割と最近読み終わった小説。
辻村七子著『宝石商リチャード氏の謎鑑定』です(*^^*)
初めて読む作者さんだったのですが、宝石に纏わるジュエルミステリーというのと、印象的な表紙イラストに惹かれて、お買い上げ♪♪
とても面白かったですよ。
主人公の大学生・中田正義(「まさよし」ではなく「せいぎ」と読みます。彼の名前もまた、物語に関わってくるのですよね)、深夜、酔っ払い達に絡まれて困っている美しい外国人を助けます。
「正義(せいぎ)」という名前の通り、困っている人を見ると、助けずにはおけない性分なのですね。
その助けた外国人は、リチャード・ラナシンハ・ドヴルピアンというスリランカ系英国人。
絶世の美貌を持つ男性で、職業は宝石商とのこと。
折しも、祖母の形見であるピンクサファイアの指輪について思う所のあった正義は、リチャードに、その宝石の鑑定を頼むのでした。
そして、その指輪に纏わる、祖母の哀しい過去を知ることになります。
こうして、知り合いとなった正義とリチャード氏。
リチャードが新しい店をオープンするのに伴い、アルバイトが欲しい~ということで、リチャードのお店でバイトを始めた正義。
彼は、お店に持ち込まれる宝石、また、それを依頼するお客さんの、謎や人生と向き合う事となり・・・。
という感じのお話。
「ジュエルミステリー」ということで、「ミステリー」なのかなぁと思っていたのですが、でも、どちらかというと、日常ミステリー物っていうのかな。
宝石に纏わる人間ドラマが描かれています。
『ビブリア古書堂』シリーズの宝石版って感じかな?
っていうか、最近、こういう「物」に纏わる日常ミステリー物って流行ってますね。
『ビブリア~』は古書に纏わる人間模様ですし。
また、まだ読んでないですが、いくつか気になっている作品でも、絵画に纏わるミステリーや、古道具
時計などに纏わるミステリー物、お菓子の纏わるものとかもありますものね。
で。
今回読んだ、『宝石商リチャード氏の謎鑑定』。
とても読みやすい文章の中に、思っていたよりも重いテーマが込められていて。
切なくなるお話が多かったです。
まず最初は、主人公の正義の依頼。
祖母の形見のピンクサファイア。
なぜ、祖母がこの指輪を手にすることになったのか? どういう想いでこの指輪を持ち続けていたのか?
祖母と母との確執。
孫である正義の名前に込められた意味。
これらの話は、とても印象に残りました。
その他にも、婚約者に貰ったルビーの鑑定を依頼してきた女性の秘密や、アメシストのペンダントを購入して行ったホストの想い、また、ダイヤモンドの指輪のリメイクを依頼した年配男性の哀しい過去など、切なくて、でも、綺麗なお話ばかりでした。
わたし的には、ダイヤモンドの話が凄く悲しかった・・・(:_:)
でも、どのお話も切ないけれども、最後は「救い」を感じられるお話で良かったです。
確かに、宝石って、普通の人なら、そうそう頻繁に買う物ではありませんし、それを買う時は、何か人生にとって「特別な事」があるときなのですよね。
だからこそ、宝石って、手にする人の「想い」っていうのが、凄く籠ってしまうものなのかもしれないなぁと思いました。
キラキラとして綺麗な宝石の中には、人の喜びも幸せも、また、時として悲しみや嫉妬なども入っているのかもなぁと。
宝石に纏わる、切ない人間ドラマがとても良かったです。
そうそう。
この小説を読み終わってから、集英社の公式サイトを見たら、書籍紹介のところに「BL」ってタグが付いてて、ビックリしちゃいました!!(@A@;;
?????
・・・いや、BLでは全然ないと思うのですが(^^;;笑
確かに、表紙イラストは、ちょっとそういう雰囲気もなくはないけど。
主人公の正義君には、片想いなものの、好きな女の子も居ますし、ね☆
でも、まあ、強いて言うなら、ほんのりテイストは無くもないかな(^m^)
・・・なんというか。
主人公の正義君が、とにかく、真っ直ぐで素直な性格で。
超絶美貌のリチャード氏の事を、ひたすら、美しい美しいって褒めちぎるのですよ。
彼は、特に変な意味や深い意味もなくて、ただ、本当にリチャードが凄い美貌なので、それを褒めているだけなんだけど。
正義君のそういう発言や行動が、常に、周りに誤解を生む・・・というエピソードは多々でした(笑)
正義君のそういう悪気の無い行為をやんわりと嗜めてはいるリチャード氏ですが。
彼には、あまりに謎が多すぎて。
一体、彼がどういう気持ちで居るのかは、分からないままです。
そういったところが、ほんのりBLテイスト・・・といえば、そうかも。。。ですかね。
正直に言うと、BLだったら嬉しい(マテ!)。
それにしても。
この作品、是非是非、シリーズ化してほしいなぁと思います。
シリーズ化するよね??(*><*) 超期待!
