歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

提案~話し合って決め~されど実行は?

2009-09-04 21:26:23 | Weblog
週に一度は、カンフアレンスをする。
日常のケアについて懸案事項などを話し合って決めていく。

これまでもそうだったが、話し合ったそのときは同調し賛成する。
ところが、
実行はなされない。
以前と同じ、変わらず。

いったいどういうつもりで話し合いをし、決めているつもりなのだろう。
うるさくは言わず、
きづきを待つ姿勢を通してきた。
この2年間で、私が提案した1年後に他のスタッフが同じ内容を提案、実行された懸案がいくつかある。
本人たちは全く気づかなかった。
その1年間は、そのスタッフたちが成長するのを待つしかなかったのだ。

車椅子をドアの入り口、つまり廊下においている。
「歩いている人に危険だから、室内に置くほうが良いと思うよ。」
リスク面からも話し、
「廊下は車椅子の収納場所じゃないでしょ。」
とも伝えたが・・・、
うちのチームは、すぐもとの位置(廊下)に戻ってしまった。
いくら私がけアに入るたびに居室に入れても、次に別のスタッフが入ると廊下に出している。
(いつになったら気付くんだロー?)
私に反発するキモチが強いのかもしれない。

「手の届かないところはほこりを取ってあげて、そのときにコミュニケーションをとれば信頼関係が築けるようになるよ。」
どんなに気難しい入居者だって「ありがとう」って言ってくださる。
出来ないところを支援するのは、自立支援に反してはいない。
(ただ余計なことをしたくないだけなんじゃないの?)
つまり、忙しくなりたくないということか。

間もなくリーダーを交代するので、
次の20代の候補者に投げておいたが、期待しよう。


昨日は帰ろうとしているところを戻されて2時間残業となり、
その話し合いが尾を引き、
今朝は3時に目覚める始末。
早朝の通勤電車内で気分が悪くなる。
朝っぱらから、2日酔いと間違えられたかも・・・。
一日気分が悪かったが、
帰りまで誰にも知られずに仕事を終えた。


今の私の生き様にぴったりの詩を見つけたので紹介しよう。


  寄りかからず(「寄り」は人偏が正しい)

もはや
できあいの思想にはよりかかりたくない

もはや
できあいの宗教にはよりかかりたくない

もはや
できあいの学問にはよりかかりたくない

もはや
いかなる権威にもよりかかりたくない

ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい

じぶんの耳目
じぶんの二本の足のみで立っていて
なに不都合のことやある

よりかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
      (茨木のり子 詩)