滋賀県と岐阜県の境にある伊吹山は標高1377メートル、日本百名山の一つです。
9合目の1260メートルまで、絶景の伊吹山スカイラインで行けば、
私のような軟弱者にも登れる稀有な山です。
遥か琵琶湖まで、すばらしい眺望が広がっています。松尾芭蕉が
「そのままよ月もたのまじ伊吹山」秀麗な伊吹山は、月の力など借
りなくても、そのままでとても美しいと詠んだ姿の良い山です。
伊吹山は古事記にも出てくるそうです。特に日本武尊がこの山の
神と闘って敗れたという逸話が有名です。
スカイラインの途中所々で、大きな望遠鏡付きのカメラで何かを狙っている
人がかなりいました。聞けば、鳥を撮ろうとしているのだとか。日がな一日、
鳥を待っている?
そう、いるんですよね、いろんな鳥が。この鳥、名前は知りませんが、とても
美しい声で鳴いていました。この伊吹山、鳥も花も満載の場所です。
スカイラインの駐車場から頂上まで、40分ほどの道のりです。夏には
まだちょっと早く、ちょうど一番花のない時期だということでしたが、
一緒に登ったふゆくんの足元には一面アブラナの一種ヤマガラシとい
うのが咲いていました。そのほかにもかわいい高山の草花がいろいろ。
植物相が豊かで、昔から薬草の宝庫と呼ばれてきたのだそうです。織
田信長が宣教師にハーブ園を作らせたとかいう逸話もあります。そん
なに標高は高くないけれど、いろいろユニークな山です。
白や黄色の小花がたくさん。クサタチバナとかミヤマキンバイとか。
高山植物にはあまり詳しくないのですが、どれも清楚でかわいい。
9合目から上は樹木がほとんどなくお花畑ですが、桜の一種でしょうか、
ピンクの木の花がところどころで見られました。桜はやはり美しい!