ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

フォリナー (Foreigner)

2008年06月01日 | ミュージシャン
 

 「フォリナー」。1976年に結成され、翌77年にデビュー。
 このバンドも、もう30年選手なんだなあ。
 昨日もBook OffでCDを捜索していたところ、フォリナーのセカンド・アルバム『ダブル・ヴィジョン』を見つけたので買ってまいりました。


 産業ロックの代表格のように言われ、あまり音楽的に語られることが少ないように感じるのだけれど、ぼくにとっては好きなロック・バンドのひとつでした。
 とくにデビュー作から4作目までが大好きで、当時の乏しいお小遣いをやりくりしてこの4枚のレコードを揃えたものです。


     
     『Foreigner』(栄光の旅立ち 1977年)


     
     『Double Vision』(ダブル・ヴィジョン 1978年)


 デビュー当時は、元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルドと元スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズが中心となって結成した英米混合のスーパー・グループということで、メディアからもたいへんな注目を浴びていたようです。
 プログレッシヴ・ロックの雄であるクリムゾンと、ブルース色の濃いヘヴィ・ロック・バンドだったスプーキー・トゥースのエッセンスが合体するとどういう音になるのだろう、などと興味を抱いていたのを覚えています。


 ひょっとして今までにないような難解なサウンドになるのでは、などと予想していましたが、それは見事に外れました。
 ポップで、メロディーを重視したストレートなロック・サウンドで、ドラマティックな曲構成がカッコいいんです。
 ルー・グラムのやや高音で表現力に富んだヴォーカルが素晴らしい。
 「英米混合バンド」ということが実際音にどういう影響をもたらすのか、ということにも興味を持っていましたが、音楽的主導権はミック・ジョーンズ(g)が持っていたようです。彼の書く曲は、ブリティッシュ・ロックをほどよく洗練させていて、とても親しみやすいものが多い。
 3作目まではハードでポップなカラーを前面に出していましたが、「4」では当時のニュー・ウェイヴの要素を積極的に取り込んでクールな味わいをも出し、新境地を拓くことに成功しています。


     
     『Head Games』(ヘッド・ゲームス 1979年)


     
     『4』(フォー 1980年)


 ぼくの「フォリナー」の愛聴曲は、
 『Feels Like The First Time』(衝撃のファースト・タイム)
 『Dirty White Boy』(ダーティ・ホワイト・ボーイ)
 『Juke Box Hero』(ジューク・ボックス・ヒーロー)
 『Double Vision』(ダブル・ヴィジョン)
 『Head Games』(ヘッド・ゲームス)
 『Waiting For Girl Like You』(ガール・ライク・ユー)
 などなど、です。


 ヴォーカリストのルー・グラムが脱退と加入を繰り返しているフォリナーですが、ミック・ジョーンズが支柱となってバンドは維持されているようです。メンバー・チェンジもひんぱんに繰り返されています。2005年には新しいヴォーカリスト、ケリー・ハンセンが加入したというニュースを耳にしました。また、現在のドラマーは、あのジョン・ボーナム(exレッド・ツェッペリン)の息子のジェイソン・ボーナムが務めているらしいです。
 2002年に13枚目のアルバムとして発表された「グレイテスト・ヒッツ」以来の新譜をそろそろ聴いてみたいものですね。


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コメント (10)
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