素敵な絵本を手に入れました。世界中を航海してきた大型船を
波止場に案内するちいさなタグボートのお話。いつか広い世界
を見てみたい。でもそれはタグボートにはできません。憧れを
胸に、今日も仕事に励むけなげなタグボートのお話です。
詩人ブロツキーの詩はもちろんですが、オレイニコフというロシア
の画家の絵が圧巻!絵本の「絵」というだけでなく、これはもう最
上質の絵画です。
でも、考えてみたら、これまで読んだ絵本の絵もどれもそれぞれに素
晴らしいことに気づきました。これは1990年ごろのアメリカで出版さ
れたサトウカエデをテーマにした言わば科学絵本ですが、赤と黄色の
カエデの葉の美しい事!
「赤ちゃんが逃げ出した日」という面白い影絵絵本の一節です。藤代清治
も真青の豊かなイマジネーション。
これはステラというお転婆な女の子とシャイな弟サムを主人公にした
カナダのマリー・ルイーズ・ゲイという作家の絵本の一節です。ふん
わりしたメルヘンチックなタッチが何とも愛おしい。
これはアルカディオ・ロバトという作家の「そらをとんだくじら」の
表紙です。小さな魔女が世界で一番の宝物を捜しに出かけてクジラと
出会い、友情こそが一番の宝物だと気付くお話。色を抑えた彩色の妙
で、いつの間にかおとぎの国に引き込まれます。
そのほかにも、色々なタッチのいろいろな雰囲気の絵に出あえます。
レオ・レオニの有名な「あおくんときいろちゃんlittle blue and little yellow」
何とも愉快な色絵本。青が黄色と混ざると緑になるというだけのお話ですが。
これは一番最近読んだ「しごとをとりかえただんなさん」という絵本です。
家の中の仕事の方が楽だと、奥さんと仕事をとりかえただんなさん。とこ
ろが、楽どころか、あっちでこっちで大失敗。家事の大変さを思い知ると
いう、ちょっとばかり今の社会を風刺したようなお話ですが、これ、ノル
ウエーの昔話。昔のヨーロッパ風の絵がお話の面白さを一層引き立たてて
います。
まだまだ素敵な絵の絵本がたくさんあります。今回は洋物ばかりでしたが。
幸せな豊かな世界です。
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