今日は、書こう、書こうと思って、なかなか書けていなかった、映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 』の感想を。
楽しみ過ぎて、公開初日にIMAXで観に行き、また、その翌週には、MX4Dでも観に行っちゃいました。
はい、『IT』大好きなのです。
■映画『IT/イット THE END』予告編
2017年に公開された、映画『IT/イット』の第二章。
27年に一回の周期で、デリーという田舎町に現われ、子供たちの命を奪っていたピエロ・ペニーワイズ。
ビル達ルーザーズ・クラブが力を合わせ、〈それ〉を倒しから、27年が経過。
再び、デリーで子供の連続失踪事件や、凶悪殺人事件が発生。
ルーザーズのメンバーで唯一デリーに残ったマイクは、「〈それ〉が始まった。みんな、デリーへ戻って来い」と、街を離れたメンバー達に電話をかけるのでした。
そして、27年前の約束通り、デリーに戻り、再び集結したルーザーズの面々。
最初は、中華料理店でお酒を飲みながら、同窓会気分を楽しんでいましたが、やがて異変が起こりはじめ、メンバーのひとり、不参加だったスタンリーが、実は亡くなっていたことを知ります。
これを皮切りに、また彼らの前にペニーワイズが現われ、彼らが心の中に押し込めて来た過去のトラウマを引きずり出してくるのでした・・・。
原作小説では、登場人物の大人時代や子供時代がミックスされて描かれていますが、映画では、第一章が子供時代、第二章が27年後の大人時代と、分けて描かれていましたね。でも、大人編でも、子供時代の回想シーンはたくたん出て来て、子役の皆様も大活躍でした。
第二章も、とても面白かったです。
前作から27年が経過したデリーという街。
冒頭から、かなりショッキングなシーンがありますが、このシーン、原作1巻の最初の方のシーン。
なるほど、ここで入れて来たのね!という感じで、そのシーンによって、一気に、27年後の世界に入り込むことが出来ました。
そして、大人になったルーザーズの面々。
デリーにそのまま残った者もいれば、デリーを出て、仕事で成功したり、家庭を築いたり、それぞれの人生を歩んでいました。
そして、デリーを出て行った者達は、27年前の忌まわしい記憶があまり残って居なかったりするのですよね。
それが、冒頭の殺人事件をきっかけに、
「また、〈それ〉が始まった」
と、デリーに唯一残って暮らしていたマイクからの電話で、皆の中に再び恐怖が生まれます。
普通の日常を営んでいるところに掛って来る、不吉な、デリーへの招集の電話。
日常から恐怖へ切り替わる、それぞれの描写も良かったと思います。
今回は、回想シーンも多いですが、基本的には大人編。
子役から役を引き継がれた俳優さん達の演技が見事で!!
なるほど、あの子が大人になったら、こんな風になるのね~と、すんなりと受け入れることが出来ました。
特に、主人公のビルを演じた、J.マカヴォイの演技は、見事だったと思います。
吃音だけでなく、所作なども、子役の役者さんの通りで。実に自然な感じで、大人のビルを演じられてました。
また、子供時代からのべつまくなし喋っていたリッチーや、神経質で潔癖症のエディの大人版も好きでした。
原作でも「痩せた」というような表現がありましたが、ベンがめっちゃイケメンさんになってたのも、良き、良き(*^^*)
そんな、大人になった彼らが、27年前の約束通り、デリーに戻って来て〈それ〉と対峙するわけですが・・・。
大人になった彼らも、実は、結局、変われていない部分があったのですよね。
そして、それが、心に闇を落としていた。
ビルは相変わらず、ジョージの死について自分を責めていたし。
べバリーは、父親の虐待からは逃れられたものの、今度は、夫のDVに怯えていましたし。
エディも、潔癖症で心配性の母親は亡くなっていても、母親ソックリな心配性の妻に縛られていましたし。
社会的に成功したベンも、相変わらず孤独なままで。子供の時にべバリーが書いてくれたサイン帳のページを大事に財布に入れて持ち歩いている・・・。
などなど。
そして、〈それ〉を倒すには、子供の頃から、自分の心の中に巣食う、恐怖だったり、悔恨だったり、悩みだったり・・・と向き合い、乗り越えて行かなきゃいけなくて。
それぞれが、自分の中の弱さと向き合うことになります。
その過程で、心の隙を付け狙って、ペニ―ワイズが襲ってくるわけですが・・・いろいろ怖かったですね。
私は、どこが一番怖かったかな・・・?
べバリーがかつて住んでいたアパートを訪ねるシーンが怖かったかな。
あの、なんとも言えない、ジリジリとした緊張感。
べバリーが部屋の壁から、ポストカードを取り出した時、背後で変な動きをしているお婆さんのシルエットとか、怖かったな。
それから、ビルが、ジョージが飲み込まれた排水溝から、折り紙の船を受け取るシーンも怖かったです。
遊園地のマジックハウスのシーンもね。
なんというか、何かがドーン!と出てからよりも、「何か来る?来るの??」ってドキドキさせる「溜め」の部分が一番怖いというか。
でも、実は私、前作もそうでしたが、この作品は、そんなに怖いとは思わないのですよね。
ホラーでありつつも、登場人物達が自分の弱さと向き合い、克服し、その過程で仲間達と絆を育んでいく・・・というテーマがあるからかな。
怖いというより感動だなぁ。
それに、自分の中の弱さに立ち向かうことで、大人になってからでも人は変われるのだ!って思わせてくれるところも好きでした。
今回は169分という、凄い長さではありましたが、私はあまり長さは感じず、引き込まれて鑑賞することが出来ましたよ。
本当に面白かったです。
良い作品です!!
第一章と第二章セットでBlu-ray出たら買いたいp(^^)q
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます