監督:蜷川実花×原作:安野モヨコ×脚本:タナダユキ×音楽:椎名林檎×主演:土屋アンナという顔ぶれ女性たちだけで作った映画「さくらん」を先日、京都シネマにて鑑賞。何ヶ月前から、チラシでの宣伝この色の鮮やかさに、目を見張るものがあり、そして若き女性たちがタッグを組んだという興味もあり、楽しみしていました。
そういえば、先日観た、「マリー・アントワネット」もソフィア・コッポラが監督、女性の生き方を女性監督で描くという点では共通していますね。ソフィアの父があの有名な、フランシス・フォード・コッポラ監督、蜷川実花も、あの演出家蜷川幸雄が父だし、お二人ともサラブレッドだ。しかも写真家という職業も一緒です。色々共通点のある二人が同じ時期に映画を製作したのも、何か縁深そうです。
さてこの「さくらん」、人気漫画家安野モヨコの原作だそうで、私は読んだことないので、映画化されて、初めて漫画が原作と知りました。安野モヨコの名前はちらっと知ってるくらいかな。
《お話》満開の桜の下、女街に連れられて吉原にやって来た八歳の名も無き少女。美しい金魚が宙を泳ぐ大門をくぐると、そこは煌びやかで妖艶な遊郭。玉菊屋という店に買われた彼女はその日、きょ葉(土屋アンナ)として生まれかわった次第に、意思とは裏腹にぞくぞくするような美貌に・・・・。そして誰にも媚びない負けん気の強さで、売れっ子となっていく。凄まじい人気を呼んで、誰もが憧れる遊女のトップの座を勝ち得るやがて花魁“日暮”の誕生が・・・。心が張り裂ける“まぶ”への初恋、相手は惣次郎(成宮寛貴)、張り裂けるような恋心、きょ葉は惣次郎との過ごす時間に幸せを感じるのだった
玉菊屋の花魁“高尾”(木村佳乃)は情念の女愛する男浮世絵師光信(永瀬正敏)がきよ葉に心を奪われそうになっていることに気づき、策略に出るそれによって、きょ葉は惣次郎との縁が引き裂かれるという結果に高尾との大乱闘玉菊屋は騒然となるきょ葉は主人より大目玉を食らう。そんなきよ葉を店番の清次(安藤政信)は「泣いても負け、勝っても負けだ」となだめる。その後、高尾は光信との久しぶりの時を過ごし、愛しているからこそ」と壮絶な決断を下す。
ついに花魁“日暮”の誕生の日がきよ葉から、日暮に出世だ玉菊屋を背負って立つ花魁となる。武士倉之助(椎名桔平)が日暮に心奪われ、やって来る。そんな日暮に倉之助は物入りだろうと小判を手渡す。その行為に日暮、ぶっちぎれ「そんなもので、自分はなびかぬ」と一掃するのだ。その後、倉之助は日暮に無礼だったと詫びる馴染み客となった倉之助は、日暮を正式な妻として迎え入れたいと申し出る。しかし日暮は断り続ける。妊娠して、誰の子かわからないとも話すも、倉之助は受け入れると・・・・。
いつも側にいた清次・・・・。彼は日暮がどんな状況の時も居てくれた。身請けが決まった日暮に対して清次にも心の変化ひょっとして・・・・か???
最後の客、ご隠居の言葉「咲かぬ桜はないんじゃよ」そういって息を引き取った。自分の人生、自分の意思で生きることだとこのとき、日暮は気づくのだった。
そして、吉原から抜け出す日暮の姿がそこにあった・・・・・。
波乱万丈な花魁“日暮”のてめぇらしい生きたいというお話です。百花繚乱の映像、さすが蜷川実花さん、写真家ということもあって綺麗です。でもお話自体はあんまりインパクトは感じなかった。土屋アンナさんを起用したのは何故なのだろう彼女のお顔は、ジャパニーズ的ではないし・・・・。むしろそのアンバランス的なところが狙いなのかな?最後の最後まで感動するという盛り上がりもなく、す~と観終わったって感じですね。キャスト・スタッフが豪華で話題性もあり、期待も凄くあっただけに・・・・。残念です
花魁“高尾”役木村佳乃 少し艶やかさにかけるかな・・・・。
花魁“粧ひ”役 菅野美穂 彼女は結構いけてました
ヴィヴィッドな色使いと音楽、そして女優さんたちの体当たり演技などが見所かしら。
木村佳乃も菅野美穂も「大丈夫?」っていうくらいに頑張ってました。
土屋アンナもあとひとふん張り?
ストーリー展開は、目新しい感じは受けませんでしたが、映像の美しさに堪能出来る映画でした。
ケバケバしいまでの極彩色にスッカリ魅せられて、着物・襖・花・ビードロ。。。等にイチイチ溜息をついていました(笑)
木村&菅野の迫真の演技も良かったです
土屋アンナちゃんもいい味だしてたし、なかなか楽しめた映画でした。
身も蓋もない言い方ですが、映画とは何かを監督にきちんと教えるスタッフがいなかったのではないでしょうか。ちょっと残念です。
このチラシは目を引きますね。
やっぱり絵だけじゃなく、ストーリーの方でも魅せて欲しかったですね。
彼女がカメラマンとしてデビューしたころから
極彩色が特徴ですね。
僕的にはちょっと苦手ですが・・・。
旅行に行っていたので、お返しが遅くなり申し訳ありませんでした。四国に渡るついでに、またちらっと京都にも泊まりました♪
さくらん、私はこういった話に弱いので、ありきたりではある筋立てではありましたが、結構感動してしまいました。映像も綺麗でしたね。