懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その32 限界集落

2013年02月04日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 鳥取県東部

鳥取県東部のある町の山間部の20戸ばかりの集落には人の気配が消えている。なぜ20戸も故郷を捨てたのであろうか
集落の中心部には公会堂もあった。みんなで助け合い生きてきたのであろう。近くの集落の人に聞いたら鳥取市などの都市部に移り住んだ人が多いといっていた。雪掻きも農業もできなくなり病院も近いところに移り住んだという。その中に茅葺民家も二軒あった。そのうち一軒は時々、家に帰っていると言っていた。子供と同居している人、施設に入っている人さまざまだという。

限界集落の言葉を聞いて久しい。62,273集落を調査し限界集落が7,878カ所、消滅集落が2,200カ所といわれている。
今後、山間部、過疎地域はどのように生き残るのかこのまま消滅し山野に戻るのか、若い外部の力を入れて過疎地の資源を生かして立てなおすのかを注視する必要がある。

都市部に住んでいても家内や子供が世話をやいてくれるうちはいいが身体が動かなくなり歩けなければ故郷や住み家を捨てざるを得ない。先週のNHKスペシャル老人漂流ではないが身体の不自由な私も人ごとでない。