11月1日 おはよう日本
アメリカでは新聞各紙がどちらの候補者を支持するのか旗色を鮮明にするのが伝統。
今回 4年前はオバマ大統領支持だった新聞の中に
共和党ロムニー候補に切り替えるところが相次いでいて
選挙戦の行方にも影響を与える動きとして注目されている。
共和党のロムニー候補は4日間にフロリダの6か所を回り支持を呼びかけた。
ロムニー氏を勢いづかせた理由のひとつは
オーランド・センティネル紙など地元の有力紙で
4年前の選挙ではオバマ氏を支持したが今回はロムニー氏支持を表明した。
(オーランド・センティネル紙 ラファティ論説委員長)
「前回はオバマ氏が約束した“変化”を支持した。
今回は経済を好転させるのはロムニー氏だと判断した。」
フロリダ最大の発行部数を誇るタンパ・ベイ・タイムズは
取材をもとに3か月間編集会議を重ねた結果
前回に続き今回もオバマ氏への支持を決めた。
“オバマ大統領のリーダーシップなければ
アメリカの状況は4年前よりさらに悪くなっていたはずだ
今 後戻りをしてはならない”という主張である。
(タンパ・ベイ・タイムズ ジョーンズ論説副委員長)
「オバマ大統領の2期目 進歩は続くと判断した。
ロムニー氏は時代に逆行しようとしている。」
発行部数で全米トップ100位の新聞のうち
これまでにオバマ大統領支持を打ち出したのは34紙
ロムニー氏支持は28紙。
しかしこのうち10紙は前回指示したオバマ氏を捨てロムニー氏へと切り替えた。
残るは38紙。
オバマ大統領はこれ以上失いたくないところである。
新聞の社説はアメリカの市民にどれほど参考にされているのか。
(市民)
「社説でいろいろな主張を比較して対立する言い分にも耳を傾けられる。」
「もちろん助かるよ。
大いに参考にするよ。」
インターネットによって地理的な垣根が取り払われた今
新聞の支持表明は選挙にこれまで以上に影響を与えていると考える人たちもいる。
大学の職員プオロさんはまだどちらの候補者に入れるか迷っている。
ネット上で各新聞の論調を比較してどちらに投票するか決めようと考えている。
(大学職員 クリス・プオロさん)
「今は多くの新聞が読める。
一方に流されず結論を出そうと思う。」
オバマ大統領とロムニー候補のどちらが新聞社の支持をより多く獲得するのか
ここでもデッドヒートが続いている。