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地方に中国人観光客を呼び込め!

2015-03-04 08:00:00 | ビズ プラス

2月22日 BIZ+SUNDAY

 

漁業の町 三重県鳥羽市。
観光バスでやってきた中国人観光客のお目当ては海女さん。
海に潜る姿を目の前で見ることが出来る。
何故海女さんが受けるのか。
理由はその珍しさ。
実は女性が素潜りをする海女漁は日本と韓国だけに伝わるもので世界的に見ても珍しい漁法である。
「とても感動しました。
 私たちは寒くて上着1枚脱げないのに。
 海女さんは冷たい海に潜るんですから。」
「珍しいです。
 酸素ボンベをつけずに潜るんですね。」
昼食は海女さんが振舞う伊勢海老やハマグリ。
とれたての海の幸はゴールデンルート(東京、富士山、京都など有名な場所)ではなかなか食べられない味である。
「海の近くでおいしいものを食べられるのはめったにない。
 海女さんの生活も見られて本当に素晴らしい。
 超一流だ。」
一方 中国でいま大きな問題になっている大気汚染に目をつけたツアーもある。
神奈川県川崎市 京浜工業地帯の夜景を楽しむツアーである。
日本人にまじって最近中国人の姿が見られるようになった。
1960年代 公害が深刻化した京浜工業地帯。
様々な対策を打つことで取り戻した美しい夜景が多くの中国人に希望を与えている。
「環境保護に力を入れている日本はすごい。」
「楽しかった。
 いつもは観光客が多い場所に行くが今回は日本の違う一面が見えた。」
専門家は地域にある当たり前のことにこそ中国人を呼び込むヒントが隠されていると話す。
(JTBグローバルマーケティング&トラベル 吉村久夫取締役)
「どの地域でもそこならではの良さというものが
 住んでいる人には当たり前のものが
 海外の方にはすごく新鮮に映るというものがある。
 地域には地域の良さというかそれぞれの地域の持ち味というものがある。
 その部分を見たいとお客様は思っている。」

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“本土の買い物客”香港で反発も

2015-03-03 07:45:00 | 海外ネットワーク

2月22日 NHK海外ネットワーク


中国の春節の時期 香港にも中国本土から大勢の買い物客が詰めかけている。
しかし歓迎ムードとは程遠い動きも出ている。
「香港を荒らすのはやめろ!」
2月15日 中国本土との境界に近い町で行われたデモ。
ショッピングセンターを占拠したデモ隊が本土からやってきた買い物客を取り囲み激しく抗議した。
「香港はあなたたちを歓迎しない。
 中国本土に帰れ!」
警察が出動し逮捕者が出る騒ぎに。
本土から大勢の買い物客が押し寄せることに香港市民の間で反発が広がっている。
(デモ参加者)
「本土からどんどん人が入ってきて香港の文化と価値観が損なわれている。」
世界の有名ブランド店が軒を連ねる香港。
2003年に中国本土からの個人旅行が解禁になり訪れる人は年々増加。
去年1年間の訪問者数は4,700万人と香港の人口の6倍以上にものぼった。
化粧品や粉ミルク、食品などを大量に本土に持ち帰る。
(本土からの買い物客)
「粉ミルクが無くなると香港に買いに来る。」
「本土のものは質が悪い。
 香港に来て買うのは当然。」
これに対し香港市民からは様々な不満の声があがるようになった。
(香港市民)
「本土の客が買ったものを広げるので通路が狭くなりうんざり。」
「本土からの買い物客が香港の物価を引き上げている。」
ここ数年 物価上昇率が年間4~5%と高い水準が続く香港。
本土からの買い物客の急速な増加が物価上昇の一因になっているとの見方も出ている。
香港の人たちが中国本土に抱く不信感は去年表面化した。
香港の学生らが中国の決定に反発し抗議活動を展開。
座り込みは2か月余にも及んだ。
くすぶり続ける本土への不満はいま買い物客に向けられている。
香港の人たちが快く思っていないのが転売目的で商品を買い占める人たちの存在である。
中国本土のシンセンでは香港からの列車が到着すると
あちらこちらで香港で買ってきた品を売る光景が見られる。
組織的な買占めも横行している。
香港の街角で男たちが袋に詰めているのは購入した大量のiPad。
中国本土に持ち込めば1~2割以上高く売ることが出来る。
大勢の運び屋を雇い手分けして本土まで運ぶ。
通常の買い物客を装って本土の税関の目をくぐり抜けるためである。
こうした運び屋は1万3,000人以上いるとされる。
買占めを取り締まろうと香港当局は対策を強化した。
本土に向かう人たちが出発する香港側の駅の入口では
買い物客の荷物の重さなどのチェックが行われている。
列車に持ち込める荷物は一昨年から1人23キロまでに制限された。
基準を満たさなければ列車に持ち込むことはできない。
商品によっては持ち出せる数にまで制限が設けられている。
増え続ける本土からの買い物客。
香港市民からはもっと踏み込んだ対策を求める声も上がっている。
(香港市民)
「香港当局は本土から来る人の数をコントロールすべきだ。」
中国本土とともに経済発展を遂げてきた香港。
本土との距離が急速に近づく中で新たに生じた摩擦をどう解消していくのか問われている。




