今日は、一昨日見てきました、映画『グレイテスト・ショーマン』の感想を。
ミュージカルは大好きなので、ずーーーっと楽しみにしていました!!
去年から、映画館で予告編を見る度にドキドキしてて・・・とても待ち遠しかったのです。
公開されて、すぐに見に行きました。
■映画『グレイテスト・ショーマン』予告編
舞台は、19世紀半ばのアメリカ。
貧しい仕立て屋の息子のP.T.バーナムは、裕福な家の娘・チャリティと幼い恋を育むものの、家柄の違いに、引き離されてしまいます。
父親を亡くし、貧困生活を送るバーナムですが、やがて、鉄道会社に就職し、改めてチャリティにプロポーズ。
ずっと愛を育み続けていた二人は、親の反対も押し切り、結婚。そして、二人の娘に恵まれ、貧しいながらも幸せな生活を送っていました。
しかし、勤める会社が倒産し、バーナムは職を失ってしまいます。
なんとか、妻と娘達を幸せにしたいと思うバーナムは、一計を案じ、銀行から資金を調達。
それを元手に、劇場を立ち上げるのでした。
「誰も見たことのないショーを!」と考える彼は、ショーの出演者を、「ユニークな人達(オディティーズ)」と呼ばれる人達から募集します。
低身長の男性、髭の生えた女性、高過ぎる身長の男性、全身入れ墨の男性、黒人の空中ブランコ乗りの兄妹・・・などなど。
そこにゾウやライオンなどの動物が加わり、花火を打ち上げ、ド派手で圧巻のショーを展開し、劇場は、軌道に乗り始めます。
けれども、彼のショーは、上流社会から受け入れられることなく、評論家からは「ショーでは無くてサーカスだ」と批判もされ、また、差別意識の強い人達からは「フリークスは出て行け!」と劇場前で抗議運動をされたりもするのでした。
そんな中、なんとか上流階級の世界に食い込みたいバーナムは、舞台プロデューサーのカーライルに興行パートナーになって貰い、その縁で、社交界の仲間入りを果たします。
そして、更なる成功を願うバーナムは、自分の劇場を放ったらかしにして、上流階級向けのオペラの興行に専念し始めるのでした。
その頃から、彼の劇場、団員達、家族との関係が崩れはじめ・・・。
というのが、あらすじ。
主人公のP.T.バーナムという人は、実在の人物だそうです。
でも、この映画は、実在の人物の伝記ではなく、実在の人物にヒントを得て作られた物語とのことです。
とにかく、最初から最後まで、圧巻のミュージカルでした。
特に私はIMAXシアターで鑑賞したので、まるで、舞台を見ているかのような臨場感が凄かったです。
冒頭から、一気に作品世界に魅せられ、引き込まれました。
冒頭の群舞、バーナムとチャリティが月夜の屋上でダンスするシーン、バーナムの劇場がテンポのよい金槌の音で完成されていくシーン、また、カーライルを興行パートナーとして口説き落とすシーン、劇劇場でのショーのシーン・・・などなど、本当に舞台でのミュージカルを見ているかのようなシーンの連続でした。
そして、物語も、起承転結がハッキリとしてて分かりやすいので、音楽や踊りに集中してても、展開に置いてきぼりをくらうこともありません。
でも、華やかで圧倒される歌と踊りの中にも、深く考えさせられる重いテーマがあったと思います。
差別を感じるシーンも多々です。
だけど、その差別を跳ね返すパワー、更には、周りの人達の偏見をも打ち砕くパワーを感じ・・・例え人と異なっていても、「これが私だ!!」って胸を張って生きていける世界を願う想いが、熱く伝わってきました。
この物語の舞台となったのは、19世紀の半ばのアメリカ。
人種の差別もありますし、上流階級とそうでない者達の間の差別もあります。
また、身体的に特徴がある人達にも、差別の目が向けられています。
そんな中、当時の社会からは、受け入れられなかった人達を劇団のパフォーマーとして雇い、華やかなショーをするバーナム。でも、彼の中にも、差別・・・というか、見世物小屋的な意識もあったのではないか、と感じました。
女王陛下との謁見の話が来たときに一瞬見せた表情、また、オペラの公演初日で大成功を収めた時、社交界のパーティにパフォーマー達を呼ばなかったこと・・・などなど。
そして、一度オペラで成功を収めたら、そちらの路線に力を入れ込むところなんかも。
一方、上流階級出身のカーライルの方が、差別意識はなかったようですよね。
見ていて気持ちが良かったのと同時に、彼のような人が増えて行くことへの希望も感じました。
