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“トランプ発言”に揺れる日系企業

2017-01-27 07:15:00 | 報道/ニュース

1月17日 キャッチ!


トランプ氏は
国内の雇用喪失の原因はアメリカの雇用がメキシコに奪われていることが原因だとして
NAFTA(北米自由貿易協定)の見直しを主張している。
この協定はアメリカ  カナダ メキシコの3か国が互いに市場を開放するものだが
2008年に関税が完全に撤廃されて以降
自動車産業を中心に
生産拠点をアメリカからメキシコに移転させるケースが相次いでいる。
関税強化を訴えるこのところのトランプ氏の発言に
メキシコで操業する日本の自動車部品メーカーの間でも懸念が高まっている。

メキシコに工場をかまえる広島県の自動車部品メーカー。
自動車の変速機に使う金属部品を製造。
メキシコの工場で鋳造から加工まで一貫生産できる体制を整えている。
現在 従業員は約500人にまで増えている。
キタガワ メキシコ 北川宏社長。
進出したのは4年前。
一時ドル70円台まで進んだ円高の影響を避けられる上
NAFTAを活用できることが決め手だった。
(キタガワ メキシコ 北川宏社長)
「非常に労務コストが安いということもあるが
 メキシコ人は非常にまじめで
 立ち上げから非常に順調に進めてきた。
 メキシコに出たメリットは非常に大きかった。」
(トランプ氏)
「NAFTAはメリカにとって災難だ!」
しかしトランプ大統領はNFTAの見直しを主張。
11日の記者会見でも
メキシコに工場を移した企業に対して高い税をかけると訴えた。
(トランプ大統領)
「高い国境税を払うことになる。」
こうした経営環境の変化を受けて
同じ工業団地に入る自動車関連メーカーとの最近の話題は
もっぱらトランプ氏の最近の政策に集中する。
(エクセディダイナックス メキシコ 石井彰社長)
「自動車会社も迷われていたり
 少し様子を見ないといけないという感じ。」
(キタガワ メキシコ 北川宏社長)
「投資を新規に行おうとは意志決定できない。」
先行きがあまりに不透明で
今後の投資には慎重にならざるを得ない。
トランプ大統領が本当に関税を引き上げた場合どう対応するのか。
北川さんは社内で検討を始めている。
「たとえば5%の関税が乗ったら
 自動車メーカーは5%高くするしかないのか。」
(キタガワ メキシコ 巳波忠大副社長)
「自動車の最終販売のところでギリギリまで耐えるのかなと。」
(キタガワ メキシコ 平前勇工場長)
「部品のターゲットを絞って
 特化して技術を磨き
 安いコストで作ること目指していくべき。」
影響をおさえるためには地道な努力を続けるしかない。
(加工製品アドバイザー 太田尾正成さん)
「製品を傷つけないよう適切に機械を設置しないと不良品になってしまいます。」
現場では
競争力を高めるため
品質を向上させようと従業員の研修に力を入れ始めている。
(キタガワ メキシコ 北川宏社長)
「具体的な対策というのはまだ何も無くて
 ここメキシコでどういう状況になっても
 競争力を高めて競争できる企業を目指します。」




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