環境か? 食文化か?
コ―ヴとは英語で入江のこと。
そう言えば、靖国も上映されるかどうか?危ぶまれましたね。今回も上映において、かなり批判があり、京都でも抗議行動があったようです。ですが、京都シネマではそんな状況に屈することなく上映されることになった。
反日色が強いというのが、一番の問題なのかしら。う~ん確かにそうかもしれないね。何と舞台は日本の和歌山県の太地町だからね。くじらの町だということはメディアを通じて知ったような気もする。
ところが、ここではくじらだけでなく、イルカ漁というものが行われているらしい。えぇ~それってどういうことなの?耳慣れないことだけど、本当の話らしい。
イルカといえば、思い浮かべるのは水族館で行われるイルカのショーだ。非常に知能が高いので、調教することで指示どうりの見事な演技をする。もちろんそういう目的で太地町はイルカ漁をしているのもあるのだが。。。。。
何と食用としてイルカが年間2万3000頭という数で殺されているらしい。いやあこれはちょっと驚きです。
イルカが食用としての対象というのは、聞かされてもいまだにピンときませんが。
イメージ的にはやはりこんなことをやっている太地町の漁師さん、ちょっとイメージ悪そうな感じ。そこへきて、どうも捏造ぽいだとか、編集も意図的に漁民を悪く捉えたような撮影だとか言われている。
何処までが真実なのか?いやすべてが真実なのか?
皆さんのお顔が暈かされているのも、意図的なのかな??
さてお話の概要だが、、、、。
リック・オバリーさんは60年代、あの動物ドラマ「わんぱくフリッパー」に出演したイルカの調教師として活躍したが、その後イルカの保護に目覚め30年間世界各国でイルカ解放運動に身を投じている。そんなオリバー氏の活動に密着。和歌山県太地町のイルカ漁に対する抗議活動の行方を追ったものだ。
生き物を殺生して食の糧にする事は当たり前な話。だからこのイルカ漁も考えれば、まったく否定できるものではないのかもしれない。ところが本作を観れば、やはり動物愛護は非常に大事なことだと凄く実感するわけだ。それが作り手のある手法だと批判する声も少なくはない。一体何が正しいのだろう?
あの入江に追い込み、イルカを次々と殺してしまう場面を見るとやはりやるせない気持ちに駆られる。それが製作者の意図ならば、本当に卑怯だと思わずにはいられないかもしれないが。どちらにしても観てどう受け止めるか、良くないと思うならそれはそれで良いと思うし、、、、。賛同するのもその人の気持ちだから。真っ向から上映に反対という前に観てはどうでしょうか。
これがイルカの肉?
STORY
美しい海岸線が広がる和歌山県太地町にある小さな入り江では、毎年9月になるとひそかにイルカ漁が行われていた。街を挙げて立入禁止にするほどの厳戒態勢の中、撮影隊はカメラを持ち込み、その実態を隠し撮りで撮影。そこには血で真っ赤に染まる海と叫び声を上げる大量のイルカたちの姿があった。
入り江に隠しカメラを設置した撮影隊は、イルカ肉の水銀問題や偽装販売疑惑、さらにイルカ肉を学校給食に使用していたことなどを次々に明らかにしていく。
解説(allcinemaより拝借)
世界各地の映画祭で評判を呼び、2010年のアカデミー賞ではみごと長編ドキュメンタリー賞を獲得した話題のドキュメンタリー映画。60年代の人気TV番組「わんぱくフリッパー」では調教師として活躍したものの、その後はイルカの保護に目覚め、以来30年以上にわたって世界各地でイルカ解放の運動に身を投じているリック・オバリー氏の活動に密着、和歌山県太地町で行われているイルカ漁に対する抗議行動の行方を追っていく。また、入り江(コーヴ)での追い込み漁の実態をカメラに収めるべく、スパイ映画さながらの秘密作戦を敢行する撮影クルーと地元関係者とのスリリングな攻防も評判に。一方日本では、複雑な問題をイルカ保護の立場から単純な善悪二元論的に描き出す構成が物議を醸した。
監督:ルイ・シホヨス
メディア
映画
上映時間
91分
製作国
アメリカ
公開情報
劇場公開(アンプラグド)
初公開年月
2010/07/03
ジャンル
ドキュメンタリー/サスペンス
映倫
PG12
まあ何書いても自由なのがこの世界ですが、こんだけ暑くて、精神的にも暑いんで、予防策です。
老婆心でしたがね。
さてこの映画。
あんだけ騒ぐほどのもんでもなかったかなあ・・というのが、率直な感想です。
真っ赤な海はショッキングでしたが、やっぱどっかに悪意が感じられて。
いろんな事実を知ることは大事です。いろんなことを知ろう!というきっかけになればいいのですが、その前に見もせずに批判ばっかりというのは、心が狭いですよね。
ガソリンスタンドの店員が車のフロントガラスにスプレーを噴いてきれいにしてやるという好意も住民による妨害行為?
歪曲を散りばめた作品でもアカデミー賞!
さすがやりたい放題の自由の国、アメリカだ。
撤回要求運動を誰か起こしてくれないか?
観客、批評家が誤解することを計算して作られた映画であり、誤解のままで流通したわけだから。