超楽しみにしていた『鴨川ホルモー』。
週末に見てきましたv
ので、今日は、その感想です。
昨年くらいに連続ドラマで放送された『鹿男あをによし』の原作者、万城目学さんの小説『鴨川ホルモー』の映画化。
京都を舞台にした、和風ファンタジックな人間ドラマです。
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物語の主人公は、安倍明という青年。
二浪して京都大学に入学したものの、大学に無事入れた途端、すべての気合いが抜けてしまって、目的を見失った腑抜け状態。激しい5月病でやる気のない日々を送っていました。
そんな時、アルバイトで参加した葵祭の帰り道、京大の上回生と思われる菅原真らに、サークルに誘われます。
そのサークルの名は「京大青竜会」。
決して怪しいサークルではない。ピクニックをしたりコンパをしたりする、ごくごく普通の学生サークルだ・・・と何度も強調され、新歓コンパに誘われます。
とりあえず、タダで飲み食い出来るということに惹かれ、新歓コンパに参加す安倍。
けれでも、そのサークルに参加する気はも毛頭無かったのでした。
がしかし。
一目惚れをしてしまった美女、早良京子が、青竜会に入る・・・というので、それに釣られて入会。
最初の内は、確かに、皆でピクニックをしたりする普通のサークルだったのですが・・・。
祇園祭の日に、すべてが明らかになるのでした。
「京大青竜会」とは・・・。
オニ(式神)を使って行うバトル「ホルモー」と呼ばれる格闘技をするサークルだったのだと。
因みに、先輩達は、オニを操れる・・・とのこと。しかし、当然ながら、安部達1回生には、オニなど見えません。訓練次第で、オニが見えるようになってくる・・・という先輩達の言葉を、決して信じたわけではないのですが、それでも、皆、好奇心に負けて、サークルを辞めることなく続けることに。
来る日も来る日も、「オニ語」の練習させられるのでした。
「ゲロンチョリ~」とか「アイギュウ・ピッピキピー」とか「ダイホーテェ」などなど。意味不明の言葉と振り付けを延々延々と練習させられる日々・・・。
こうして、月日は流れ、安倍達は2回生に。
ついに、オニの神事を執り行うことになり、その神事が無事に終了すると・・・。自分たちの周りには、大量の小さな不思議な生き物・・・オニが集まっているのを目にするのでした。
こうして、ホルモーを習得した主人公たち。
何事に対してもやる気無げで覇気のない主人公・安倍に、大木凡人そっくりな女子大生・凡ちゃん、安倍が一目惚れした鼻筋美人の早良京子、気弱なちょんまげ男・高村幸一、エリート意識の強い同級生・芦屋満、シンクロばかりする双子の三好兄弟・・・それぞれ一風変わった面々が、オニと共に織りなすバトルと人間模様が描かれます。
因みに、写真がその「オニ」です。
これ、映画の前売り特典のストラップ。現在、私のMP3にぶら下がっていますv
『鹿男おをによし』が大好きだった私ですので、同じ作者の方と聞いて、「絶対に見ようv」と思っていた映画です。
また、舞台が京都というのも魅力でした。
下鴨神社に、百万遍、南禅寺、先斗町、木屋町、京大、祇園、吉田神社・・・知っている場所がとても多く出てきて、映画を見ながら、「あっ、あそこは!!」と思う場所ばかりで。
そういう面でも、とても面白かったです。
コメディですので、最初から最後まで、超絶大爆笑抱腹絶倒。
何に対しても、やる気のない主人公・安倍が、どんどん怪しげなコトに巻き込まれていく、その姿も、本当におかしいです。
そうそう。
この物語の登場人物達って、名前を見て、気になりますよね(^^)
安倍明は安倍晴明を連想させられますし、菅原真は菅原道真を、芦屋満は芦屋道満を・・・と。
歴史上の人物・・・特に陰陽師に関わる人物をモジってありますよねb
そして、物語が進んでいく内に、主人公・安倍と、その恋敵(?)芦屋が、ホルモーバトルをするようになるのですが。
これは、ライバル陰陽師だったと言われる、安倍晴明と芦屋道満の関係をパロっているのだろうなぁとか。
はたまた、神様を喜ばせる神事(女人禁制だそうです・笑)が、全裸踊り・・・というのは、天の岩戸伝説のパロディかなぁとか。
そして、オニというのは、もちろん、式神のことですし。
全編を通して、日本の伝奇や神話、伝承が散りばめてあって、まさに、和風ファンタジーですね!
