でゆっくり歩き、焼き芋を買いに寄り道する。
「焼き芋大好き!」だそうだ。

おかげで、思いがけないお花見が出来た。


今日は歌の日!
家事を終えて、声を出す。
セヴィリヤからロジーナのアリア。ランメルモールのルチア。
高音を使う曲に限定して歌う。

14時前からボイトレに出かける。3週間ぶりだ。
声が軽くなってきたということで、全ての母音を同じ響きで歌う訓練をしている。
使っている曲は、ベッリーニ。
私は「エ」の母音が苦手だ。どうも変に意識してしまう。
イタリア語って、こんなに「エ」の母音が出て来るんだ!と、改めて、エーッ!

夜は、アンサンブルサークル。
名前を「ベッラ・ドンナ(美しい女性)」という。
お薬にもなるが毒にもなる、アルカロイドの強い植物だそう。
ベッラ・ドンナだけれど、男性が半分存在する。(毒に馴らされてる?)(笑い)
今年の演奏予定を作成中。
7月は地元の合唱祭に出演。定例である。
2月の永山は、10月か12月になるかも。
3月は、永山でお誘いを受けたホールでのコンサートを企画したい。
ピアニストの予定があるので、なかなかこれがタイヘンなんです。

アンサンブルは「コジ・フアン・トオッテ」18番。6重唱。
私は、ホールコンサートをするなら、サロンでは歌えない曲を選曲している。
橋本邦彦作品集から、「黴」「舞」の2曲。どちらかになるだろう。
伴奏ピアノが素晴らしいので、早めに楽譜を渡したのだ。
重唱曲は、これから選んでいくのだが・・・、何がよいか?


今年は自分に投資している。
お仕事関係で学ぶこと、参加すること。フットワークを軽くしないと追いついていかなくなるかもしれない。