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古典の魅力をマンガで発信

2021-06-21 07:00:46 | 報道/ニュース

2021年6月1日 NHK「おはよう日本」

日々の暮らしで起こりがちな出来事
いわゆる“あるある”を浮世絵風の絵で紹介したイラストが
いまネット上で話題になっている。
作者は福岡市のイラストレーター。
古風な絵柄を入り口に
若者に日本文化の魅力を発信している。

理不尽あるある
「怒らないから言ってみろ」と言われたので言ったら怒られた
片思いあるある
付き合ってもいないくせに別の人と話していると失望
寝すぎたときあるある
しっかり寝たのに逆に疲れている謎
次々に投稿される“あるある”と浮世絵風のイラスト。
地下鉄の車内など福岡市民に身近なところにも。
街で聞いてみると
「インスタで見たことある。」
「母が見たりして
 いろいろ教えてもらった。」
「山田さん クスッと笑えておもしろいです。」
イラストレーター 山田全自動さんのインスタグラム。
現代の些細な“あるある”と
レトロな絵柄のギャップが人気を集め
今年フォロワーは一時100万人を超えた。
山田さんはウェブデザイン会社の経営者。
もともと冗談半分だったという情報を
5年間ほぼ毎日続けた結果
企業や自治体からもイラストの依頼が来るようになった。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「浮世絵っぽい絵を描いてみたら評判がよかったので
 休憩時間に見て爆笑はしないけどクスッと笑ってもらえたらなと。」
山田さんが新たに取り組んでいるのが古典文化を分かりやすく発信することである。
5月に出版した本
古典落語の定番 29の演目のあらすじを漫画で紹介している。
初心者でも理解できるように用語の解説もついている。
(六本松 蔦屋書店 書店員)
「漫画で読むとすごく分かりやすくて
 山田さんの絵でスッと入ってくるので
 まったく落語のことを知らない人にぜひ手に取ってほしい。」
いま書き進めているのは古典文学を漫画にした作品である。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「森鴎外の山椒大夫とか高瀬舟とか
 芥川龍之介の蜘蛛の糸みたいな。」
コロナ禍で生まれた余暇をきっかけに浴びるように本を読んだという山田さん。
あえて時代も文化も違う古典に触れることが
ふだん考えないようなことを考えるきっかけになったという。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「たとえば高瀬舟とかはテーマとしては安楽死の是非というところですので
 いまは役に立たなくても
 いつかは考えるとか
 考えてよかったと思うことになるタイミングがあるかもしれない。」
自宅で過ごす時間が増えている今こそ若者に読んでほしい。
今年中の書籍化を目指している。
(イラストレーター 山田全自動さん)
「文化とかはいろいろ違うんですけど
 結局考えることは今も昔も同じだなみたいな
 そういうのはためになるかなと思います。
 自分が漫画にすることで
 その内容を若者が知ることができたらいいなと。」


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