やっと少し涼しくなってきました。でもコロナはなかなか収まりませんね。
朝、なっちゃんと散歩に行くと、朝顔と百日紅が一緒に咲いています。
ピンク、赤、青、紫、やさしい色の丸い花が、あちこちの家の庭先に。
朝顔につるべとられて貰い水 加賀千代女の句が浮かびます。
この句、正岡子規が酷評したのだそうです。俗っぽさが鼻につくと。
萩の花、尾花葛花、なでしこの花、おみなえし、また藤袴、朝顔の花。
万葉集で山上憶良が詠んだ秋の七草の歌ですが、この朝顔は桔梗だっ
たそうです。この時代には朝顔はまだ渡来していなかったとか。
曽野綾子に「天上の青」という小説があります。連続殺人犯大久保清を
題材にした物語ですが、彼が唯一優しく接する女性が育てているのが、
ヘブンリー・ブルーという青い朝顔。ドラマにもなっていましたが、全
く穢れのない青い朝顔と次々と女性を殺す殺人鬼。底知れない悲しみを
感じさせる小説でした。
朝顔の 今朝もむらさき 今朝も雨 水原秋櫻子
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