★ベルの徒然なるままに★

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映画『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』

2010年04月20日 | 映画鑑賞記
公開初日、4月17日の朝9時台の上映回で見てきました「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」ですっ!
はう~ん(//▽//)♪
公開日にTV放送された、前編の特別編も、録画して見ちゃいましたし。
まだ、頭の中が「のだめ」一色で・・・。胸がいっぱい状態・・・。

そうそう。
なぜ、初日に拘って行ったか・・・というと。
先着の来場者特典目当てです。
「のだめカンタービレ」の3大ラブシーンと言われる、「大川ハグ」、「モーツアルト」、「こたチュウ」のシーンに加え、二ノ宮先生書き下ろしイラストのポストカードセット。
そして、原作の3大ラブシーンを収録した小冊子「三つの夜想曲」(*^^*)
夜想曲と書いて、ラブシーンと読むのです! きゃっ!

これをゲットしたかったからなのですよぉ~。
そして、無事、ゲットできましたです☆
出来れば、今週中に、2回目、見に行くぞ! 前売りなら、まだたくさんあるA^^;;

という訳で。
今日は、「のだめ」の感想です~。
ショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調を聴きながら、レビューを書き書きしてます。


連ドラから、SPドラマ、そして、映画になった、「のだめカンタービレ」・・・いよいよ、今回で、完結です。
今回の後編で、のだめと千秋、それぞれが目指す音楽、そして、恋の行方も、フィナーレを迎える訳です。

前編の最後で、「俺達、離れて暮らそう」と引っ越し宣言をした千秋。
後編は、千秋が、パリのアパルトマンを去るところから始まります。千秋とのだめめ・・・日本にいた頃から続いた「お隣さん関係」も、いよいよ、終止符が打たれたわけですね。
「いつでも、会いに来ればいい」
という千秋の言葉に喜んで、笑顔で千秋を見送るのだめでしたが、本心では、千秋が引っ越していくことに、ショックを受けています。

そんな、のだめと所に、日本から、峰と真澄が訪ねてきます。
清良のコンクールの応援に来たという2人は、のだめと共に、パリ観光を楽しむのでした。そして、パリのアパルトマンの住人、フランクやターニャとも意気投合し、千秋や黒木君も交えて、のだめ部屋で盛り上がり、みんなで、清良のコンクールに訪れます。
そこで、清良のヴァイオリニストとしての成長を目の当たりにし、それぞれが、自分の音楽に対して、刺激を受けるのでした。

一方、千秋に、Ruiとの共演の仕事が入ります。ウィルトールオケでのラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」。けれど、その曲は、のだめが、いつか千秋と共演したいと思っていた、お気に入りの曲でもあり。そんな曲をRuiと共演するというと、のだめが傷付くのでは?と、千秋は、なかなか、のだめに言い出せず悩むのでした。
けれども、のだめは、千秋とRuiの共演を受け入れ、そして、千秋の指導を受けながら、必死にオクレール先生の出した課題に取り組みます。そして、ついに、「脱べーべちゃん」!!(笑)
のだめには、コンクールへの出場は禁止だと言っていたオクレール先生ですが、密かに、のだめのコンクール出場の準備をしているのでした。
しかし、のだめは、頑張り続けることに、少し疲れ始めて来て。千秋のいない部屋で、独りピアノの練習をしながら「イツマデ、ガンバレバ、イインデスカ?」と思い始めます。

そんな時に、迎えた、千秋&Ruiの公演。

千秋の指揮と、スランプを乗り越えたRuiのピアノ。才能ある若い2人の演奏は、完璧で、観客の心を魅了します。その演奏は、のだめがいつか、千秋と共演したいと思っていた以上の素晴らしいもので・・・千秋とゴールデンペアになりたいと思っていたのだめは、完全にショックを受けます。
その公演の夜、千秋の部屋に泊まったのだめは、翌朝、千秋に「ケッコンして下さい」とプロポーズするのですが。千秋に「まだ、寝ぼけているのか?」とはぐらかされて終わってしまいます。
プロポーズを真に受けて貰えず、失意のどん底ののだめの元に、シュトレーゼマンが現れ、彼の指揮のもとでのデビュー話を持ちかけるのでした。

やがて。巨匠シュトレーゼマンの公演で、華々しいデビューを飾ったのだめの演奏は、大成功。異色の新人現る!と音楽界では、のだめブームが巻き起こります。シュトレーゼマンの事務所に、どんどん舞い込む、のだめの演奏会の依頼。
しかし、のだめは、「もう、弾けない。あんな演奏は出来ない」と。
会いに来たり、電話くれる千秋をことごとく無視して、姿を消すのでした。

