前回、時間が足りなくて途中で切り上げてしまい、
すぐにでも続きをやろうと思いつつも読んでいる本はどれをとっても南極関連の本ばかりで、
これは下手に小分けにするよりも一度にどどんと出す方がやりやすいかななんて考え、
でもそうすると、また大量&時間が足りなくて自分で自分の首を絞めることになりかねないか。
おそろしく長くなっちゃいそうな気もするし。
それならやっぱり少しでも前に進んだ方がいいのかな。
前書きが長いわりには小出しで申し訳ないのですが、南極以外の本を。
(南極以外っていったらイギリスだ・笑)
英国史のティータイム/森護
である。
英国史のティータイム。紅茶の話ではなく、いろいろなエピソードを集めた茶飲み話。
って、その茶飲み話の表紙を飾るのがジェーン・グレイの処刑なんだからどんな茶飲み話なんだ!
生涯入浴しなかった男の話とか、不潔の都ロンドンの話、そして英国といえば処刑の話。
あ、きちんとした話もたくさんこの本には入ってますので。
見たことあります?チャールズ1世です。チャールズ1世の名前は思い出せなくても、
清教徒革命(ピューリタン革命)といったら、「あぁ思い出した」となるのでは。
ちなみにチャールズ1世はメアリー・スチュアートの孫です。
公開処刑で斬首。
で、ここで出てくるのがオリバー・クロムウェル。思い出しました?この名前も。
イングランド共和国の指導者となるものの、その後王政復古で王位に就いたチャールズ二世(チャールズ1世の息子)に、
レジサイド(国王殺し)の首謀者としてクロムウェルの遺体は墓から掘り出され、
もうお墓から掘り出しただけですごいのに、さらにやっちゃうんですね、
改めてタイバーンで絞首刑(すでに遺体だけど)、その後首はウェストミンスター・ホールの梁に釘刺しのさらし首に。
クロムウェルの死因はマラリアで、遺体は防腐処理を施していたといいますが、
死後2年経った遺体を堀りだし絞首刑にして斬首してさらし首にするこの怨念というか王の力のみせつけは凄まじい。
で、この首は24年間梁でさらされたままだったそうです。
ある風の強い日に、やっと首が梁から落ち、歩哨の一人が持ち去ったと。
オリバー・クロムウェルで画像検索すると、デスマスクやそのさらし首(本人と確認されているそうです)が出てきます。
さすがにここには載せられないですけど…。
で、もうひとつすごいなぁと思うのが、国王殺しであろうと、
現在でもウェストミンスター・ホール前の広場にはクロムウェルの銅像が立っているというこの事実、
歴史上の人物として保存している英国の国民性ってすごいよなと。
あー、イギリス行ってみたいぞ!南極も!あ、それは寒いから止めよう。
以上、短いながらも17ページ6行目68の続きでした。