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アメリカで注目 人種差別扱った映画 

2015-03-02 07:30:00 | 海外ネットワーク

2月22日 NHK海外ネットワーク


去年 アカデミー賞作品賞に輝いたのは19世紀アメリカの黒人奴隷の悲劇を描いた映画だったが
今年も人種差別の問題を扱った「セルマ」がノミネートされた。
1960年代 キング牧師と共に差別撤廃を求める公民権運動に取り組んだ黒人たちの姿を描いた作品である。
あれから半世紀。
なぜ今この映画がアメリカで注目を集めているのか。

アメリカで公開中の映画「セルマ」。
1965年 公民権運動の指導者 マーチン・ルーサー・キング牧師に率いられた住民たちが
人種差別の撤廃を求めて立ちあがる。
警察の激しい暴力に会いながらも運動を続ける様子が描かれている。
(映画を見た人)
「心を揺さぶられた。
 自分も何かしなくてはという気持ちにさせられた。」
「住民たちは驚くべきことを達成した。
 キング牧師の理想と精神は素晴らしい。」
映画の舞台となった南部アラバマ州の町 セルマ。
50年前に自由と平等を求めて多くの人が渡った橋はアメリカの公民権運動を象徴する場所として知られている。
50年前 投票権を求める黒人の住民600人が約85キロ離れた州都モンゴメリーに向けて歩き始めた。
(警察官)
「更新を続けると身に危険が及ぶぞ。
 速やかに解散し家に帰れ。」
参加者たちが橋を渡ったとき行く手には警官隊が立ちはだかった。
激しい暴力の様子は全米に放送され人種差別撤廃を求める大きな流れにつながった。 
行進の参加者は最終的には2万5,000人に膨らみ
この年 投票権法が成立。
2月 当時デモ行進に参加した人たちが出発点となった教会に集まった。
公民権運動での功績をたたえられ連邦議会から表彰を受けたのである。
その1人 ジョアン・ブランドさん(61)は11歳の時に姉とともに更新した。
セルマで育ったジョアンさんは人種差別を肌身で感じてきた。
幼い頃病気になった母親をなくしていた。
運ばれた病院で“黒人用の血液は無い”と言われ
輸血による治療が間に合わなかったのである。
(ジョアン・ブランドさん)
「不当に扱われていることはずっとわかっていた。
 改善されているが完全に白人と同じ条件ではない。
 だから私たちは今でも苦労している。」
ジョアンさんにとって去年 人種を巡る問題をあらためて痛感させられる出来事があった。
ミズーリ州ファーガソンで18歳の黒人の少年が白人の警察官に射殺され
11月に警察官が不起訴になったのである。
この決定に抗議する動きは全米中に広がった。
(ジョアン・ブランドさん)
「ファーガソンの事件は長年の問題が注目されたきっかけにすぎない。
 誰でも犠牲者になり得る。」
いまも残る差別をなくしていきたい。
ジョアンさんは50年前のことを伝えようと若者たちに語る活動に長年取り組んできた。
やってきたのはキング牧師の功績をたたえる石碑の前。
キング牧師が残した“I habe a dream”という有名なスピーチ。
キング牧師が亡くなった後に建てられたこの石碑には
“I had a dream(わたしには夢があった)”と過去形で刻まれていた。
しかし「平等な社会を目指したキング牧師の夢はまだかなっていない」と憤るジョアンさん。
若者たちにはキング牧師の夢を引き継ぎ
社会を変えていってほしいと考えている。
「あなたならなんて書く?」
「今も夢がある」
「それは私たちの夢」
「あなたたちが変えていかなければならない。
 きっとできる。」
さらに公民権運動の象徴となった橋を若者たちに渡ってもらった。
(参加した高校生)
「自分が何かを変えることが出来るきがしてきた。
 ここで学んだことをみんなに伝えたい。」
(ジョアン・ブランドさん)
「若者たちがしっかりと受け止めてどうあるべきかを考えてくれるでしょう。
 彼らが次の世代のためにより良い世界を作ってくれることを望む。」
多くのアメリカ人が求めた自由で平等な社会の実現。
アメリカはそこにたどり着けたのか。
50年という節目にあらためて問われている。

