2月7日 おはよう日本
アメリカ西海岸 ロサンゼルス。
幽霊の出没が相次いでいる。
街の人は・・・
「“幽霊”になった人を知っている。」
「“幽霊”は珍しくないよ。」
この幽霊
“ほかにもっと待遇がいい職場があるから”と
連絡せずにいなくなる従業員のことを意味する俗語である。
アメリカのFRB(連邦人美制度理事会)までもが地域経済報告書でこの言葉を使っている。
“人手不足が深刻な状況で
ゴースト(幽霊)の被害にあったという企業も報告された”と指摘している。
被害にあったハンバーガーチェーン。
現在3つある店舗を拡大中で従業員の確保が課題となっている。
(「ブランドパワー・ファーストフード」創業者)
「ファーストフード店の従業員は初めて働くような若者が多い。
うちでも“幽霊”が出て残念だよ。」
28歳のバクタさん。
去年ネット通販の倉庫や日用品の量販店などを会社に告げずに相次いで辞めた
筋金入りの“幽霊”である。
(筋金入りの“幽霊” バクタさん)
「仕事で“幽霊”になるのはごく自然。
おもしろくなければすぐに辞めるさ。
ほかにもっと待遇のいい職場があるのではないかと思っちゃうよね。」
(母親)
「仕事にはしっかり集中して責任感を持たないとだめよ。」
企業は人手不足への対応に追われている。
警備会社は頻繁に就職説明会を開いているが間に合っていない。
(警備会社 採用担当)
「いまロサンゼルス西部だけで60人を募集している。
常時 採用を受け付けている。」
一方サンフランシスコのレストランは
従業員を引き留めるためスマホアプリを活用している。
最大の特徴は“みんなの前で褒める”ことができる点。
進んでほかの人を手伝った時には“素晴らしい仕事だ”というメッセージが全員に伝わる。
モチベーションアップにつなげるのが狙いである。
(従業員)
「アプリで褒められると
誰かの役に立っていると感じてうれしい。」
(レストラン「キタヴァ」オーナー)
「人手不足でよい人材を確保し続けるのは難しい。
従業員に感謝を伝えるためコミュニケーションをとることが大切だ。」
いまは景気がいいアメリカだが先行き不安も出ている。
若者たちが“幽霊”でいられる日々はそう長くはないかもしれない。