もともと、陰陽師系の話とか、大好きな私なので、とても楽しめましたです。
そして、ファンタジーだけでなく、恋愛や友情など、人間ドラマも描かれていて良かったです。
っていうか、最初は、全然やる気ナッシングだった主人公が、ラストでは、超絶強いオニの使い手となった同級生・芦屋とガチでバトルをし。
本気で戦い、そして、最後は芦屋の危険を察知し助けようとする「熱いヤツ」に成長していたところも微笑ましかったです。
そして、大木凡人そっくりな女の子、凡ちゃん。
彼女の、不器用な恋が、すごく健気でした。
安倍は、早良京子に夢中で、自分には振り向いてくれない。
けれども、早良京子に利用された安部を放っておくことが出来ずに、ホルモーバトルに身を投じるところとか、格好良かったです~。
そもそも女性は、バトルはせず、救援のみ・・・という決まりをも破って、大声で、
「ゲロンチョリ~」(オニ語で「たたきつぶせ」という意味)
と叫んでポーズを取るところなど、圧巻!
時に。
ちょっと、疑問に思ったのですが、オニバトルなホルモー。
これの、強い弱いって、どこで決まるんだろ?
潜在能力とかあるのかな??
最初、まだ、オニが見えない内の練習の時、超バカにしてた芦屋とかが、いざ、ホルモーとなると激強かったのが不思議だ。
つーか、芦屋って、ストレートで京大に合格したことを自慢してて、エリートの道を歩むんだ~とか言ってる気取ったヤツだったから・・・てっきり、こういうのもバカにしてやらない・・・と思っていたのに・笑
人が変わったみたいに、「ゲロンチョリ~」とか叫んでる姿は、もう、それだけで大爆笑物だよ。
映画を見てると、オニバトルの強さって、オニ語と指示のポーズを、激しく気合いを入れてやったモン勝ちって印象だったのですよね・笑
なので、最後、自己中オンナの早良を、凡ちゃんがやっつけるシーンも。
凡ちゃんは、恥ずかしがらずに、「ゲロンチョリ~」と叫んで変なポーズとかも平気でやっていたけど、それに対して、早良京子の方は、恥ずかしいのかちょっとモジモジしている感じだったから・・・だから、彼女のオニは弱かったのかな?とか勝手に想像。
そうそう。
役者さんを見てると、最初から想像は付きますが(^^)
大木凡人そっくりな髪型とメガネで、ファッションセンスも皆無な凡ちゃん。
栗山千明さんが演じられています。
決して、可愛いとは言えない凡ちゃんですが、物語のラストのラスト、上回生になって新人を勧誘するときには、大変身して美女に。
この展開は、女優さん的にも予測できたのですが、凡ちゃんは凡ちゃんのままで居て欲しかったかな~という気も(^m^)
でもでも、安倍と幸せそうにホルモー勧誘をしている二人の姿は、微笑ましかったです。
そして、あれだけ覇気の無かった安倍が、以前の菅原先輩と全く同じ文言で新入生を勧誘している所もおかしかったです。
こうやって、大学の伝統というのは、受け継がれていくのですよね。分かります・笑
とにかく、古都・京都の魅力満載の爆笑コメディです。
気楽に見れますし、京都好きな方にはオススメです。
私は、この原作小説がすごく読みたくなりました☆
週末に見てきましたv
ので、今日は、その感想です。
昨年くらいに連続ドラマで放送された『鹿男あをによし』の原作者、万城目学さんの小説『鴨川ホルモー』の映画化。
京都を舞台にした、和風ファンタジックな人間ドラマです。
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物語の主人公は、安倍明という青年。
二浪して京都大学に入学したものの、大学に無事入れた途端、すべての気合いが抜けてしまって、目的を見失った腑抜け状態。激しい5月病でやる気のない日々を送っていました。
