今日はお雛祭りですね。
女の子のお祭りです(*^^*)
私も、小学生くらいまでは、お雛様を飾って貰っていましたね~。
懐かしいです。
そういえば、お雛様の飾り方って、地域によって違うようで、私の家では、お雛様は2月頃出して、3月3日には、もう片付けちゃうのですよね。
でも、地域によっては、3月3日に出して、4月くらいまで出しておく・・・と言うところもあるようで、興味深いです。
さてさて☆
公開初日の3月1日、朝一番の回で、見て参りました~、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の感想を。
この物語は、三部作からなるファンタジーです。今回、映画化されたのは、第一部の『黄金の羅針盤』。舞台となるのは、私たちが知っている世界と、微妙に異なる世界です。そして、第二部では、私たちが知っているこの世界が舞台となり、第三部では、いろいろな世界を行き来する・・・というパラレルワールドのお話です。
主人公のライラは、12歳の孤児の女の子。叔父であるアスリエル卿の教育方針でオックスフォードの学寮で生活しているものの、勉強嫌いで、しょっちゅう嘘を付いてしまう、お転婆さん。そして、彼女が住んでいるイギリスは、私たちがしっているイギリスとは少し違う、不思議なことが溢れた世界。この世界では、人間は皆、ダイモンと呼ばれる魂の半身を持っています。ダイモンは、必ず、動物、もしくは昆虫の形をし、いつも一緒にいるのです。ライラのダイモンは、パンタライモン。まだ、形が定まっておらず、虫になったり動物になったり、いろいろな形を取っています。
学寮の下働きの子や、ジプシャンの子供達と楽しく遊んでいたライラですが、ある日、忍び込んだアスリエル卿の部屋で、彼のワインに毒が盛られる所を目撃してしまいます。それ以降、彼女の日常は、大きく変わってしまうのでした。
なぜ、アスリエル卿は毒殺されようとしたのか? 彼の偉大なる発見とは何なのか? その秘密は北極にある! アスリエル卿の新発見に興味津々のライラは、謎の未亡人コールター夫人に連れられて、北極に行くことになります。
また、そんな出来事と平行して、街では、連続子供行方不明事件が起こるのでした。そして、ついにライラの友達2人も行方不明に・・・。
コールター夫人の元を抜け出したライラは、魂の半身パンタライモンを連れて、大きな冒険に足を踏み出すのでした。
三部構成という長い物語の第一部なので、まだプロローグと言った感じです。私は、原作を全部読んでいるので、この続きの展開も知っているから大丈夫ですが、原作を知らないまま、映画を観られた人は、「え? ここで終わり?」と感じることと思います。まさしく、「次回へ続く」という感じの終わり方ですが、それは原作通りです。でも、大きな冒険への導入部という展開で、次作に期待させる造りだったと思います。
ただ、長い物語を2時間くらいにまとめたので、原作を知っていないと分かりにくい部分や、展開に唐突感があるのでは・・・という気もしましたが、それは、この作品に限らず、長編ファンタジー小説の映画化では「ハリー・ポッター」シリーズを始め、必ず感じることなので、仕方がないのかなぁとも思います。でも、あの長くて色々なエピソードのある話を、テンポ良くまとめたなぁと、私は思いましたですよ。
ファンタジーというと、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」、「ナルニア国物語」、「エラゴン」のように、魔法や剣、ドラゴン、そして、戦い・・・というイメージがありますが、今回の「黄金の羅針盤」に関して言えば、そういうファンタジーとは違っていて、ダイモンに表されるように、どちらかというと、精神や魂の世界を描いています。そこが、普通のファンタジーとは少し違っていて、興味深い点だと思いました。また、ファンタジー世界でありながら、夢溢れる魔法の世界ではなく、科学と教権の対立、そこから来る政治的争いを始め、実験目的で子供を大量に誘拐する組織の存在など、大人の利益追求やダークな部分が感じられ、ファンタジーの中にも、私たちの知っているこの現実世界によく似たリアリティを出していると思いました。
