★ベルの徒然なるままに★

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映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

2016年08月19日 | 映画鑑賞記
今日も、映画の感想を♪

先月・・・山口に帰省する前に見ました、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』です。

実は、日本語吹替版と字幕版と、2回リピーターしたのですよね(^m^)

最初は、時間の関係で吹替を見たのですが・・・やっぱり、アラン・リックマン氏のお声のアブソルムを見たくて。

という訳で。

7月に2回見に行った、『アリス・イン・ワンダーランド』の感想です。

■映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』予告編



ワンダー号での3年に及ぶ船旅を追え、ロンドンに帰郷したアリス。
しかし、ロンドンで彼女を待っていた様々な事情は、決して、彼女にとって居心地の良い物ではありませんでした。
そんな時、1匹の青い蝶がアリスの元に現れます。
それは、かつて、アリスがワンダーランドで冒険した際に知り合ったアブソルムが成長した姿・・・。それに気付いたアリスは、アブソルムを追いかけ、導かれるままに、鏡の中へと入っていきます。

そして。

鏡は、ワンダーランドに繋がっていました。

再び、ワンダーランドを訪れたアリス。
そこで彼女は、マッドハッタ―の危機を目にします。

既に亡くなっているはずの家族の事を「生きている」と言い張り、まわりがそれを信じてくれないことに苦しみ、心を閉ざし、屋敷に引き籠りになってしまったマッドハッタ―。

彼の心の闇は、最早、彼の命まで蝕みつつありました。

このままでは、マッドハッターが死んでしまうと思ったアリスは、彼の家族を蘇えさせるべく、時間を遡り、過去改変を行う冒険に出るのでした。


・・・というお話。

今回のアリスは、そのタイトル通、タイムトラベルもの。

前作の続編であり、また今回は、アリスが鏡の中からワンダーランドへ行くところなどは、『鏡の国のアリス』ですよね。
でも、物語自体は、『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』をモチーフとした、映画オリジナル。

過去に亡くなってしまったと思われる、マッドハッターの家族を救うべく、時間の番人タイムから「クロノスフィア」を盗み、タイムトラベルをする~というお話。

そしてアリスは、その時間旅行の中で、マッドハッターの過去だけはでなく、白の女王や赤の女王の知られざる過去、二人の確執の原因となった事件も垣間見てしまうのですよね。

でもでも。

過去は、そう簡単には変えられない。

何か一つの出来事をイジっても、別の所で修正されてしまい、決して、未来は変わらないのです。

厳しいですね(>_<)

ここがダメだったから、別の時代に。
そこも、ダメだったから、更に、違う時代に・・・。

そんなタイムトラベルを描いた物語は、分かりやすくて面白かったですが・・・ですが・・・「タイムトラベルもの」に終わってしまってて、せっかくの「アリン・イン・ワンダーランド」感が、ちょっぴり薄かったかなぁとも感じました。

うん。
前作の方が、アリスが迷い込んでしまったワンダーランドの、不思議で奇妙で謎な雰囲気、理屈では説明のつかないハチャメチャ感が出てたような気がします。

そういう意味では、今回のワンダーランドは、結構、常識的だったというか。

常識の通じない、ワンダーランドのヘンテコリン世界観、せっかくなら前作と同様かそれ以上にもっともっと味わいたかったので・・・それは残念だったかな?

映像も、とても綺麗でしたが、前作の方がワンダーランド感溢れていたような。。。。

ストーリーは、とても面白かったのですが、ね(*^^*)b
元々、私、タイムトラベルや、タイムリープものって大好きですもの。


そうそう。
何がビックリしたかって・・・!

マッドハッタ―の過去において、彼と父親の確執となった出来事を解消すべく行動していたアリスですが、そこで、白の女王と赤の女王が何か関わっているとこに気付きます。

で、なぜ、赤の女王は、あんな歪んだ性格になってしまったか・・・その理由が明らかに。

てか。

あれは、白の女王の方が、絶対悪いよね・・・。
いくら子供だったとはいえ・・・。

まさかまさかの、赤の女王の、あの大きな頭の原因が、子供の頃の出来事にあったなんて!!
びっくりでした。
白の女王、赤の女王、それぞれ意外な一面です。

子供の頃のほんの些細な出来事が、取り返しのつかないことになって、そして、現在の、赤の女王と白の女王の確執に繋がっているって。

なんだか、切なかったなぁ。

まあ、赤の女王も偏屈だけど、白の女王も彼女は彼女で、結構歪んでいるというか・・・ヘンテコな性格ですものね(^m^)
そこが、ワンダーランドらしいと言えば、らしい所なのですが(笑)

そうやって、何度か、時間を行き来する内に、アリスは、自分のやっていることが無駄なことなのかもしれない、どうやっても、過去は変えることが出来ないのではないか・・・と気付いていきます。

そして、そこから、現実の世界・ロンドンで置かれている自分の状況なども考え、成長していくのです。

マッドハッターの家族の事も、白の女王と赤の女王の確執も。
ちゃんと希望のある未来へと繋がっていきました。

過去や、そこから起こった現在の状況は変えられなくても、未来は変えて行けるのかもしれないっていう結末は、とても良かったです。

「時間の流れ」は、とても残酷だと思っていたアリス。
「時間」は自分から色んな大切な物を奪っていくと思っていたアリスでしたが。
そうではなくて、「時間」は自分達と共にある友人であるって気付いていきます。

あのシーン、とても好きでした。

私も、「時間」の在り方に対しては、アリスと同じように想っていた部分もあったので・・・そうではないのだと、大事なことに気が付けました。

そうそう。
だから、最初は、怖くて悪い人かと思っていたタイム氏も、決して悪い人では無かったのですよね。


ワンダーランドで、アリスはまたひとつ成長しました。

それは、彼女が、もうワンダーランドには来れなくなる(来なくなる?)、別れの予感もして寂しかったな・・・。

でもでも、アリスは、現実の世界の中での「ワンダーランド」を探す心は失っていないのだろなぁと、私は思うのです。そして、それを感じさせるラストは感動的でした。

ワンダーランドの時間軸を行き来するアリスの冒険、面白かったです。
この感想の最初で、「ワンダーランド感は薄め」・・・って、言っちゃいましたが、でもでも、私、このお話、大好きですよ!


それから・・・。
アラン・リックマン氏のお声のアブソルムを見ることが出来て、とても良かったです。
エンドロールで彼の名前を見た時は、ウルっと来てしまいました。