1月14日 おはよう日本
アメリカの名物ラジオ司会者 ダイアン・リームさん(80)。
12月 全米で37年にわたり親しまれてきたニュース番組に幕を下ろした。
時代を見つめてきたジャーナリストの目に
トランプ次期大統領をめぐって揺れる今のアメリカはどう映るのか。
今朝も聴いてくれてありがとう。
ダイアン・リームです。
皆さんのご意見を楽しみに待っています。
毎朝10時
人々が心待ちにする声がラジオから聴こえてくる。
お聴きの放送は「ダイアン・リーム・ショー」です。
(タクシードライバー)
「もう20年以上聴いています。
ほとんどのタクシードライバーが彼女の番組を聴いています。」
司会者のダイアン・リームさん(80)。
首都ワシントンから週5日にわたって全米に向けて放送されるこの番組。
政治 経済から芸能までさまざまな分野の専門家を招いて
ニュースの真相をわかりやすく伝えてきた。
もともと主婦をしながらスタッフとしてラジオ放送を手伝っていたリームさん。
率直でいて柔らかな語り口が評判を呼び
43歳の時司会者に抜擢された。
ラジオの司会者として初めて
ホワイトハウスの大統領執務室での生インタビューにも成功。
全米のリスナーから信頼と共感が寄せられてきた。
(ダイアン・りーうさん)
「私はゲストの考えを引き出すことに最大限努力し
自らの主張は極力控えるように努めてきました。
ラジオは心と心のコミュニケーションだと信じています。」
リームさんは80歳になっとのを機に
12月いっぱいでの引退を決意した。
番組には別れを惜しむメッセージが全米から次々寄せられた。
(リスナー)
「番組がなくなるなんて毎日寂しくなります。」
「ありがとう。
どうしてもお礼が言いたくて。」
子どものころから親の車の中で聴いていました。」
しかしリームさんは引退を前にやり切れない気持ちを抱えていた。
トランプ次期大統領から発せられてきた過激で攻撃的な発言の数々。
アメリカ社会から相手の言葉に耳を傾ける寛容さが失われてしまったと
感じていたからである。
(ダイアン。リームさん)
「アメリカは分断されてしまったのです。
この選挙で人々のやさしさ亜礼儀正しさが崩壊する姿を目にして
悲しくなりました。」
“様々な情報が飛びかう今だからこそ真実を見極める力を持つことが大切だ”と
リームさんは言う。
(ダイアン・リームさん)
「ニュースを伝える側も受け取る側も
何が真実なのか
注意深く見極めなければいけません。」
12月23日 最後の放送の日。
スタジオにリスナーたちが駆けつけた。
寛容なアメリカを取り戻してほしい。
リームさんはリスナーに思いを託した。
我々メディアも十分ではありませんでしたが
賛成できない言葉にも耳を傾けることが大切なのです。
皆さんにお願いがあります。
自分の主張を押し付けるのではなく
ぜひ ほかの意見を聞いてほしいのです。
敬意をもって相手に接することです。
心を開いて
相手を理解しようという気持ちを持ってください。
1 コメント
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- 知らなかったⅮレーンの引退 (nprファン)
- 2017-03-16 00:58:18
- いつも(同じ時間帯の)「オンポイント」を聞いていたので、全く知りませんでした。とても影響力のある番組だったのですね。聞かれてナンボのラジオですから、長年続けたのは偉いの一言。お疲れ様でした。
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