そんな大人の思惑が渦巻く環境下で、巻き込まれるように冒険へと踏み出すようになったライラ。本人は知らないけれども、「予言の子」として、大人達からも密かに一目置かれてはいるのですが、「予言」という神秘的なことではなく、彼女の持ち前の好奇心、探求心、頭の良さこそが、世界を変えようとする力となる・・・そんな風に思えるほど、ライラは快活な少女でした。冒頭では嘘ばっかり付いている彼女ですが、その嘘つき能力が、機転の利く頭の回転の早さとなり、冒険では、幾度となく、彼女の危機を救います。また、勉強を嫌がっていたけれども、学寮で育ったため、いざというときの、口の利き方、礼儀作法は、ちゃんとしていて、やはり、それが彼女の冒険に役立ってくる所など、面白いです。学寮で彼女を育てようとしたアスリエル卿は、こうなることを予測して、ライラを教育したのかもと想像できますね。
科学を知ることで、権威を失ってしまうかもしれない教権の意に反して、色々と「知りたい」「この目で見たい」と思うライラの姿に、人間本来の「知の欲求」を感じずには居られませんでした。ライラの住む不思議な世界は、もしかしたら、従来の在り方を捨て、新たな一歩に踏み出すようになるのかも知れない・・・そして、その中心にライラという少女の存在が居る・・・そんな風に感じました。
魔法や戦いも、もちろん描かれるファンタジーではありますが、その中心となるのが、「科学的な発見の追求」と「旧態然とした権威に拘って、それを阻止しようとする教権」という所は、従来のファンタジーとは少し違うようで、面白いと思います。
そして、映像は、素晴らしく美しいです。
人間の傍に寄り添うようにいる動物の形をしたダイモンたち。不思議な力で動く車や飛空船、気球。奇妙な形の尖塔を持つ建物。鎧を付けた戦士のクマ。
不可思議な世界を、とても綺麗に映像化していたと思います。
ライラというお転婆な女の子が次々と遭遇する冒険を、不思議な世界観と、テンポの良い展開で、楽しく見られるファンタジー映画です。ファンタジー好きさんは、是非是非。
女の子のお祭りです(*^^*)
私も、小学生くらいまでは、お雛様を飾って貰っていましたね~。
懐かしいです。
そういえば、お雛様の飾り方って、地域によって違うようで、私の家では、お雛様は2月頃出して、3月3日には、もう片付けちゃうのですよね。
でも、地域によっては、3月3日に出して、4月くらいまで出しておく・・・と言うところもあるようで、興味深いです。
さてさて☆
公開初日の3月1日、朝一番の回で、見て参りました~、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の感想を。
この物語は、三部作からなるファンタジーです。今回、映画化されたのは、第一部の『黄金の羅針盤』。舞台となるのは、私たちが知っている世界と、微妙に異なる世界です。そして、第二部では、私たちが知っているこの世界が舞台となり、第三部では、いろいろな世界を行き来する・・・というパラレルワールドのお話です。
主人公のライラは、12歳の孤児の女の子。叔父であるアスリエル卿の教育方針でオックスフォードの学寮で生活しているものの、勉強嫌いで、しょっちゅう嘘を付いてしまう、お転婆さん。そして、彼女が住んでいるイギリスは、私たちがしっているイギリスとは少し違う、不思議なことが溢れた世界。この世界では、人間は皆、ダイモンと呼ばれる魂の半身を持っています。ダイモンは、必ず、動物、もしくは昆虫の形をし、いつも一緒にいるのです。ライラのダイモンは、パンタライモン。まだ、形が定まっておらず、虫になったり動物になったり、いろいろな形を取っています。
学寮の下働きの子や、ジプシャンの子供達と楽しく遊んでいたライラですが、ある日、忍び込んだアスリエル卿の部屋で、彼のワインに毒が盛られる所を目撃してしまいます。それ以降、彼女の日常は、大きく変わってしまうのでした。
なぜ、アスリエル卿は毒殺されようとしたのか? 彼の偉大なる発見とは何なのか? その秘密は北極にある! アスリエル卿の新発見に興味津々のライラは、謎の未亡人コールター夫人に連れられて、北極に行くことになります。
