懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 岡山県哲多町の民家

2013年02月06日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県哲多町(現在 新見市)

茅葺民家を探しにあっちうろうろ、こっちうろうろ。
脇道、細道、怖い道、道があって電柱が立っていれば民家はある。
アバウトな人間でないとできない茅葺民家探し、観光を兼ねてのドライブで茅葺民家があれば儲けもの。

哲多町田淵に岡山県では唯一のスズランの自生地があるので見に行った。
自生地と書く盗採されるので書いていない。何度か地元の人に聞いてやっと探しあてた。
農家の畑の片隅に何坪かの自生地があった。柵でもして近づけないないようにしたらとも思った。
ちかくに「おもつぼ湿原」というのがあってスズランを実生から育ててハイキングコースにずっと植えてある。今も実生で苗を育ててイベントで販売している。
すずらんとカタクリは氷河時代の残存植物として九州でも自生地が残っている。
「おもつぼ湿原」に晩秋に行くとスズランが実は赤いなっている。スズランには毒があるので鳥も食べない。その赤い実をもらって帰り果肉を砂と一緒にゴシゴシ落し植えた事がある。春になっても芽はでない夏にもでない。種を潰したらまだ生きている。やっと秋に発芽した。それから花が咲くのに三年かかった。気の長い話である。

スズランや湿原、荒戸山を散策も兼ねてドライブしていたら茅葺民家を発見する。キャベツ畑の横をお婆さんが歩いて登っていたので撮影させてもらう。家は大分痛んでいたが生活感の滲み出ている家で好きだ。