男はただ愛することを選んだ。 女は信念と愛の狭間で揺れていた。
京都シネマにて鑑賞。
ようやくちょっと気持ちや身体が戻ったような感じがしたので、早速京都シネマへ出かけることにしました。そして観たのがこの作品。う~ん病み上がりの私にはちょっとこれは辛いなあ。
もう少し気持ち的に晴れやかなら良いが、、、、、。
さて邦題は4月の涙ですが。原題『KASKY』はカスキュと読み、フィンランド語で“命令”とか“掟”という意味だそうです。
サムリ・バウラモ演じるアーロは兵士。兵士は命令や規律を守るとこから。そういった意味も含んでいるとのこと。 (アク・ロウヒミエス監督の話)
フィランド内戦を背景に敵同士で出会った男女のラブストーリーということで、どんな悲恋なのか?と興味もあり観て来ました。ところが想像していたようなものではありませんでした。
驚くような三角関係・・・・。
まさか中盤、こんな筋書きになっていくとは。
あらすじ
フィンランド内戦末期の1918年4月、赤衛軍の女兵士のリーダー・ミーナ(ピヒラ・ビータラ)と仲間たちは、白衛軍の兵士たちに捕らえられる。ミーナの戦友マルッタは、自分が死んだら息子を迎えに行ってほしいとミーナに頼む。女兵士たちは乱暴された後、逃亡兵として射殺される。ミーナは辛くも助かるが、白衛軍の准士官アーロ(サムリ・ヴァウラモ)に見つかる。しかしアーロは他の兵士と違い公平な裁判にかけるため、ミーナをエーミル判事(エーロ・アホ)のいる裁判所へ連れていく。しかし2人の乗った船は、孤島に遭難してしまう。衰弱したミーナをアーロが看病するうち、2人の間に変化が訪れる。
そりゃこういう雰囲気ですから、自然の流れでお互い好意を持つのは当たり前ですよね。
エーミル判事の元に来ると、ミーナは身柄を拘束されてしまう。エーミルは、黙秘を続けるミーナの名前や素性を力ずくで聞き出そうとし、アーロに彼女は有罪だと吐き捨てる。自分の部隊に戻ることになったアーロは、正直に話せば無罪になるとミーナに話す。
ア―ロは裁判所のエーミル判事は戦前から人文主義者として名高く、彼なら捕虜に公正で寛大な処置を下してくれるという期待度の高い判事のはずが、、、、?
実は戦争が生み出した恐ろしいモンスターチックな人物だったのだ(爆)
ミーナはアーロに、マルッタの息子エイノの消息を確かめるよう頼む。エーミルは、その様子を覗き見ていた。アーロはエイノを訪ねるが、家の主人に追い返される。エイノはアーロの後をつけ、一緒に連れて行くようせがむ。
エイノとア―ロ
アーロはエイノを孤児院に送り、迎えに行くと約束する。エーミルは、遭難したときの出来事をミーナに問い詰める。ミーナは答えず、エーミルを誘惑するが拒まれる。
エ―ミル判事はミ―ナに興味がないのか?しかしア―ロとミ―ナの無人島でのことが気になるらしく、そのことを執拗にも聞きただす。何故に?
この時点ではまったく気づかず、、、、ところが思いがけない展開になる。それは以下の通り。
白軍の准士官アーロと赤軍の女性捕虜ミーナのラブストーリーは舞台が裁判所に移ってエーミル判事が登場すると、途端に彼が物語の全体を占めるという展開なのです。予想もつかない話に本当に驚きましたね。
この先ちょっとネタばれになりますので、知りたい方、観たい方は反転してご覧下さい。
アーロは戻ってくるが、ミーナに面会することを禁じられ、エーミルの妻ベーアと一晩をともにするよう仕組まれる。しかしそれと引き換えに、ミーナの裁判権を得る。アーロはミーナに、マルッタだと名乗れば釈放されると伝えるが、ミーナは自分の名前を貫き、死刑を宣告される。自由にしてほしいと言うミーナのために、アーロは同○愛者のエーミルに自らを売る。
翌日、拳銃を持ったアーロは、ミーナを連れて旅立つ。しかし、そこに白衛軍が迫って来る。アーロはミーナの拘束を解き、逃がそうとするが、ミーナは一緒にと訴える。
ラストも壮絶といえば壮絶かな?でも最後の最後はちょっと救われるかも。散りゆく男たち・・・・。(ちょっとネタばれです!)
ア―ロは自分を犠牲にしてまでミ―ナを最後まで守ろうとする健気さが何とも言えず心打たれた。
そしてミ―ナは女の武器を使って何とか生き延びようとする強さに圧巻だ。その信念が彼女を最後まで生かしたのかもしれないね。
ところでア―ロ役のサムリ・ヴァウラモさんですが、何と先日鑑賞したジョージ・クル―ニ―主演の「ラスト・ターゲット」にも出演していたことが分かりました。
その写真がこれです。↓
これ素顔のサムリ
ジョージ・クル―ニ―を殺害しようとするスナイパー役だったんですね。
ミ―ナ役のピヒラ・ビータラ。
彼女は、「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」に出演しているらしい。
作品紹介(goo映画より)
第一次世界大戦時、ロシア革命の影響を受けて、「フィンランド内戦」が起きた。当初優勢だった赤軍だが、4月6日の最大の戦闘で破れたあと、1ヶ月あまりで壊滅してしまった。その理由は、多くが農民や労働者で、熟練した兵士たちがいなかったからだと。そうした事を踏まえて本作を観ると、准士官のアーロは教養もある中流階級出身、女兵士のミーナは農民出身と、身分違いの関係である事がわかる。本作が風変わりなのは、この若い男女2人の心境の変化(恋愛感情)というメインの物語を軸に、中盤から判事のエーミルが大きく関わっていく。
まさにこの中盤の展開が見どころ!
メディア | 映画 |
上映時間 | 114分 |
製作国 | フィンランド/ドイツ/ギリシャ |
公開情報 | 劇場公開(アルシネテラン) |
初公開年月 | 2011/05/07 |
ジャンル | ドラマ/ロマンス/戦争 |
映倫 | R15+ |
オフィシャル・サイト
http://www.alcine-terran.com/namida/
いつも楽しく拝見しています
体調のほうが戻られたようで
良かったですね
今度は私ののどがちょっと・・・
それにしてもストーリーを
読んでいて、気になります
続きが、見に行って
ってことですね
体調回復されて良かったですね。
ミ―ナ役のピヒラ・ビータラは
『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』に出演されているのですね。
『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』は
映画祭でお会いした事がある裕木奈江さんが出演しているので観たかったんですけど、
大阪ではレイトだったこともあり、観逃してしまいました。
神戸や京都ではこれから公開なので、時間が合えばどちらかで観ようと思っています。
コメントいつもありがとうございます!
これお薦めです。なかなか面白いです。
でも公開はされたシアターは少ないようです。
もし機会がありましたら、是非観て頂き
たい1本です。
何とか体調回復しました(笑)
お見舞いコメントありがとうございます!
ピヒラ・ビータラさん、
「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」アイスランドホラーに出演とは
驚きました。
そう京都はみなみ会館で上映されるので、
今から楽しみです。
わあ裕木奈江さんに会われたんですね。
羨ましいなあ!
京都でも1週間のみの限定公開なので、
見逃さないようにしないと今から要チェック
ですね。