♪「From Between Trio」。左からミッシェル・ドネダ、中谷達也、ジャック・ライト。
昨夜は、ジャズ・ライブを聴きに出かけてきました。
出演するのは、「From Between Trio」。メンバーはジャック・ライト(sax)、ミッシェル・ドネダ(sax)、中谷達也(percussion)。アメリカからのライト氏と中谷氏、フランスからのドネダ氏のこのトリオは、昨夜の岡山を皮切りに日本ツアーを行います。岡山以降、大阪、神戸、東京(新宿ピットイン)、名古屋(得三)、横浜(エアジン)などで演奏を行う予定です。
オープニング・アクトは「noun(村岡充、藤井俊幸=いずれもelectronics)」+赤田晃一(sax,pianica,recorder,etc)です。
「noun」は、電子音のコラージュといった感じです。そこに赤田晃一氏が、サックス、クラリネット、ピアニカ、リコーダーなど、さまざまな楽器で「noun」のふたりに反応してゆきます。
「noun」+赤田晃一
「From Between Trio」は、アコースティックな編成ながら、自然な音、金属的な音、動物的咆哮、ノイジーな音など、さまざまな種類の音で独特の空間をふくらませてゆく、という感じを受けました。
フリー・ジャズ、というか、即興音楽というか、つまり演奏者が、自分の心に浮かぶものを感じるがままに音にしてゆくのです。
既存のメロディーや、一定のパルスのない、不思議な世界でした。
フリー・ジャズ系の演奏ということで、もっとワイルドでアバンギャルドな世界を想像していましたが、むしろ自然な感じがあり、心地よさが訪れる瞬間さえあったのには良い意味で驚きました。(非常に前衛的ではあるんですけれどね。)
サックスふたりと打楽器奏者のトリオです。サックス奏者は、楽器を吹かないこと、あるいは「音を出さずに吹く」ことも音楽のうちに取り入れているようです。打楽器も同じ。叩くこと以外に、「擦る」「吹く」「弓で弾く」など、あらゆる方法で打楽器を鳴らしてゆきます。
約1時間の「From Between Trio」の演奏ののち、このトリオに赤田氏が加わり、3サックス+打楽器でのセッションもありました。
赤田晃一氏は、岡山を拠点として、全国的に精力的な活動を続けている即興音楽家です。岡山が日本に誇るサックス奏者だと言っていいでしょう。
その赤田氏も「From Between Trio」の音に自然に溶け込んでいたようです。ということは、赤田氏の出す音も、その時点で自然に彼の内からあふれてきたものなんでしょうね。
「From Between Trio」+赤田晃一
まるで音楽というものが現れる以前の音を聴いているような、不思議な感覚のあるライブでした。
演奏者が感じるがままに音を出すのなら、聴いているこちら側も、感じるがままにそこにある音を受け入れれば良いのだと思います。
結局、音楽というものは、心から生まれて心へ届く、という意味では、ジャンルに隔たりはないのかもしれない、と思いました。
*関連記事『やぶいぬ日記:From Between Trioは素晴らしい。』
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昨夜は、ジャズ・ライブを聴きに出かけてきました。
出演するのは、「From Between Trio」。メンバーはジャック・ライト(sax)、ミッシェル・ドネダ(sax)、中谷達也(percussion)。アメリカからのライト氏と中谷氏、フランスからのドネダ氏のこのトリオは、昨夜の岡山を皮切りに日本ツアーを行います。岡山以降、大阪、神戸、東京(新宿ピットイン)、名古屋(得三)、横浜(エアジン)などで演奏を行う予定です。
オープニング・アクトは「noun(村岡充、藤井俊幸=いずれもelectronics)」+赤田晃一(sax,pianica,recorder,etc)です。
「noun」は、電子音のコラージュといった感じです。そこに赤田晃一氏が、サックス、クラリネット、ピアニカ、リコーダーなど、さまざまな楽器で「noun」のふたりに反応してゆきます。
「noun」+赤田晃一
「From Between Trio」は、アコースティックな編成ながら、自然な音、金属的な音、動物的咆哮、ノイジーな音など、さまざまな種類の音で独特の空間をふくらませてゆく、という感じを受けました。