そんな時、アルバイトで参加した葵祭の帰り道、京大の上回生と思われる菅原真らに、サークルに誘われます。
そのサークルの名は「京大青竜会」。
決して怪しいサークルではない。ピクニックをしたりコンパをしたりする、ごくごく普通の学生サークルだ・・・と何度も強調され、新歓コンパに誘われます。
とりあえず、タダで飲み食い出来るということに惹かれ、新歓コンパに参加す安倍。
けれでも、そのサークルに参加する気はも毛頭無かったのでした。
がしかし。
一目惚れをしてしまった美女、早良京子が、青竜会に入る・・・というので、それに釣られて入会。
最初の内は、確かに、皆でピクニックをしたりする普通のサークルだったのですが・・・。
祇園祭の日に、すべてが明らかになるのでした。
「京大青竜会」とは・・・。
オニ(式神)を使って行うバトル「ホルモー」と呼ばれる格闘技をするサークルだったのだと。
因みに、先輩達は、オニを操れる・・・とのこと。しかし、当然ながら、安部達1回生には、オニなど見えません。訓練次第で、オニが見えるようになってくる・・・という先輩達の言葉を、決して信じたわけではないのですが、それでも、皆、好奇心に負けて、サークルを辞めることなく続けることに。
来る日も来る日も、「オニ語」の練習させられるのでした。
「ゲロンチョリ~」とか「アイギュウ・ピッピキピー」とか「ダイホーテェ」などなど。意味不明の言葉と振り付けを延々延々と練習させられる日々・・・。
こうして、月日は流れ、安倍達は2回生に。
ついに、オニの神事を執り行うことになり、その神事が無事に終了すると・・・。自分たちの周りには、大量の小さな不思議な生き物・・・オニが集まっているのを目にするのでした。
こうして、ホルモーを習得した主人公たち。
何事に対してもやる気無げで覇気のない主人公・安倍に、大木凡人そっくりな女子大生・凡ちゃん、安倍が一目惚れした鼻筋美人の早良京子、気弱なちょんまげ男・高村幸一、エリート意識の強い同級生・芦屋満、シンクロばかりする双子の三好兄弟・・・それぞれ一風変わった面々が、オニと共に織りなすバトルと人間模様が描かれます。
因みに、写真がその「オニ」です。
これ、映画の前売り特典のストラップ。現在、私のMP3にぶら下がっていますv
『鹿男おをによし』が大好きだった私ですので、同じ作者の方と聞いて、「絶対に見ようv」と思っていた映画です。
また、舞台が京都というのも魅力でした。
下鴨神社に、百万遍、南禅寺、先斗町、木屋町、京大、祇園、吉田神社・・・知っている場所がとても多く出てきて、映画を見ながら、「あっ、あそこは!!」と思う場所ばかりで。
そういう面でも、とても面白かったです。
コメディですので、最初から最後まで、超絶大爆笑抱腹絶倒。
何に対しても、やる気のない主人公・安倍が、どんどん怪しげなコトに巻き込まれていく、その姿も、本当におかしいです。
そうそう。
この物語の登場人物達って、名前を見て、気になりますよね(^^)
安倍明は安倍晴明を連想させられますし、菅原真は菅原道真を、芦屋満は芦屋道満を・・・と。
歴史上の人物・・・特に陰陽師に関わる人物をモジってありますよねb
そして、物語が進んでいく内に、主人公・安倍と、その恋敵(?)芦屋が、ホルモーバトルをするようになるのですが。
これは、ライバル陰陽師だったと言われる、安倍晴明と芦屋道満の関係をパロっているのだろうなぁとか。
はたまた、神様を喜ばせる神事(女人禁制だそうです・笑)が、全裸踊り・・・というのは、天の岩戸伝説のパロディかなぁとか。
そして、オニというのは、もちろん、式神のことですし。
全編を通して、日本の伝奇や神話、伝承が散りばめてあって、まさに、和風ファンタジーですね!