また、自分の劇団や団員達をないがしろにしつつあったバーナム自身も、なぜそこまで、上流階級に異様なまでの執着を見せるのかというと、結局は、自分がかつて、裕福な人達に踏みにじられるようにして生きて来たからこその、見返してやりたい気持ちの表れなのですよね。
そう考えると、複雑な心境になりました。
彼も、かつては、貧しさゆえに、差別される側だったのです。
そして。
軌道に乗っていたと思っていたバーナムの興行も、様々な歯車の狂いから、失速し、結局、全てを失ってしまう訳ですが。。。
そんな彼に残っていたのは、団員達の優しい心で。
もしかしたら、バーナムは、綺麗ごとではなく、「儲け」の為だけに、彼らに声を掛け、仕事を頼んだのかもしれない。
でも、結果として、社会からも、家からも、爪弾きにされていた彼らに、新たな家や仲間を作ることになった・・・。そして、彼が全てを無くした時、寄り添ってくれたのも、彼らだった。
ここら辺りの、両者の心境を、もっと深く描いて欲しかったかなぁとも思いましたが、でも、彼らが、真の仲間になった瞬間には、ジーンと来ました。
最終的には、劇場の立地や建物に拘らず、サーカスのテントのようなところで、ショーを再開させるバーナム。
もう、上流階級へのアピールや名声に拘らなくなった時にこそ、心からのショーが出来るのですよね・・・そのラストシーンは圧巻でした。
肌の色も違う、生まれた家柄も違う、身体的特徴も違う・・・演じる側も、観客も、みんな違う個別の人間。その違いの壁を取り払って、演じ手も観客も一体になる、あのラストシーンこそ、グレイテストなショーだと思いました。
そして、それは、時代が違えど現代にも通じていると思うのです。
あの頃と時代は変わっても、今でも、あらゆる局面で差別はあります。
また、差別ではなくても、「人と違う」ことで、生き辛く感じている人達もたくさん居ると思うのです。
でも、どんなに人と違っていても、「This is Me!!!!!!」って胸を張って言える世界になって欲しいなぁと思いました。
素敵なミュージカル映画だったと思います。
ヒュー・ジャックマン、ジャック・エフロン、凄かったです。
そうそう。
バーナムとチャリティが、月夜の屋上で踊るシーンは、ちょっと『ラ・ラ・ランド』を彷彿とさせられました(^m^)
『ラ・ラ・ランド』も好きなので、嬉しかったです。
『グレイテスト・ショーマン』、ミュージカル好きには、是非是非見てほしい作品です。
ミュージカルは大好きなので、ずーーーっと楽しみにしていました!!
去年から、映画館で予告編を見る度にドキドキしてて・・・とても待ち遠しかったのです。
公開されて、すぐに見に行きました。
■映画『グレイテスト・ショーマン』予告編
舞台は、19世紀半ばのアメリカ。
貧しい仕立て屋の息子のP.T.バーナムは、裕福な家の娘・チャリティと幼い恋を育むものの、家柄の違いに、引き離されてしまいます。
父親を亡くし、貧困生活を送るバーナムですが、やがて、鉄道会社に就職し、改めてチャリティにプロポーズ。
ずっと愛を育み続けていた二人は、親の反対も押し切り、結婚。そして、二人の娘に恵まれ、貧しいながらも幸せな生活を送っていました。
しかし、勤める会社が倒産し、バーナムは職を失ってしまいます。
なんとか、妻と娘達を幸せにしたいと思うバーナムは、一計を案じ、銀行から資金を調達。
それを元手に、劇場を立ち上げるのでした。
「誰も見たことのないショーを!」と考える彼は、ショーの出演者を、「ユニークな人達(オディティーズ)」と呼ばれる人達から募集します。
低身長の男性、髭の生えた女性、高過ぎる身長の男性、全身入れ墨の男性、黒人の空中ブランコ乗りの兄妹・・・などなど。
そこにゾウやライオンなどの動物が加わり、花火を打ち上げ、ド派手で圧巻のショーを展開し、劇場は、軌道に乗り始めます。
けれども、彼のショーは、上流社会から受け入れられることなく、評論家からは「ショーでは無くてサーカスだ」と批判もされ、また、差別意識の強い人達からは「フリークスは出て行け!」と劇場前で抗議運動をされたりもするのでした。
そんな中、なんとか上流階級の世界に食い込みたいバーナムは、舞台プロデューサーのカーライルに興行パートナーになって貰い、その縁で、社交界の仲間入りを果たします。
そして、更なる成功を願うバーナムは、自分の劇場を放ったらかしにして、上流階級向けのオペラの興行に専念し始めるのでした。
その頃から、彼の劇場、団員達、家族との関係が崩れはじめ・・・。
というのが、あらすじ。
主人公のP.T.バーナムという人は、実在の人物だそうです。
でも、この映画は、実在の人物の伝記ではなく、実在の人物にヒントを得て作られた物語とのことです。
