キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

松尾寺

2018-04-03 10:58:27 | 季節
                

                日本書紀編纂で知られる舎人親王が創建したという奈良の松尾寺

                日本最古の厄除け寺だそうですが、三月の小雨の降る日訪れた時

                には車の厄除けに訪れている人数人がいるだけで、森閑としてい

                ました。木立の中にたたずむ三重塔がなんとも美しい。

                

                赤い鳥居がお山全体に延々続き、内外の観光客でごった返す伏見稲荷

                などと比べ、心休まる静けさです。どちらがどうというわけではあり

                ませんが、外国人の観光客向きでないのは確かです。

                

                

                

                と思っていたら、なかなか面白いお寺のようです。縁日は参詣客でに

                ぎわい、春にはお花畑に薔薇が咲き乱れ、夏には「小僧体験一休さん」

                というユニークなイベントを行っていて、小僧体験をする小学生の男

                の子たちで溢れかえるとか。二泊三日のかなり厳しい修行のようで、

                リタイアした子は無料、最後までがんばった子の費用は五千円だそう

                です。これを体験すると、子どもたちは家のありがたみが身に染みる

                とのこと。やんちゃな孫息子がもう少し大きくなったら、修行させた

                らいいかもね。

                

                帰り道、緑の中にしだれた桜が優美でした。

                

                苔に覆われた岩の間に小鳥が。保護色のような色合いでよく見ないと

                わかりません。ミソサザイですよと、教えられました。漢字で書くと

                鷦鷯。むずかしい。昔話にも出てくる、鳴き声がいいので知られるか

                わいい小鳥に見送られて松尾寺を後にしました。         
コメント
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