京都シネマにて鑑賞。
あ~スル―しないで良かった!上映時間が午前中の2回ということで、なかなか時間が取れませんでした。仕事に行く前に何とか滑り込み、観れました。
最初に書きましたが、これは観なかったら後悔していたかもしれません。ラストの数十分にこの作品の素晴らしさが凝縮されているように思います。かなり地味な作品だけど、、、、。静かな感動をくれるそんな秀作だと思いました。泣けました。。。。
登場する人物は3人だけです。仏頂面で太り気味の女性、レイラ。そしてヤコブという名前の年老いた牧師さん、実は視力障害で見えません。そしてヤコブ牧師が住んでる牧師館に手紙を配達する郵便配達の男性です。
彼女は殺人犯として、12年間もの間収監されていた。しかし模範囚ということで恩赦となり、刑務所から釈放される。見寄りがないということで、ある牧師の家に住み込みとして働くことになる。
レイラ、強面で、愛想もないです。何故に罪を犯したのか?そういう経緯は分かりません。行くあてがないので、仕方なくヤコブ牧師のところへやって来ましたが。牧師は優しく彼女に接するのですが、まった受けつけないって感じなのです。
「ヤコブ牧師、郵便ですよ!」 自転車に乗った郵便配達人によって毎日届けられる人々からの手紙。。。。
彼女が牧師に頼まれた仕事は、毎日届けられる人々からの手紙を読み、その返事を牧師の代わりに書くのがレイラの仕事でした。送り主は些細なことから、誰にも打ち明けられない事まで、色々な悩みを手紙で告白。一度だけの人もあれば、何度も手紙を送って来る人もいる。
さまざまな内容の手紙に丁寧な返事をする牧師
手紙の送り主たちは、ヤコブからの返事が心のよりどころにし、彼もまた日々届く手紙を楽しみにしていた。心のよりどころがなくなってしまわないようにと、別の土地に用意された立派な家に引っ越すこともなく・・・。
自分と同じく古ぼけて、雨漏りのするこの家に住み続ける、、、、。う~ん何かこの雰囲気がたまらなく哀愁を誘うな。
それと反対にレイラは本当に嫌そうです。手紙を読んで、その返事を書くという仕事も好きになれない。毎日やって来る郵便配達人もうっとうしい。
何と受け取った手紙を勝手に捨ててしまうのだ!これ酷いよね。
レイラもうっとうしいと思うなら、郵便配達人の方も不信感を持つ。牧師は大丈夫なのか?と。。。そしてだんだん険悪な雰囲気になっていくのだ。
そんなある日、あんなに毎日届いていたヤコブ牧師への手紙が届かなくなる。「こんな日もあるさ」というヤコブ牧師。
そう言いながらそれが唯一の生甲斐だった彼はすっかり気を落としてしまう、、、、。
やがて婚礼に呼ばれたヤコブに付き添って教会に行ったレイラは、誰もいない教会にヤコブを置き去りにする。
婚礼に呼ばれているというのはヤコブの幻覚なのだろうか?待てど暮らせど誰一人来る気配はない。ヤコブの家にはティーセットまで用意されていたが、、、。
連れて帰って欲しいと哀願するのに、レイラは「嫌です!」と冷たく突き放す。ヤコブの家に帰ったレイラは牧師の元を去る決心をする。
ところがいざ車を呼んで出ようとするものの、行先がないという現実に気づく。
レイラの表情が身につまされる。セリフは少ないけど、十分伝わるね。
そんなレイラに、ヤコブ牧師は「まだこの家にいてくれたんだね」とやさしく語りかける。そんな牧師の言葉に孤独なレイラはようやく心を許し始めたような・・・。
日に日に弱って行くヤコブ牧師を見かねたレイラ、手紙が来なくなった理由を配達人に尋ねることに、、、。
ところで一体何故に手紙はなぜ急に途絶えたのか。
それって郵便配達人が隠したのか?そもそも牧師を失望させないために、郵便配達人がわざわざ作って配達していたのか?
そういえば、夜中に配達人がヤコブ家に忍び込んでいた場面があった。あれはヤコブ宅から盗んで再配達していたのではないか?
郵便配達人にまつわる疑問(パンフレットから抜粋)
配達人、本当は善い人なのか?それとも悪人なのか?
自転車を新しくしたのは何故?
夜ヤコブ家に忍び込んだわけ
彼の行動は謎だらけ、、、。
メディア | 映画 |
上映時間 | 75分 |
製作国 | フィンランド |
公開情報 | 劇場公開(アルシネテラン) |
初公開年月 | 2011/01/15 |
ジャンル | ドラマ |
解説(goo映画より拝借)
1970年代のフィンランドを舞台に、孤独な元囚人と、人々を癒す牧師との心の交流を描くヒューマンドラマ。監督は、フィンランドとスウェーデンを拠点に活動し、国際映画祭での受賞歴も多いクラウス・ハロ。出演は、ジャーナリストとしても活躍するカリーナ・ハザード。第82回アカデミー賞外国語映画部門ノミネート。
とにかく最後が泣けます。辛いです。でも感動的です。このシーンが全てを語っています。是非一人でも多くの人に観て頂きたいです。
右の方がクラウス・ハロ監督です。
クラウス・ハロ監督のインタビューは→こちら
http://www.alcine-terran.com/tegami/
※これは今年のマイベストに入るかもしれません。
やっぱり泣いたのは私だけでは無かったのですね…
郵便配達人の秘密は後から知りました。
それでもずっと泣きっぱなしでした。
涙腺が弱くなったのかも知れません。
東京でもすぐに公開が終わってしまったし、あんまり観られていない作品ですが、凄く良い作品でした。
あの「ヤーッコーブ!」って呼び声が今でも耳に残ってますよ。
ラスト温かい涙も忘れられません。
そうなんです。私も泣けました。
他のお客さんも目の周りを赤くされてました。
静かな感動を頂きましたね。
郵便配達人のことは鑑賞中、ちょっと
おかしいな?と思ったんですが、、、。
パンフを購入したら、やはり書いてあって
なるほどやっぱりそうなんだ!と納得
本当に良い作品でしたよね。
東京でも公開が短いとは、、、。
残念ですね。集客率少ないのかな?
地味だけど、これは見逃さないで良かった!
フィンランド語でのヤコブって呼び声は
独特で印象的ですね。
あの涙で、彼女へのイメージは払拭
されました(笑)
郵便配達人が、謎めいてた・・と言うのはあったのですが、私は悪くはせめて思いたくないなあ・・と思って見てました。
でも、怪しかったですよねえ。
映画史上、5本の指に入るのではないかと思える、仏頂面ヒロインでしたが、素晴らしい内容でしたね。
時間の問題じゃないですよね。
これちょっと気になってたんですよね。
75分て短いですねー。
DVD出たら見てみようかな、
地味な作品ですが、なかなか良いです。
淡々としているんですが、ラストの数十分
が感動ものです。
DVD出たら是非ご覧下さい。
仏頂面のヒロインに注目です。