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通天閣 103年前の天井画を復刻

2015-07-29 07:15:00 | 報道/ニュース

7月24日 おはよう日本


建設から59年。
年間100万人以上の観光客でにぎわう2代目通天閣。
天井画を復刻した西上雅章さん(65)。
復刻を思いついたのは20年前に亡くなった父親の話がずっと頭から離れなかったからである。
戦前から大阪新世界で暮らし
西上さんの前に通天閣の社長を務めた父親。
(通天閣観光 西上雅章社長)
「自慢げに天井画の話をする。
 『クジャクの絵がきれいかった』と
 耳にタコができるくらいよう言ってた。」
103年前に建てられた初代の通天閣。
西上さんは当時の様子を聞いて育ってきた。
昭和18年火事で焼けた後 戦争のため鉄として政府に供出され
天井画ごと姿を消した。
「新世界のシンボルがなくなったということは残念だったと思う。
 悔しい思いをしたと。」
父親の好きだった天井画を見てみたい。
西上さんは2代目の通天閣が来年還暦を迎えるのを機に復刻することを決めた。
(通天閣観光 西上雅章社長)
「本当は僕も面白いことをするのが大好きで
 ビリケンが“シェー”してるとか逆立ちしてるとか面白い天井がつくろうかといっとき考えた。
 今回は親父が言ってた天井画を復刻して
 来年 通天閣が60年を迎えるのでこういう絵にしたいと。」
当時天井画は広告を兼ねていた。
西上さんが布告を依頼したのは初代通天閣に広告を掲げていた大阪の老舗化粧品会社である。
明治の創業以来 110年分の資料を保管した1室。
去年7月にプロジェクトを起ち上げ天井画の資料を探した。
しかし手がかりを探し回った結果 天井画のもととなった下書きを東京で発見した。
クジャクは青や白
大きな花は赤などの鮮やかな原色だった。
さらに当時の化粧品を集めるとパッケージの花の絵から細かなタッチまでわかってきた。
絵をデザインしていく過程で下書きではわからなかった部分が表現できた。
集めた材料をもとに日本画家が細部までこだわりぬいた原画に仕上げた。
そして7月3日 招堤の通天閣が完成した記念日に103年前の天井画が復刻されライトアップが始まった。
縦横17メートル。
ボタンやユリなどに彩られた天空の花園。
その中をクジャクが悠然と歩いている。
広告も当時の商品名のまま再現された。
初代から2代目へ
社長の西上さんは通天閣の伝統を引き継いでいく決意を新たにした。
(通天閣観光 西上雅章社長)
「100年以上の伝統を少しはみなさんに感じてもらえたらありがたい。
 ひとつ都市伝説を作っていただきたい。
 つがいのクジャクがいるので
 天井画を見たペアが仲睦まじく恋人以上の関係になってもらえたら。」


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