古い寺社や博物館など、あまたある奈良ですが、今回は超有名所
を避けて、奈良県立美術館と大和文華館へ行ってきました。
県立美術館は奈良県庁の横にあります。通りを渡れば、興福寺の境内、
少し行けばもう東大寺の参道です。江戸時代の絵画、書や富本憲吉の
陶芸作品など、奈良に縁の所蔵品がたくさんあります。今回は肉筆浮
世絵でした。大勢の江戸の美人たち。色とりどり様々の着物の柄を堪
能しました。
正面玄関に立つせんとくん。最初抵抗のあった坊主頭に鹿の角も
見慣れてくると、ご愛敬です。
次に私のお気に入りの美術館、大和文華館へ行きました。近鉄が
開発した学園前の閑静な住宅街にあります。学園前というのは、
帝塚山学園のこと。この日本文化の美術館も近鉄が創設したもの
です。数十年前奈良に住んでいたころから時々訪ねています。い
つきても、すっきりと瀟洒です。富岡鉄斎展が開催中でした。す
ばらしかった!
車のナビに、文華館の池を隔てた住宅のガレージで「目的地周辺
です」と見放されて、笑ってしまいました。池を車で渡れと?
庭に、奈良ホテルのラウンジを移築した、典雅なステンドグラスの
窓がある建物があります。小さな美しい美術館です。