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クロアチア 冬の観光 活性化の切り札は

2015-03-01 07:30:00 | 報道/ニュース

2月21日 おはよう日本


旧ユーゴスラビアのクロアチアは旅行先として日本でも注目が高まっている。
中世の面影を残す町並み。
透き通るような青さが人気のアドリア海。
最もにぎわう8月にはクロアチアには300万人もの観光客が訪れる。
しかし冬の1月や2月は30分の1の10万人にもとどかない。
(カフェ店員)
「冬は客が来ないんです。
 早く夏になって観光客に来てほしいなあ。」
冬になんとか観光客を呼び込めないか。
そこで目をつけたのがアドリア海のマグロは冬が旬の高級魚クロマグロは脂の乗りも最高で
沿岸部を中心にクロアチアの食卓でも親しまれてきた食材である。
中部の町ザダルの300メートル沖合には直径50メートルほどの巨大なイケスがある。
実はクロアチアではクロマグロの蓄養が盛んである。
透明度が高く水深も深いアドリア海は良質なマグロの生育に適していると言われ
その大半が日本に輸出されている。
このマグロを観光に生かそうとザダルでは1月に初めてのマグロフェスティバルが開かれた。
マグロの人気が高い日本の老舗料亭で活躍した和食の料理人を招き寿司や刺身をふるまった。
集まったのは約1,000人。
マグロの魅力を紹介した。
「マグロ料理は大好き。
 最高だわ。」
さらに町はこのフェスティバルに合わせてクロマグロ料理教室も企画。
地元レストランのシェフたちに和食の技を伝えた。
参加したダミル・トムリャノビッチさんはザダルで最も有名なレストランのシェフ。
世界中で人気の高い和食の料理法を学べば料理の幅が広がるのではないかと期待して参加した。
(トムリャノビッチさん)
「新たなマグロ料理を創作しアジアの客向けに特別メニューを作りたいと思います。」
クロアチアでマグロ料理といえば焼くのが基本である。
一方 ありのままを大切に素材の鮮度を最大限に生かす和食。
トムリャノビッチさんはその繊細な調理法に感心したと言う。
最大の発見はトロの魅力だった。
クロアチアではトロは脂が多いためあまり好まれない部位だったが
和食だととてもおいしく大人気の食材であることを初めて知ったのである。
(トムリャノビッチさん)
「マグロのどの部分が重宝されているのか
 その違いを知って驚きました。
 日本では高級な大トロはクロアチアではほとんど使われない部分なんですから。」
トムリャノビッチさんは和食の料理人と共にさっそく自身のレストランでマグロ料理をふるまった。
「和食のお店がないザダルでお寿司が食べられるなんて感激です。」
大きな手ごたえを感じたトムリャノビッチさんが目指すのは和食とクロアチア料理の融合。
世界中の観光客にザダルならではのマグロ料理を提供できるようになりたいと言う。
(トムリャノビッチさん)
「赤身はヨーロッパの人たち
 トロは日本人向けに提供できます。
 世界に向けてザダルの新しいマグロ料理を宣伝していきます。」
クロマグロをクロアチアの新たな観光資源にすることが出来るのか。
トムリャノビッチさんたちの挑戦は始まったばかりである。



 

 

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