銅版画制作の日々

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偽りなき者(2012)☆★JAGTEN

2013-07-01 | 映画:ミニシアター

 決して、譲れないものがある――

今晩は☆彡 久しぶり映画鑑賞に出かけました。行先は京都シネマ。気になっていた映画「偽りなき者」を観て来ました。この作品の監督、トマス・ヴィンターベアは以前にも観たことがあります。前作は「光の方へ」でした。今回同様重たい作品でしたね。
日曜日という事と、上映が1回ということでか、ほぼ満席でした。

主演はマッツ・ミケルセン。メジャーな作品からマニアックな作品にと大活躍な役者さん。今回はおひざ元のデンマーク作品だったんですね。

さてお話はマッツ演じるルーカスという男性が離婚と失業を抱えていたのですが、ようやく幼稚園の先生という職業に就いた。子供たちも好感をもたれ良いスタートを切ったわけですが。。。。ある子供の嘘からえらい目に。

それにしても何で幼い子どもの嘘をそのまま信じてしまうまわりの大人の態度も理解出来ない。普通双方の意見を聞いてその上でどちらの意見が正しいかを選択するのが当たり前だと思うんですけどね。


特に幼稚園の園長グレテの判断も何だか一方的で。完全にルーカスを変態呼ばわり。

あ!幼い子どもですが、クララという少女です。何とルーカスの親友テオの娘ときてる。ルーカスに冷たくされたことからそれに恨みを持ってルーカスに性的暴行を受けたなどというのですからたまったものじゃありません。またまわりの大人も小さな子供の意見だけで、すべて鵜呑みにするのですから、何となく空恐ろしいものがあります。

ということでルーカスは完全に犯人いや変質者扱い。ルーカスの意見を聞こうともせず彼に冷たい仕打ちを浴びせるのです。村八分という言葉がありましたが、まさに完全に孤立状態。


買い物に店に出かけても品物を売ろうとせず、殴る・蹴るです。いやあまいります。


そのトバッチリは愛する息子にまで、、、、。

ところで原題は狩りだというこです。冒頭にも鹿を撃つ場面があります。狩猟をしていたルーカスが逆に狩りをされるという意味なのでしょうか?どうもそう言う風に捉えますよね。とにかく周りの仕打ちに遭いながらもあくまでも無実を訴え続ける彼の姿がとても印象的でした。

クララはことの重大さを思い知ります。こんな大きな問題になるとは思わなかったと・・・・。


しかし彼女の意見は取り合われることもなく、、、、、。

ルーカスはクララへの憎しみは持つこともなくあくまでも受け入れる。このあたりは小さい子どもへの配慮なのか?それとも彼の優しさからなのか?う~ん私なら小さい子でも憎んでしまうかもしれませんね。

ルーカスの愛犬ファニーが殺されたり、自宅の窓ガラスを割られたり、、、、。

ネタばれになりますが、最後のシーンでルーカスを撃とうしたあの逆光の人影は誰だったのでしょう?色々疑問は残りますが、、、。

あらすじ(allcinemaより)

 デンマークの小さな町で幼稚園の教師として働くルーカス。離婚の悲しみを乗り越え、仲間たちと狩猟を楽しむ穏やかな日々を送っていた。そんなある日、彼にプレゼントを受け取ってもらえなかった園児クララが、軽い仕返しのつもりで発した嘘が彼の人生を狂わせてしまう。“ルーカスにいたずらされた”というクララの証言を町の大人たちは鵜呑みにし、潔白を訴える彼の言葉に耳を貸すものは誰もいなくなる。町中から白眼視され、様々な嫌がらせや暴力にさらされながらも、己の矜持を貫き静かに耐え忍ぶルーカスだったが…。


クリスマス・イブ、追い詰められたルーカスはある決意を胸に、町の住人たちが集う教会へ向かう……。

解説(allcinemaより)

 少女の何気ない嘘によって人生を破壊された男が、理不尽な迫害を受けながらも、自らの尊厳を守るべく周囲のいわれなき疑惑と憎悪に懸命に立ち向かっていく姿を厳粛に描き出した衝撃のヒューマン・ドラマ。主演は本作の演技でカンヌ国際映画祭主演男優賞に輝いたデンマークの名優マッツ・ミケルセン。監督は「セレブレーション」「光のほうへ」のトマス・ヴィンターベア。

メディア 映画
上映時間 115分
製作国 デンマーク
公開情報 劇場公開(キノフィルムズ)
初公開年月 2013/03/16
ジャンル ドラマ
映倫

R15+

 

オフィシャル・サイト
http://itsuwarinaki-movie.com/
 
 
※久しぶりに記事をアップしました。しばらく書いていないので勘が戻らず、、、、。ぼちぼち鑑賞してゆっくり更新したいと思います。コメント・TBありがとうございます。ゆっくりですが、お返しに上がりたいと思っております。今しばらくお待ち下さい。

 

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