また、そんな出来事と平行して、街では、連続子供行方不明事件が起こるのでした。そして、ついにライラの友達2人も行方不明に・・・。
コールター夫人の元を抜け出したライラは、魂の半身パンタライモンを連れて、大きな冒険に足を踏み出すのでした。
三部構成という長い物語の第一部なので、まだプロローグと言った感じです。私は、原作を全部読んでいるので、この続きの展開も知っているから大丈夫ですが、原作を知らないまま、映画を観られた人は、「え? ここで終わり?」と感じることと思います。まさしく、「次回へ続く」という感じの終わり方ですが、それは原作通りです。でも、大きな冒険への導入部という展開で、次作に期待させる造りだったと思います。
ただ、長い物語を2時間くらいにまとめたので、原作を知っていないと分かりにくい部分や、展開に唐突感があるのでは・・・という気もしましたが、それは、この作品に限らず、長編ファンタジー小説の映画化では「ハリー・ポッター」シリーズを始め、必ず感じることなので、仕方がないのかなぁとも思います。でも、あの長くて色々なエピソードのある話を、テンポ良くまとめたなぁと、私は思いましたですよ。
ファンタジーというと、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」、「ナルニア国物語」、「エラゴン」のように、魔法や剣、ドラゴン、そして、戦い・・・というイメージがありますが、今回の「黄金の羅針盤」に関して言えば、そういうファンタジーとは違っていて、ダイモンに表されるように、どちらかというと、精神や魂の世界を描いています。そこが、普通のファンタジーとは少し違っていて、興味深い点だと思いました。また、ファンタジー世界でありながら、夢溢れる魔法の世界ではなく、科学と教権の対立、そこから来る政治的争いを始め、実験目的で子供を大量に誘拐する組織の存在など、大人の利益追求やダークな部分が感じられ、ファンタジーの中にも、私たちの知っているこの現実世界によく似たリアリティを出していると思いました。
そんな大人の思惑が渦巻く環境下で、巻き込まれるように冒険へと踏み出すようになったライラ。本人は知らないけれども、「予言の子」として、大人達からも密かに一目置かれてはいるのですが、「予言」という神秘的なことではなく、彼女の持ち前の好奇心、探求心、頭の良さこそが、世界を変えようとする力となる・・・そんな風に思えるほど、ライラは快活な少女でした。冒頭では嘘ばっかり付いている彼女ですが、その嘘つき能力が、機転の利く頭の回転の早さとなり、冒険では、幾度となく、彼女の危機を救います。また、勉強を嫌がっていたけれども、学寮で育ったため、いざというときの、口の利き方、礼儀作法は、ちゃんとしていて、やはり、それが彼女の冒険に役立ってくる所など、面白いです。学寮で彼女を育てようとしたアスリエル卿は、こうなることを予測して、ライラを教育したのかもと想像できますね。
科学を知ることで、権威を失ってしまうかもしれない教権の意に反して、色々と「知りたい」「この目で見たい」と思うライラの姿に、人間本来の「知の欲求」を感じずには居られませんでした。ライラの住む不思議な世界は、もしかしたら、従来の在り方を捨て、新たな一歩に踏み出すようになるのかも知れない・・・そして、その中心にライラという少女の存在が居る・・・そんな風に感じました。
魔法や戦いも、もちろん描かれるファンタジーではありますが、その中心となるのが、「科学的な発見の追求」と「旧態然とした権威に拘って、それを阻止しようとする教権」という所は、従来のファンタジーとは少し違うようで、面白いと思います。
そして、映像は、素晴らしく美しいです。
人間の傍に寄り添うようにいる動物の形をしたダイモンたち。不思議な力で動く車や飛空船、気球。奇妙な形の尖塔を持つ建物。鎧を付けた戦士のクマ。
不可思議な世界を、とても綺麗に映像化していたと思います。
ライラというお転婆な女の子が次々と遭遇する冒険を、不思議な世界観と、テンポの良い展開で、楽しく見られるファンタジー映画です。ファンタジー好きさんは、是非是非。