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映画『イニシエーション・ラブ』

2015年05月28日 | 映画鑑賞記
昨日見てきました、映画『イニシエーション・ラブ』の感想を♪♪

・・・と言っても、これは、ネタバレしてしまっては、この映画の面白さが半減・・・どころか、無くなってしまうので、あまり詳しくは書けないのですが(^m^)

凄く面白かったですよ。

原作は乾くるみ著『イニシエーション・ラブ』という小説。

私は、数年前に原作を読みました。

で。

その時の感想を書いた記事がコチラ。
・・・でも、この記事は、ネタバレ注意なので、映画をこれから鑑賞予定の方は、ご注意を!!

【2011年2月18日・乾くるみ【イニシエーション・ラブ』】


という訳で。

予告編です。


■映画『イニシエーション・ラブ』予告編



初めて原作小説を読んだ時、その結末に凄くびっくりして、「ダマサレタ~!!!」と衝撃が走りました。
物凄い叙述トリックでした。

とはいえ、読みながら、何か違和感のようなものはずーっと感じていたのですよね。

ドラマのタイトルとか、いろいろ。

なので、きっと、トリックを見破るヒントのようなものは、小説の中にも散りばめてあったのだと思います。でも、違和感を感じつつも、あまり気にせず読み進めちゃってて・・・ラスト、ビックリしてしまったと同時に、もっと注意深く読んでいれば、見破れたかもしれないのに~、ミステリファンとしては悔しいぞ~という感もありました(笑)

とにかく、映像化は絶対に不可能なお話なのです。

それなのに、今回の映画化!

一体、どうやって、この映像化不可能な作品を映像化するんだろうか・・・と、凄く気になってました。

でもでも、でもでも。

映画を見て、納得!!

なるほど~、こんな手法で描くことが出来たのですねっ。

流石、提幸彦監督!!!!

素晴らしいです。原作厨な私も、納得しちゃいましたですよ。

・・・っていうか、私も既に、この予告編映像に騙されていたのですね(^m^)


詳しく語ると本当にネタバレになってしまうので書けませんが、映像の中にも、このお話の中の大きなカラクリのヒントはいくつか散りばめてありました。

っていうか、結構、堂々とカラクリのヒントとなるものも、ドーンっと出てましたね!

それに気付いた人は、物語の途中でも真相に辿り着くのではないかな?(*^^*)b


それにしても。

私はネタバレを知った上で見て居たので、逆に、そういうカラクリを見つけるのに夢中になって見て居たわけですが。
本当に原作未読で何も知らないまま見られた方は、どんな感想をお持ちになったのか、すごく気になります。

「ダマサレタ~」ってなるのか、はたまた、途中でピンと来るのか。

やっぱり、決め手は、いくつか散りばめられているヒントに気が付くか否か・・・なのでしょうが、ね(^^)b


このラブストーリーは、「side A」と「side B」という二つの構成で成り立っています。


「side A」では、鈴木夕樹という女性の縁のない、まじめすぎる古風な大学生が、人数合わせのピンチヒッターで呼ばれたコンパで、成岡繭子という女の子と知り合います。やがて、二人は付き合うようになって、超絶ラブラブ、世界は二人の為に~状態になるベタベタに甘いお話です。

一方「side B」は、その約1年後。
鈴木は大学を卒業し、社会人になります。
愛しい繭子と離れたくないために、東京本社の大手企業の内定を蹴って、地元の企業に就職するも、東京本社に出向という形で、結局、東京に行くことになり。
二人は、東京ー静岡の遠距離恋愛に。

慣れない社会人としての生活、慣れない東京での生活などを送りながら、毎週毎週、繭子に会いに地元に帰って来る鈴木。
段々、無理や疲れがたまっていき、関係は、ギクシャクしたものに。
そして、そんな時、同僚の、洗練された都会的美女。美弥子から告白され・・・。
地元に居る彼女が色褪せて見えて来始める。

「side A」の時は、あれほど、繭子を愛し、自分には繭子しか居ないと誓っていた鈴木が、「side B」では、その愛しているハズの彼女を疎ましく想い、時には、暴力を振るう事すら。。。。。


暴力は置いておいたとしても、どんなにラブラブなカップルでも、二人の環境が変わり、どちらかが心変わりすることは、よく耳にする話ですし。

なので、この物語は、一組の男女の出会いから破局を描いた話である。
そう思いながら見てると・・・・・・・なのですよね(^m^)←言えない

学生時代には温和だった鈴木が、社会人になった途端、ちょっと暴力的な性格になってしまうのも、ヒントと言えばヒントなのでしょうが。


それにしても。

前田敦子ちゃん演じるヒロイン・繭子が、冒頭から、清純派を装ったビッ●感溢れててA^^;;

もっと、普通の女の子っぽい方が、より、見てる側は騙されるんじゃないかなぁと思ったけど。

てか、原作の鈴木タッくん視点では、繭子は、古風な乙女ですものねA^^;;

とはいえ、私も原作を読んでいる時は、ヒロインに対して、「男は騙せても、女の目は騙せないよ! この子、絶対にビッ●だ!」って思いながら読んでいたので、あの演出&演技で良かったのかもしれませんね。

それに時代も、今とは違って1987年と古いです。

よく分からないけど、あの頃はああいうタイプの女の子が「可愛い」とされていたのかなぁ?とも勝手に想像。


そして。

衝撃のラストシーン。

私は、このヒロインは、大嫌いなタイプの女性ですし、だから、原作を読んだ時も、「うわ~(--;;」としか思わなかったのですが。

でもでも。

なぜか映画だと、あの衝撃のラストに、「してやったり♪」という気分になって、ニヤリとしてしまいました。ネタバレを知っていたゆえかな?

男性諸君よ、女性は怖いのですぞ~(笑)
支配しているつもりで居て、実は、自分が良いように操られているだけかもしれませんぞよっ。

『ゴーン・ガール』とはまた全然違う種類の女性の狡猾さを感じる作品でしたね。

男性諸君、女性不信に注意☆(笑)





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