だって、リチャード氏のお店も、本格的に始動って感じでしたし。
また、正義君も、ただの雑用係なバイトでは無く、宝石の勉強を始めてましたし。
2人お揃いのカップもお客様から頂いてましたし。
これから、いよいよ、もっともっと本格的にお店の形になって行く~ってラストだったと思います。
シリーズ化して欲しいなぁ。
何より、年齢不詳で、そのプライベートが一切明かされていないリチャード氏のことが気になって気になって(//▽//)
彼の事がもっともっと知りたい!と思うくらい魅力的なのですよね。
なので、是非是非、シリーズ化お願いします(*><*)
・・・という訳で。
今日は、先日読み終わった『宝石商リチャード氏の謎鑑定』の感想でした☆
辻村七子著『宝石商リチャード氏の謎鑑定』です(*^^*)
初めて読む作者さんだったのですが、宝石に纏わるジュエルミステリーというのと、印象的な表紙イラストに惹かれて、お買い上げ♪♪
とても面白かったですよ。
主人公の大学生・中田正義(「まさよし」ではなく「せいぎ」と読みます。彼の名前もまた、物語に関わってくるのですよね)、深夜、酔っ払い達に絡まれて困っている美しい外国人を助けます。
「正義(せいぎ)」という名前の通り、困っている人を見ると、助けずにはおけない性分なのですね。
その助けた外国人は、リチャード・ラナシンハ・ドヴルピアンというスリランカ系英国人。
絶世の美貌を持つ男性で、職業は宝石商とのこと。
折しも、祖母の形見であるピンクサファイアの指輪について思う所のあった正義は、リチャードに、その宝石の鑑定を頼むのでした。
そして、その指輪に纏わる、祖母の哀しい過去を知ることになります。
こうして、知り合いとなった正義とリチャード氏。
リチャードが新しい店をオープンするのに伴い、アルバイトが欲しい~ということで、リチャードのお店でバイトを始めた正義。
彼は、お店に持ち込まれる宝石、また、それを依頼するお客さんの、謎や人生と向き合う事となり・・・。
という感じのお話。
「ジュエルミステリー」ということで、「ミステリー」なのかなぁと思っていたのですが、でも、どちらかというと、日常ミステリー物っていうのかな。
宝石に纏わる人間ドラマが描かれています。
『ビブリア古書堂』シリーズの宝石版って感じかな?
っていうか、最近、こういう「物」に纏わる日常ミステリー物って流行ってますね。
『ビブリア~』は古書に纏わる人間模様ですし。
また、まだ読んでないですが、いくつか気になっている作品でも、絵画に纏わるミステリーや、古道具
時計などに纏わるミステリー物、お菓子の纏わるものとかもありますものね。
で。
今回読んだ、『宝石商リチャード氏の謎鑑定』。
とても読みやすい文章の中に、思っていたよりも重いテーマが込められていて。
切なくなるお話が多かったです。
まず最初は、主人公の正義の依頼。
祖母の形見のピンクサファイア。
なぜ、祖母がこの指輪を手にすることになったのか? どういう想いでこの指輪を持ち続けていたのか?
祖母と母との確執。
孫である正義の名前に込められた意味。
これらの話は、とても印象に残りました。
その他にも、婚約者に貰ったルビーの鑑定を依頼してきた女性の秘密や、アメシストのペンダントを購入して行ったホストの想い、また、ダイヤモンドの指輪のリメイクを依頼した年配男性の哀しい過去など、切なくて、でも、綺麗なお話ばかりでした。
わたし的には、ダイヤモンドの話が凄く悲しかった・・・(:_:)
でも、どのお話も切ないけれども、最後は「救い」を感じられるお話で良かったです。
確かに、宝石って、普通の人なら、そうそう頻繁に買う物ではありませんし、それを買う時は、何か人生にとって「特別な事」があるときなのですよね。
だからこそ、宝石って、手にする人の「想い」っていうのが、凄く籠ってしまうものなのかもしれないなぁと思いました。
キラキラとして綺麗な宝石の中には、人の喜びも幸せも、また、時として悲しみや嫉妬なども入っているのかもなぁと。
宝石に纏わる、切ない人間ドラマがとても良かったです。
そうそう。
この小説を読み終わってから、集英社の公式サイトを見たら、書籍紹介のところに「BL」ってタグが付いてて、ビックリしちゃいました!!(@A@;;
?????
・・・いや、BLでは全然ないと思うのですが(^^;;笑
確かに、表紙イラストは、ちょっとそういう雰囲気もなくはないけど。
主人公の正義君には、片想いなものの、好きな女の子も居ますし、ね☆
でも、まあ、強いて言うなら、ほんのりテイストは無くもないかな(^m^)
・・・なんというか。
主人公の正義君が、とにかく、真っ直ぐで素直な性格で。
超絶美貌のリチャード氏の事を、ひたすら、美しい美しいって褒めちぎるのですよ。
彼は、特に変な意味や深い意味もなくて、ただ、本当にリチャードが凄い美貌なので、それを褒めているだけなんだけど。
正義君のそういう発言や行動が、常に、周りに誤解を生む・・・というエピソードは多々でした(笑)
正義君のそういう悪気の無い行為をやんわりと嗜めてはいるリチャード氏ですが。
彼には、あまりに謎が多すぎて。
一体、彼がどういう気持ちで居るのかは、分からないままです。
そういったところが、ほんのりBLテイスト・・・といえば、そうかも。。。ですかね。
正直に言うと、BLだったら嬉しい(マテ!)。
それにしても。
この作品、是非是非、シリーズ化してほしいなぁと思います。
シリーズ化するよね??(*><*) 超期待!
だって、リチャード氏のお店も、本格的に始動って感じでしたし。
また、正義君も、ただの雑用係なバイトでは無く、宝石の勉強を始めてましたし。
2人お揃いのカップもお客様から頂いてましたし。
これから、いよいよ、もっともっと本格的にお店の形になって行く~ってラストだったと思います。
シリーズ化して欲しいなぁ。
何より、年齢不詳で、そのプライベートが一切明かされていないリチャード氏のことが気になって気になって(//▽//)
彼の事がもっともっと知りたい!と思うくらい魅力的なのですよね。
なので、是非是非、シリーズ化お願いします(*><*)
・・・という訳で。
今日は、先日読み終わった『宝石商リチャード氏の謎鑑定』の感想でした☆