キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

登美山鼻高霊山寺

2013-08-22 11:21:04 | 旅行
           

           霊山寺は「りょうぜんじ」と読みますが、奈良市の西、富雄にある1300年の歴

           史を持つ古刹です。神社のように鳥居をくぐり抜けて入ります。弁財天様が祀

           られているからだそうです。その辺の神仏の混淆工合はよくわかりませんが。

           

           聖武天皇由来の大寺です。失礼な言い方かもしれませんが、各時代の住

           職に経営の才があって、隆盛を極めてきたし、今も栄えているという感じ

           がするお寺です。

           

           インドから来て、大仏開眼をなさったという高僧、菩提僊那さまのお墓とさ

           れているところです。菩提僊那さまは大安寺で没せられたのですが(その

           大安寺は東大寺や興福寺と並ぶ大寺だったのに、霊山寺とは対照的に、

           見る影もなく寂れてしまったのですが)、ふるさとの霊鷲山に似ていると

           いうのでこのお寺を霊仙寺と名付けられた方で、ここに葬られることを望

           まれたのだそうです。

           

           境内は整然と手入れが行き届き、大きな薔薇園も有名です。ご本尊の薬師

           如来像などありがたい仏像はもちろん、昭和に建てられた金箔作りの黄金

           殿、プラチナ箔の白金殿などというのもあります。

           

           涼しい木陰を散策すると、国宝の本堂や鐘楼や八体仏霊場など見どころが

           たくさんあります。

               

               中でもこの落ち着いた朱色の三重塔、すてきです。

               

            赤い灯籠に、開きかけのピンクの蓮の花が美しい。昔の人は、

            極楽はかくやと思ったかもしれません。
コメント
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