百合の季節です。紫陽花と並んであちこちに咲いています。
白、黄色、ピンク、赤、色とりどりです。
「ユリ」という名前は、細い茎に大きな花が揺れる様から来ているそうです。
漢語の「百合」を大和言葉の「ユリ」と読ませています。紫陽花と書いて
「アジサイ」、向日葵と書いて「ヒマワリ」、秋桜と書いて「コスモス」、仙人
掌と書いて「サボテン」なんていうのもそうですね。いわゆる当て字。ちょっ
と読むのが大変なこともあるけれど、風流です。
この季節、田舎に行くとあちこちで山百合に出会えます。この花を見ると
亡き母と行った旅がしみじみと思い出されます。
山百合やのんびり話す旅の宿 岡本紗矢句集「向日葵の午後」より