とにかく、最初から最後まで、圧巻のミュージカルでした。
特に私はIMAXシアターで鑑賞したので、まるで、舞台を見ているかのような臨場感が凄かったです。
冒頭から、一気に作品世界に魅せられ、引き込まれました。
冒頭の群舞、バーナムとチャリティが月夜の屋上でダンスするシーン、バーナムの劇場がテンポのよい金槌の音で完成されていくシーン、また、カーライルを興行パートナーとして口説き落とすシーン、劇劇場でのショーのシーン・・・などなど、本当に舞台でのミュージカルを見ているかのようなシーンの連続でした。
そして、物語も、起承転結がハッキリとしてて分かりやすいので、音楽や踊りに集中してても、展開に置いてきぼりをくらうこともありません。
でも、華やかで圧倒される歌と踊りの中にも、深く考えさせられる重いテーマがあったと思います。
差別を感じるシーンも多々です。
だけど、その差別を跳ね返すパワー、更には、周りの人達の偏見をも打ち砕くパワーを感じ・・・例え人と異なっていても、「これが私だ!!」って胸を張って生きていける世界を願う想いが、熱く伝わってきました。
この物語の舞台となったのは、19世紀の半ばのアメリカ。
人種の差別もありますし、上流階級とそうでない者達の間の差別もあります。
また、身体的に特徴がある人達にも、差別の目が向けられています。
そんな中、当時の社会からは、受け入れられなかった人達を劇団のパフォーマーとして雇い、華やかなショーをするバーナム。でも、彼の中にも、差別・・・というか、見世物小屋的な意識もあったのではないか、と感じました。
女王陛下との謁見の話が来たときに一瞬見せた表情、また、オペラの公演初日で大成功を収めた時、社交界のパーティにパフォーマー達を呼ばなかったこと・・・などなど。
そして、一度オペラで成功を収めたら、そちらの路線に力を入れ込むところなんかも。
一方、上流階級出身のカーライルの方が、差別意識はなかったようですよね。
見ていて気持ちが良かったのと同時に、彼のような人が増えて行くことへの希望も感じました。
また、自分の劇団や団員達をないがしろにしつつあったバーナム自身も、なぜそこまで、上流階級に異様なまでの執着を見せるのかというと、結局は、自分がかつて、裕福な人達に踏みにじられるようにして生きて来たからこその、見返してやりたい気持ちの表れなのですよね。
そう考えると、複雑な心境になりました。
彼も、かつては、貧しさゆえに、差別される側だったのです。
そして。
軌道に乗っていたと思っていたバーナムの興行も、様々な歯車の狂いから、失速し、結局、全てを失ってしまう訳ですが。。。
そんな彼に残っていたのは、団員達の優しい心で。
もしかしたら、バーナムは、綺麗ごとではなく、「儲け」の為だけに、彼らに声を掛け、仕事を頼んだのかもしれない。
でも、結果として、社会からも、家からも、爪弾きにされていた彼らに、新たな家や仲間を作ることになった・・・。そして、彼が全てを無くした時、寄り添ってくれたのも、彼らだった。
ここら辺りの、両者の心境を、もっと深く描いて欲しかったかなぁとも思いましたが、でも、彼らが、真の仲間になった瞬間には、ジーンと来ました。
最終的には、劇場の立地や建物に拘らず、サーカスのテントのようなところで、ショーを再開させるバーナム。
もう、上流階級へのアピールや名声に拘らなくなった時にこそ、心からのショーが出来るのですよね・・・そのラストシーンは圧巻でした。
肌の色も違う、生まれた家柄も違う、身体的特徴も違う・・・演じる側も、観客も、みんな違う個別の人間。その違いの壁を取り払って、演じ手も観客も一体になる、あのラストシーンこそ、グレイテストなショーだと思いました。
そして、それは、時代が違えど現代にも通じていると思うのです。
あの頃と時代は変わっても、今でも、あらゆる局面で差別はあります。
また、差別ではなくても、「人と違う」ことで、生き辛く感じている人達もたくさん居ると思うのです。
でも、どんなに人と違っていても、「This is Me!!!!!!」って胸を張って言える世界になって欲しいなぁと思いました。
素敵なミュージカル映画だったと思います。
ヒュー・ジャックマン、ジャック・エフロン、凄かったです。
そうそう。
バーナムとチャリティが、月夜の屋上で踊るシーンは、ちょっと『ラ・ラ・ランド』を彷彿とさせられました(^m^)
『ラ・ラ・ランド』も好きなので、嬉しかったです。
『グレイテスト・ショーマン』、ミュージカル好きには、是非是非見てほしい作品です。