オーロラ姫と言えば、昔ディズニーのアニメにオーロラ姫が登場する映画「眠れる森の美女」を観た記憶があります。この“オーロラ”はそれとはまったく違うお話です。何とパリ、オペラ座のバレエ学校に通う少女が主人公オーロラを演じ、相手役にはスターダンサーが登場というバレエへの愛と映像美を追求した初の劇映画だそうです。
『お話』踊ることを禁じられた王国に生まれながら、オーロラ姫は何よりも踊る事が大好き。父である王に怒られても、弟のソラル王子を観客に宮殿の庭や森で優雅に踊り続けるのだった。やがて、王国は財政破綻の危機に瀕し、側近の進言により、裕福な異国の王子と政略結婚をさせなければならないという崖っぷちに立たされる。国のために、やむなく決意した王は、候補者を募るべくために舞踏会を開く。三度の舞踏会を開くも、肝心のオーロラ姫は拒否実は・・・彼女の心を射止めたのは、彼女の肖像画を描いた貧しい画家だった
王はそのことに怒り画家を牢に監禁。オーロラ姫も部屋に閉じ込める。何とか画家に会いたいと、目を盗み・・・・。牢屋に行くオーロラ姫、画家はここから逃げて、生き延びると約束するも、結局王の家来によって命絶えることに・・・・。亡くなった画家への思いを天に向ける天空での画家とのダンスは彼女にとって唯一の幸せそしてオーロラ姫の本当の幸せを望む王妃も、邪魔という事で、側近の手によって毒が盛られ、亡くなる死の直前、王妃はオーロラ姫に「悲しいときも踊る事を忘れないで」と伝える。
見事オーロラ姫役に抜擢されたマルゴ・シャトリエは16歳、バレエ学校で学んでいる若きプリマドンナ。踊っている姿はしなやかで、本当に美しい。まだあどけなさも残っている。相手役の画家を演じるのはスターダンサー、ニコラル・ル・リッシュ。監督はニルス・タヴェル、大ヒットを記録したドキュメンタリー映画“エトワール”の監督。父も監督。
映像は幻想的だが、何か物足りなさを感じるオーロラが天に昇っていくシーンなどは、迫力が足りないような(迫力無いほうがいいのかもしれませんが・・・・)ロマンチックさがこの映画の見せ場なのかと思いきや、舞踏会で異国の王子として招待される王子のひとりは日本なので、びっくりでもその雰囲気は中国人にも見える???そして日本の国の踊りが披露されるのだけど、それが何と日本の前衛舞踏なのだいやあ~これにはまいりましたかなり違和感を感じますね。もう少し日本のことを知るべきではなんて思いましたが・・・。
京都シネマにて鑑賞上映終了しましたが、滋賀会館シネマホールで3月20日より上映されます。
『オーロラ』公式サイトバレエファンにはいいかも
パリでは、山海塾などの日本の暗黒舞踏が「神秘なオリエンタル芸術」TPして、とっても人気が高いんですね。
オーロラ姫のクラシック舞踏(ひたすら軽く空を舞う)とは、対極にある舞踏論であるということも、皮肉っているんでしょうけど。
ばばばバレエ部員のシャーロットです。爆
いやー、海外の方が日本の舞踊に関しては間口が広いんですよ。
どちらかというと、日本人の方が日本の舞踊を知らなくて、日本ではこの作品があまり評価されてない感じだと私は思うんですよね~
まあ、ちょっとあの日本的なものに「ひどかったわ」…なんていう台詞を言わせてしまうあたりは、やめてくれ~と言いたいですけれども。涙
山形では今週1週間の上映です。やはりこれは映画館で見ないと迫力が伝わりませんね~
ジパンゴ王国の王子にはちょっとガックリきましたが(笑)、やはりパリオペラ座のエトワールの踊りだと思うと見入ってしまいました。