本を読んでいると「食べ物」がよく出てきます。
人の暮らしなんだから当たり前なんでしょけど、そのわりにはさすがにトイレの描写は稀でしょか。
意外かもしれませんが、私はあまり食べ物描写がでてきても動じないんです。あ、変?動じないって。
つられて食べたくなるとか、冷蔵庫にビールを取りに走り一緒にプシュ~っとか、
お財布握ってコンビニダッシュするとか、まずない。
まずないのだけれど、これが先日珍しく走ってしまった。
たしか、小川洋子さんの「ミーナの行進」だったと思う。
バケットにジャムを塗って食べる、ただそれだけなのに強烈に反応してしまい、
「食べたい食べたいああバケットが食べたい」が頭の中で止まらない。
あの焼きたての硬くて香ばしくてぽろぽろこぼれる外っ皮をバキバキ音をたて噛み下したい。
顎が悲鳴をあげるくらい噛み続けたい。
買ってきましたわ。恵方巻きに対抗してこれで勝負しましょか。無理。
でね、お腹も心も満たされたけど、口の中が傷つきズッタズタ。
顎は強いがお口の中は繊細だったのね。
久しぶりに食べるバケットもいいもんだ。しばらく買い続けそうな予感です(笑)。