ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

42年前の"Hard Days (And) Nights"

2008年06月29日 | ネタをたずねて三千里
 
【この記事は再出です】
 42年前の今日6月29日は、ビートルズが最初で最後の来日を果たした日です。日本のビートルズ・ファンにとっては祝日にでもしたくなるような日ではないでしょうか。
 

 当初は6月28日午後5時に来日する予定でしたが、台風4号の影響で、予定より11時間遅れの29日午前3時39分、羽田に到着しました。28日は関東・東海地方を豪雨が襲っており、29日の新聞では死者39名・行方不明25名、と報道されています。


 このブログでは、ビートルズは別格です。もう、「これを語ってしまったらオシマイ」なのです。例えると、「笑っていいとも」の「テレフォン・ショッキング」における吉永小百合的存在と言えるでしょう(注…タモリさんは吉永さんの大ファンであるため、テレフォン・ショッキングに吉永さんが登場すると最終回、ということになっているそうです)。だから真正面からビートルズを語る、などというオソレ多いことはいたしません(^^;)。
 だから今日は、ビートルズ来日騒動によって垣間見える「あの時代」を拾いあげてみます。



☆細川隆元(評論家)の発言
コジキ芸人に武道館を使われてたまるか!
 今なら「人権問題」発言ですね、たぶん。 「(愛敬のある"ナベツネ"+ケント・デリカット)÷2」みたいな風貌の方でした。

☆正力松太郎(当時武道館会長でもあった)の発言ペートル何とかいうのはいったい何者だ! そんな連中に武道館を使わせる訳にはイカン!
 これ、5月26日の発言らしいが、日程が決まったのは5月2日。もっと早く言えよ、って感じですな。

☆佐藤栄作首相の閣議発言「ビートルズの警備では頭がイタイ」
 この人、ベトナム問題でそこまで悩みましたっけ?


☆大日本愛国党のビラ「敗戦国日本が平和の幻想に酔って…(略) 愚劣な歓迎ムードを粉砕して、青少年を不良化するビートルズを日本から叩き出せ! 大日本愛国党青年行動隊」


 警視庁は「ビートルズ対策会議」を開き、ビートルズ来日公演に関して機動隊などのべ3万5千人を動員することを決める。公演初日(30日)の武道館には制服・私服合わせて1731名の警官が配備されていた。

☆毎日新聞の記事「安保、日韓を除いて、警視庁創設以来の大規模な警備体制!」
☆某機動隊員の発言「江戸城始まって以来の攻防戦、ってわけだからね」


 場内には機動隊4個中隊が配置につき、ロビー、廊下、階段、観客席で厳重な警戒網をしいた。

☆これを見た消防庁係官の発言階段に人を並べるのは消防法違反なんですがね…
 まるでコントです、このやりとり・・・(笑)
 



 チケット5万枚に対し、申し込みは24万通。

 
 来日期間中に動員された警官はのべ8370人。補導された少年少女は6520人。



♪来日時の記者会見より

記者「あなたがたのファンは熱狂的ですが、音楽はあまり聴かないようですね」
ビートルズ「聴きたい時はレコードを聴くし、見たい時はコンサートに来ればいいさ。フットボールの試合じゃ、観客は音楽なしで熱狂してるんだぜ」


「英国の老人たちの最近の気に入らないことは、ロールスロイスのスタイルが変わったことと、ビートルズに勲章が与えられたことだそうですが」
「ぼくらは連中を見逃すけど、連中はぼくらを見逃してくれないからね」


「おとなになったらどうしますか?」
「それ冗談? ぼくらは充分おとなだよ」



MBE勲章は持ってきましたか?」
「ここにあるよ」(と言ってジョンはコップの下に敷いてある
コースターをヒラヒラさせた。 




時代の移り変わり、感じますねぇ・・・。


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コメント (14)
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