もともと、陰陽師系の話とか、大好きな私なので、とても楽しめましたです。
そして、ファンタジーだけでなく、恋愛や友情など、人間ドラマも描かれていて良かったです。
っていうか、最初は、全然やる気ナッシングだった主人公が、ラストでは、超絶強いオニの使い手となった同級生・芦屋とガチでバトルをし。
本気で戦い、そして、最後は芦屋の危険を察知し助けようとする「熱いヤツ」に成長していたところも微笑ましかったです。
そして、大木凡人そっくりな女の子、凡ちゃん。
彼女の、不器用な恋が、すごく健気でした。
安倍は、早良京子に夢中で、自分には振り向いてくれない。
けれども、早良京子に利用された安部を放っておくことが出来ずに、ホルモーバトルに身を投じるところとか、格好良かったです~。
そもそも女性は、バトルはせず、救援のみ・・・という決まりをも破って、大声で、
「ゲロンチョリ~」(オニ語で「たたきつぶせ」という意味)
と叫んでポーズを取るところなど、圧巻!
時に。
ちょっと、疑問に思ったのですが、オニバトルなホルモー。
これの、強い弱いって、どこで決まるんだろ?
潜在能力とかあるのかな??
最初、まだ、オニが見えない内の練習の時、超バカにしてた芦屋とかが、いざ、ホルモーとなると激強かったのが不思議だ。
つーか、芦屋って、ストレートで京大に合格したことを自慢してて、エリートの道を歩むんだ~とか言ってる気取ったヤツだったから・・・てっきり、こういうのもバカにしてやらない・・・と思っていたのに・笑
人が変わったみたいに、「ゲロンチョリ~」とか叫んでる姿は、もう、それだけで大爆笑物だよ。
映画を見てると、オニバトルの強さって、オニ語と指示のポーズを、激しく気合いを入れてやったモン勝ちって印象だったのですよね・笑
なので、最後、自己中オンナの早良を、凡ちゃんがやっつけるシーンも。
凡ちゃんは、恥ずかしがらずに、「ゲロンチョリ~」と叫んで変なポーズとかも平気でやっていたけど、それに対して、早良京子の方は、恥ずかしいのかちょっとモジモジしている感じだったから・・・だから、彼女のオニは弱かったのかな?とか勝手に想像。
そうそう。
役者さんを見てると、最初から想像は付きますが(^^)
大木凡人そっくりな髪型とメガネで、ファッションセンスも皆無な凡ちゃん。
栗山千明さんが演じられています。
決して、可愛いとは言えない凡ちゃんですが、物語のラストのラスト、上回生になって新人を勧誘するときには、大変身して美女に。
この展開は、女優さん的にも予測できたのですが、凡ちゃんは凡ちゃんのままで居て欲しかったかな~という気も(^m^)
でもでも、安倍と幸せそうにホルモー勧誘をしている二人の姿は、微笑ましかったです。
そして、あれだけ覇気の無かった安倍が、以前の菅原先輩と全く同じ文言で新入生を勧誘している所もおかしかったです。
こうやって、大学の伝統というのは、受け継がれていくのですよね。分かります・笑
とにかく、古都・京都の魅力満載の爆笑コメディです。
気楽に見れますし、京都好きな方にはオススメです。
私は、この原作小説がすごく読みたくなりました☆
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