そして、居なくなってしまったのだめを思う千秋は・・・・・・。



うわ~ん°・(ノД`)・°・
もうね・・・色々な意味で、凄く良くて・・・。感無量、胸がいっぱいになった映画でした。これで、本当に最後なんだなぁ~と想うと。嬉しいような、淋しいような・・・そんな気持ちになります。

これまでは、ギャグテイストの多い作風でしたが・・・。後編に関しては、前半はギャグテイストも多かったものの、後半からは、本当に、シリアスな展開で。
原作でもそうなのですが、のだめの気持ちを思うと・・・本当に、切なくなってしまうストーリー運びです。
ラストの展開は、原作版とは、少々違う感じでしたし、細かいエピソードなども、原作とは違うところもありましたが、実写版の「のだめ」シリーズの完結編として、物凄くまとまっていて、良かったのではないかと思います。
そういえば、この映画の撮影時期には、まだ、原作は完結していませんでしたものね。
なので、映画版オリジナルな、ラストシーンですが・・・・私は、物凄く好きでした!

映画前半は、のだめの元に、峰と真澄ちゃんが訪ねてくるわけですが。この辺りは、超大爆笑で! 安心して見られます(^m^) そういえば、原作では、パリを訪れるのは峰君だけでしたが。でも、映画前編の最後の真澄ちゃんを見ていると、「絶対、後編では、真澄ちゃんもパリに行くな(^^)b」と確信していましたですよ。フルメンバーでパリのシーンというのも、映画最後ならではの、ファンサービスですね(*^^*) 良かった、良かった!
で。
かなりハチャメチャな峰&真澄ちゃんの来訪で。ターニャやフランクとも意気投合し、のだめ部屋で大盛り上がりするシーンなんかは、ドラマ版のコタツエピソード・・・千秋の部屋にのだめが持ち込んだコタツで、のだめや峰、真澄が大盛り上がりする・・・というシーンと被る感じで。懐かしかったですね。
でも、懐かしかった一方で、あの頃は、まだ皆、学生で・・・同じ立ち位置に居たのに。あれから、年月が経って、最早、単なる「学生」として音楽を志す者としてではなく、それぞれがそれぞれの音楽の道を歩まなくてはいけない「大人」になっているのだ・・・というのが感じられて。懐かしいし、笑えるんだけど・・・少し切ないというか感傷的な気持ちにもなってしまいましたです。
そして、清良の演奏を聴いた後、それぞれが自分の音楽に対して、色々と考えるのも。もう、青春という時代は終わり、それぞれが独立した音楽家になっていかなくてはいけないのだろうなぁと感じさせられました。

のだめキャラ、フル出演で盛り上がる前半ですが。
千秋とRuiの共演話が出てから、のだめにとっては、最大の試練の時期になってしまいます。切ないです!
でも、原作での3大ラブシーンの一つ、「こたチュウ」!!! このシーンは、凄くキュンキュンでしたよ(*><*)
千秋と一緒に、ベートーヴェンの曲をアナリーゼし、ピアノを弾き、お勉強(^^)b そして、コタツでチュウ(///)
前編の後に入った予告編でも、このシーンありましたが。
本当に胸にグッとくるシーンで。
凄く良いです~。

でも、凄く頑張っているのだめの姿が、少し切なくもあります。
のだめは、音楽が好きだから頑張って勉強しているのか、それとも、単に千秋と一緒にいたいから・・・千秋と共演がしたいから、その為だけに頑張っているのか・・・? 
もちろん、答えは後者な訳で。のだめは、千秋と共演することが、ゴールデンペアになることが目標で、その為だけにここまでやってきたのです。
前編で、「千秋と共演することが目標」というのだめの言葉に眉を顰めたオクレール先生ですが・・・。やはり、そういう動機だけでは、真の音楽家としてはやっていけないでしょう。だからこそ、のだめは、段々、疲れていってしまうのだろうなぁと。
そして。
自分が演奏したかった曲を他人が演奏してしまうこと、また、自分が組みたかった指揮者が他人と共演してしまうこと。
それは、音楽の世界では、よくあることです。
でも、千秋とのゴールデンペアだけを夢見て、日本からパリにやってきたのだめにとっては・・・千秋とRuiの大成功は大ショックで。

