一昨日観てきました、映画『THE BATMAN ーザ・バットマンー』の感想を。
お馴染み、バットマンシリーズの最新作。
表の顔は、大富豪で著名な慈善家、しかし、夜になると黒いマスクと衣装とマントに身を包み、ゴッサム・シティの犯罪者達と戦うバットマンとなるブルース・ウェイン。
連続猟奇事件と、その現場に残された暗号を追っていく内に、政府の陰謀だけでなく、ブルースが幼い頃に彼の目の前で殺害された両親の秘密に辿り着き・・・。
というストーリーです。
■映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』予告編
176分と、かなり長めの作品でしたが、作品世界に没頭していたので、あまり長さは感じませんでした。
とにかく、ダークで怖かったです。
作品全体を通して、暗い闇のような画面、重苦しい音楽・・・まるで、バットマンの内面を映すかのようでした。その中で時々流れる、『アヴェ・マリア』の旋律がホラー感を高めます。
そして、権力者ばかりを狙った連続猟奇殺人事件。現場に残された暗号。
ちょっと『ゾディアック』を想起させる怖さがありました。
でも、警察が頭を抱える暗号をスラスラと解いていくバットマンが、めちゃカッコ良くて!!
ロバート・パティンソン演じるバットマンが、ダークでありつつも美しくて素敵でした。
ところで、あのナゾナゾって、ちゃんと考えたら解けるのかな?
爆弾のシーンのナゾナゾタイムアタック、私、真剣に考えてみたのですが、バットマンが瞬時に答えていっちゃう(笑)
数々の暗号を追っていく内に、バットマン・・・ブルース自身の過去、両親の過去に辿り着いていくという展開が面白かったです。
ブルースが抱える抜け出せない苦悩を、更に追い詰めてくるリドラーの手口が、これまた怖い。
でも、執事さん、助かって良かった・・・ε-(´∀`*)ホッ
そしてそして、キャットウーマンとのほんのりLOVEなテイストも良かったです。(個人的には、今回のキャットウーマンのマスクに「???」だったのですが。。。)
ラストのリドラーの独白は、少し切なくもありました。
『ジョーカー』の時も強く感じた、ゴッサム・シティにおける大きな貧富の格差。
リドラーが孤児院について触れてましたが、孤児だけでなく、弱者はとことん踏みつけられている世界。
一方、富める者や権力を持った者は、時にその弱者を食い物にしながら、どんどん豊かになって行く。
そして、弱者も、権力者も、犯罪に手を染めざるを得なっていく。
ゴッサム・シティの闇なのですね・・・。
連続殺人事件や謎解きなど、推理物テイストが強く、そして、ホラー色もあり、ミステリ好きにはタマらないストーリーでした。
美しくダークに苦悩するバットマンも素敵!!
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