フリー・ジャズ、というか、即興音楽というか、つまり演奏者が、自分の心に浮かぶものを感じるがままに音にしてゆくのです。
既存のメロディーや、一定のパルスのない、不思議な世界でした。
フリー・ジャズ系の演奏ということで、もっとワイルドでアバンギャルドな世界を想像していましたが、むしろ自然な感じがあり、心地よさが訪れる瞬間さえあったのには良い意味で驚きました。(非常に前衛的ではあるんですけれどね。)
サックスふたりと打楽器奏者のトリオです。サックス奏者は、楽器を吹かないこと、あるいは「音を出さずに吹く」ことも音楽のうちに取り入れているようです。打楽器も同じ。叩くこと以外に、「擦る」「吹く」「弓で弾く」など、あらゆる方法で打楽器を鳴らしてゆきます。
約1時間の「From Between Trio」の演奏ののち、このトリオに赤田氏が加わり、3サックス+打楽器でのセッションもありました。
赤田晃一氏は、岡山を拠点として、全国的に精力的な活動を続けている即興音楽家です。岡山が日本に誇るサックス奏者だと言っていいでしょう。
その赤田氏も「From Between Trio」の音に自然に溶け込んでいたようです。ということは、赤田氏の出す音も、その時点で自然に彼の内からあふれてきたものなんでしょうね。
「From Between Trio」+赤田晃一
まるで音楽というものが現れる以前の音を聴いているような、不思議な感覚のあるライブでした。
演奏者が感じるがままに音を出すのなら、聴いているこちら側も、感じるがままにそこにある音を受け入れれば良いのだと思います。
結局、音楽というものは、心から生まれて心へ届く、という意味では、ジャンルに隔たりはないのかもしれない、と思いました。
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先日はお目にかかれて嬉しかったです!
終わってすぐおしっこに駆け込んだので
挨拶も出来ませんで失礼しました!
ライブはまあよかったとして
正直な話,あの人たち,ずーっとあれやってるんでしょうか。昨日も今日も明日も・・。
他で普通のもやってるのかなあ。
この度はありがとうございます。
少なくとも、今回のこのメンバーのツアーは
あんな感じで突き進んでいく・・・はずです。
各々のミュージシャンはいわゆる「普通の」
こともやってる(出来る)こともあるようですが・・・。
>くろくろせさん
こんにちは。一昨夜はぼくも挨拶できないまま帰っちゃって、たいへん失礼いたしました。くろくろせさんのライブもまた覗かせて頂こうと思っております。
「あれ」はあの方たちの表現方法のひとつなんじゃないでしょうかねえ。やっぱり好きだからあの世界に入れるんじゃないのかな、と思ってます。
>燃ん生さん
お疲れさまでした。一度ああいう世界も体験してみたかったので、行くことができて良かったです。時々はああいう世界を覗くのもいいかも。
こちらこそありがとうございました。
文才があるって言われたでしょ?
そう思うのは私だけじゃないですよ。
ぼく単純だから褒められると舞い上がってしまいますよ。
でも、そう言ってもらえるとやっぱり嬉しいものですね。
どうボケようか考えたのですが、うまくボケられなかったので、素直に喜ぶことにしました。どうもありがとうございます。
すみません,誤解を恐れず一寸素朴な疑問を書いてしまいました。
僕も時には即興をやる身なので,あのステージの絶妙感をしっかり感じた上のことなのですが,
自分のように欲張りな人間は,即興もやりたーい,歌モノもやりたーい!あとはお手伝いもと・・あの日の皆さんもそういうことがあるのかなあ,という疑問でした。
あと,即興でもこのツアー以外の場では,
またスタイルのが変わるのかなとか。
その場を楽しみながらも,同時に余計な心配をしてしまう僕なのでした。
あ,さらには主催者さんへの心配も・・。
>あの日の皆さんもそういうことがあるのかなあ
あのメンバーに関してはぼくには分かりませんけれど、例えばフリー・ジャズならそれのみを追求する人もいれば、需要に応じていろんなジャンルと関わるタイプの人もいると思います。
スタイルに関しては、どうなのでしょう、極端な話、その日の気分で演奏内容が変わる可能性もありそうですよね。
何度か聴いてみるともっとハッキリ分かってくるでしょうね。
ちなみに私もジャンル問わず、内容はその日の気分次第のプレーヤーでございます(笑)
くろくろせさん、また一緒にセッションしましょうね。