原作でも、凄く泣いたシーンなのですが。
千秋がRuiとの演奏で大成功を収めた夜。先に家に戻り、甲斐甲斐しく食事の支度をしたりして、いかにも、「妻」のような行動を取るのだめ。
千秋と音楽を通してずっと一緒にいること、ゴールデンペアになることは、無理かも知れない。なぜなら、自分以上に才能豊かなピアニストは大勢いるから。ならば、せめて、プライベート面で彼のペアになりたい。音楽じゃなくて良いから、ずっと一緒にいたい・・・。
そんな想いが、のだめに、「ケッコンして下さい」と言わせたのだろうなぁ~と想い。
でも、そういう気持ちは、すごくよく分かるので、本当に切なかったです。

自分も音楽家である以上、きっと、この先、千秋と他人の素晴らしい演奏を聴いて嫉妬することも多々あるかもしれない。2人の間に、距離を感じて不安になることもあるかもしれない。ならば、音楽というステージではなく、私生活での彼のパートナーになれれば・・・。
千秋に抱きついて、「ずっと一緒ですよね?」というのだめの姿とか・・・本当に胸が締め付けられましたです(>_<)

千秋とRuiの演奏シーンで、ピアノを弾くRuiとのだめのシーンが代わる代わるに入るところも。痛いくらいののだめの焦りや嫉妬、ショックが感じられました。

もう、ホント、このあたりから、のだめが可哀相で可哀相で・・・・(TT)

一大決心をして言ったプロポーズをはぐらかされたときは、さぞ、辛かったことと思います。

そして。そんな失意ののだめに、シュトレーゼマンが持ちかけたデビュー話。
のだめデビューのシーンは、凄く長くて。
今回の作品の音楽シーンでは、最大の見せ場でした。

でも、いつもは、楽しそうに幸せそうにピアノを弾くのだめが・・・そのコンサートでは表情が違うのですよね。それは、一人の「ピアニスト」としての顔であり。巨匠の指揮の下、臆することもなく、そして巨匠を聴きに来た観客をも完全魅了するほどの演奏家としての顔。
その表情は、これまで、無邪気に千秋を慕っていたのだめの面影は無くって。音楽において、千秋から自立した、千秋と少し離れてしまった・・・そんな印象でした。
そんなのだめを見て、千秋も、また、のだめへの想いやのだめとの関係を再確認するわけですが。
その時には、もう、のだめは千秋から離れようとしていて・・・。
いつも追われる立場だった千秋が、追う立場になっているのですよね。

2人のすれ違いは、すごく哀しいですが・・・でも、ここから、ラストへの展開が凄く良いのですよね(*><*)

映画の序盤で、清良が、「もし、音楽をやっていなかったら、普通の恋人同士みたいなことが出来たのかなぁ」とのだめに呟くシーンがありますが。でも、のだめも、千秋も、清良も、峰も、そして、ターニャや黒木君も。
「音楽家」である以上、普通の恋人同士みたいにはなれないかも知れない。時に、「音楽」が邪魔をして互いの間に、壁を作ってしまうこともあるかもしれない。でも、音楽がなければ、きっと、彼らの関係は成り立たなかったものであり、やはり、自分たちは、音楽が好きな人間で、音楽と向き合って生きていく人種なんだ・・・と。
その上で、互いに惹かれ、愛し合っている関係でいたい・・・。
ラストシーンで、千秋も、のだめも、それに気が付いたのだろうなぁと感じました。

日本から出られなかった千秋は、のだめが、彼を外国にいけるように導いてくれた・・・と思っていたけれども。そうではなくて。のだめを、音楽家としてのステージに立たせるために、神様が、自分を日本に押しとどめていたのではないか?と想ったり。
無理して辛い道を歩ませるより、のだめは日本で好きなようにピアノを弾き、普通の恋人同士であった方が、彼女は幸せだったのではないか?と想っても、それでも、やはり、どうしても、のだめを音楽家としてのステージに立たせたいと想ってしまう・・・と。

やはり、のだめは演奏家として生きるべき人であり、そして、のだめ自身も、最終的にそれに気が付いて。
のだめの中では、今までは、「目標」だった千秋が、良きライバルであり、良きパートナーになったのではないかなぁ~と。
そう感じさせるラストシーンでした。

ラストのラストは・・・もう、必見! めっちゃ、良いシーンですよ(*><*)

映画も、全体的に、ドラマ版のシーンも色々と挿入され。
本当に、最終楽章なんだなぁと想わせる「見せ所」が多かったと想います。

そして、私は、未だ、胸がいっぱいです(//▽//)

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