10月24日 NHK[おはよう日本」
日本が初のベスト8に進むなど大きな盛り上がりを見せているラグビーW杯。
一方で世界中から多くのファンが訪れるなか
文化の違いなどから思わぬトラブルも起きている。
ラグビーW杯を前にイギリス政府が製作した動画。
イギリスと日本にはいろんな違いがあります。
たとえばハグ(抱きつくこと)です。
文化の違いによるトラブルを防ごうと
日本を訪れるファンに向けて作られた。
“公共の場で騒がない”
“あいさつで他人に抱きつかない”など
6つの注意点を呼び掛けている。
(TVNZ)
W杯で注目されているのがタトゥーです。
ニュージーランドのテレビ局が取材したのはタトゥー(入れ墨)。
ニュージーランドでは先住民の伝統文化だが
日本では反社会的勢力を連想させてしまうことなどを伝えた。
大会期間中に訪れる外国人は
推計 約40万人。
国籍や文化もさまざまである。
自分の国では大目に見られる言動も
日本ではトラブルの種となることも少なくない。
試合会場に近い京王線飛田給駅には外国人ファンが詰めかける。
ふだんは2人しかいない駅員を試合当日には警備員を含め約60人に増員。
車内で騒ぐ外国人に“注意してほしい”という声も寄せられたため
鉄道会社は
マナーを周知するポスターを構内に貼った。
(京王電鉄 旅客サービス課)
「試合後は興奮冷めやらない人が多く駅に訪れる。
大声で騒いだりしたときには声がけして
“降りてから喜んでください”と対応している。」
トラブルは会場周辺だけではない。
熊本では
ウルグアイ代表の選手らが飲食店で酒を飲んで暴れたなどとして
警察に通報される事態となった。
東京新宿の繁華街にも外国人の姿が急増。
グラスを店の外に持ち出したり
煙草をポイ捨てしたり。
“マナーが守られない”と頭を悩ませている。
(飲食店店主)
「外国人が増えましたね。
来年のオリンピックが怖い。」
そこで英語のポスターを急きょ作成。
来年のオリンピックを見据え
異なる文化の人たちをどう受け入れればいいのか
模索している。
(新宿ゴールデン街商業組合)
「これから観光大国としてやっていくために
大勢の人を呼ぶのは良いことだと思う。
せっかくだから
日本の飲み方の文化やルールに合わせて飲んでもらえれば。」
こうしたトラブルの一方
今大会では
出場チームが試合後 お辞儀でファンに応えるなど
日本の文化に敬意を示す姿も多く見られる。
来日するラグビーファンに注意を呼び掛ける動画を作ったイギリス政府。
ロンドン五輪を開催した経験を踏まえ
“国際的なスポーツ大会が異なる文化や多様性を尊重し合うきっかけになる“と話す。
(イギリス ポール・マデン駐日大使)
「ロンドン五輪はイギリスのあまり知られていない側面を意の人々に示す
良い機会となりました。
日本でもきっと同じことが起こると思います。」