【Live Information】
煌びやかなイルミネーションが近づいてきた年末を教えてくれる東梅田。
日暮れとともに冷たさを増してきた風に首をすくめながら、「コートを着て来て良かった」と思いました。
開演の時間が迫ってきたので歩調を早めながら向かうのは、堂島のジャズクラブ「Mr.Kelly's」。
来年には30周年を迎える、関西のジャズを支える名店のMr.Kelly'sでこの夜パフォーマンスを行うのは、14年ぶりにアルバムをリリースした大越理加さんでした。
まだまだぼくが未熟だった頃(今でもですが)、憧れていたジャズボーカリストのひとり、大越さん。
ずっと以前に、一度だけですが、共演させていただいたこともあり、それ以来今でも密かに憧れています。(ここに書いた以上密かではなくなりましたw)
キュートなルックス、親しみやすいくだけたMC、でも曲が始まると凛とした雰囲気でステージに君臨する大越さん。それでいて大越さんの歌はつねに柔らかくて優しい空気を纏っているのです。きっと歌に敬意を払っているからなのでしょう。
ステージでの立ち居振る舞い、ちょっとした仕草、MCの雰囲気にも大きな存在感があります。まさに「シンガー」「ボーカリスト」です。それだけで非日常のスペシャルな世界へ連れていってもらえました。
バックの演奏がこれまた素晴らしいのです!
メンバーは、安次嶺悟(piano)、大西教文(guitar)、魚谷のぶまさ(bass)、佐藤英宣(drums)。とにかく名手ぞろいです。ラインナップを見た瞬間、ワクワクで胸がいっぱいになったくらいなのです。
サウンドはまさに燻し銀。熟成されたというか、この5人の出すサウンドを聴いていると、比喩ではなくその音楽がじんわり体に染み込み、自分の気持ちから余計な固さが消えていくのを実感できるのです。
ふと店内を見回すと、みんな目を細めて笑顔をうかべながら聴いています。きっとみなさん同じ感覚だったのでしょう。
そして、自分もあんないい音を出してみたい、とつくづく思ったことでした。
慌ただしい年末年始の前に、とてもいい夜をプレゼントしてもらえました。
ベーシストの魚谷さんがセットの合間に「一番前で見られたら緊張するわ〜」と言いながらわざわざ握手しに来てくださいました。いやいやこちらが緊張しましたわ~
変わらず素敵だった大越さん。
大越さんをはじめ、キャリアのある素敵なボーカリストさんがこのままずっと歌い続けてくださいますように。
すこし興奮した体を静めるためコーヒーでも飲もうと、宿の近くのジャズクラブ「いんたーぷれい8」へ寄ったら、倉敷ジャズストリートにも来てくれていた、魚谷さんのお弟子さんのならちゃん(楢崎さん)と、ならちゃんの友だちの川村さんにソーグーしたのが今夜のオチでした。
ならちゃん、相当ビックリしたみたい。
そういう顔を見るのは、スキですwww
大越理加 Live at Mr.Kelly's
2019年11月19日(火)
安次嶺悟(piano)
大西教文(guitar)
魚谷のぶまさ(bass)
佐藤英宣(drums)
大越理加(vocal)
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