★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『WALL・E』

2009年01月19日 | 映画鑑賞記
年末に見た映画の感想を。
っていうか、年末に一度見たのですが、ストーリーが凄く好きだったのと、超寝不足状態で映画館に行っちゃって、途中で一瞬寝ちゃってた(汗)トコもあって。
一ヶ月フリーパスを頂いてから、年明けにもう1回見に行っちゃいまして(*^^*)
実は、2回見ているのですよね~。
でも、すごく良いお話で、2回見れて良かったです。

という訳で、ディズニー&ピクサーの映画『WALL・E』です。

ゴミだらけになって人間が住めなくなってしまった地球・・・。
人類は、そんな地球を捨て、宇宙船での生活をはじめることになりました。
ゴミ処理用のロボット達だけを残し、いつか、地球が綺麗になったら戻ってくることを夢見ながら・・・。

しかし。
それから700年後。
地球は一向にゴミの山。
お留守番でお掃除をしていたロボット達もどんどん動かなくなって、最後に一つだけ残ったウォーリーがたった一人でお掃除を続けていました。
けれども、700年という長い時間一人で過ごしていたウォーリーには、不思議なシステムエラーが発生してしまっていました。
それは、感情が芽生えていたということです。

自分専用の小さなお家を造り、ゴミの中から自分だけの宝物を見つけてコレクションしたり、とにかく好奇心旺盛。昆虫とお友達だったり。
音楽が大好きで、自分の家では、古いビデオテープに残ったミュージカル映画を繰り返し繰り返し見ています。
そして、その映画のシーンで、男女が手を繋ぐシーンを見ては、たった独りぼっちの自分もいつか誰かと手を繋げる日が来ることを夢見ているのでした。

そんな時、彼の家の近くに宇宙船がやってきます。その宇宙船から出てきたのは、見たこともないくらい綺麗なロボット・イヴ。彼女に一目惚れしたウォーリーはなんとかお友達になろうとして、ついに、彼女をお家にご招待!!

けれども、ふとしたきっかけでイヴは停止してしまい、そんなイヴを宇宙船は回収していきます。
せっかくお友達になれた大好きなイヴを助けるため、ウォーリーも宇宙へ飛び出します。そして、宇宙船に乗り込むと・・・そこには、地球を捨てた人類の子孫達の驚くべき生活があったのでした。


全体を通して、とにかく、台詞の少ない映画です。ほとんど台詞がないと言っても過言ではないと思います。
っていうか、映画が始まって30分以上台詞が無いという映画も珍しいかなぁ~と。
なので、ちょっと寝不足な時に見ちゃうと眠くなってしまうかもしれませんが(笑)、ストーリー自体がとても面白いので、引き込まれちゃうと思います。

独特な造りでして、これまでの長編ピクサー映画には無いタイプかな。っていうか、長編ピクサー映画が上映されるとき、必ず、本編が始まる前に10分くらいの台詞無し短編映画が流れるじゃないですか? そういうタイプの映画を大長編にした・・・という感じな映画だったと思います。

とにかく、注目したいのはウォーリーの所作。
ロボットなのに、すごく好奇心旺盛で表情豊か。
バッタとお友達だったり、とても可愛いです~。そして、イヴも。

映画が始まってから、人間という物がなかなか出てこなかったので、「もしかしたら、人間は滅んじゃってるのかな?」とかも想像したのですが、相変わらず、人間は巨大なコロニーになった宇宙船で生活をしているのですよね~。
でも、とにかく、その人間の生活ぶりがスゴイ!!!!
ロボットや機械に頼り切った生活をしているので、自分で歩くことすら、いえ、自分で物を考えることすらしていないのですよね。700年もそんな生活をしている内に、足は退化し、体はぶくぶくと太り・・・「ヒト」という生物として、体型自体もとっても変化していました。もちろん、自分を運んでくれているホバーから転落すると、自ら立ち上がることすら出来ないのです。自分で歩くことも出来ません。
バーチャル機械とばかり向き合っているので、無感情無表情で。もう、惰性で生きてる・・・っていうか、ロボットやコンピューターに生かして貰ってるとしか言いようがない状態だなぁと思いました。
それと対比するかのように、ウォーリーやイヴをはじめ、宇宙船内のロボット達は活き活きとしていて。
本来なら無感情無個性のロボット、感情がある人間という立場が、完全に逆転しちゃっていたのですよね。
ロボットのようになった人間と、感情豊かなロボット。
その逆転して描かれている様子は、面白かったです。

そんな無感情で無関心な人間ですが、ウォーリー達が巻き起こした騒動によって、艦長は地球というものを興味を抱いたり、また、バーチャル機械から離れ、生身の人間と向かい合おうとする人達も出てきます。
機械に支配された生活からちょっとだけ目を背けたとき、人間は本来の感情を、地球への思慕を取り戻すようになってくるのですよね。
ちょっとずつ変わろうとしていく人間の姿も良かったと思います。
が、やっぱり、可愛いウォーリーの一挙手一投足が超絶イイ感じです!!!

ゴミだらけの地球とか、機械にばかり頼って生物として退化しちゃってる人間とか、映画で描かれていることは極端ですが。でも、真面目に考えてみると、もしかしたら、このまま人間が環境のこととか何も考えずに好き放題やって、バーチャルな世界に没頭したりしていたら・・・本当にそういう自体に成りかねないのではないかな・・・と、ちょっと怖いと思える部分もありました。
ウォーリーのように、色々なものを興味を持って、誰かを想いやって・・・。
そんな当たり前なことが、いかに大切かっていうのも実感させられました。

実は、わたし的には、この映画、超絶感動で良かったのですが、賛否は両論に分かれているみたいですね。
台詞がほとんどないのでつまんなかった・・・という人もいらっしゃるようですが、私は、敢えてその台詞の無さが、良い雰囲気を出しているとか、台詞が無い分、ウォーリー達の感情がより伝わってくるなぁと想いました。

わたし的にはオススメ映画です。